ダイナゼノン良いなあ。 二話がすごい良かった。腹の底から爆笑した。珍しいことだ。最近のアニメでは「実はそんなに面白くないけどこっちから歩み寄って敢えて笑ってあげる」みたいなことが習い性になってたから。 雨宮哲監督の演出が前作から更にブラッシュアップされているのを感じる。実にうまいひとだ。テンポが凄くいい。肌に合う。 全員一緒にしゃべるんで何言ってんだかわかんない演出。「エロい話じゃないです」。「じゃあもう、就職じゃん」。風呂。メシ。全部笑った。編集点が食い気味なのが良いのだろう。 リアルってなんだろ? ってことにこだわりがあるよね雨宮氏は。前作ではそれが「コンビニ袋いっぱいの汚れた硬貨」であり頭髪の悪臭であり。その探求は本作にも引き継がれている。破壊された町並み(阪神淡路の内臓破裂した三菱銀行)。ぐっしゃぐしゃの引きこもり部屋。よもぎ君ちの物いっぱいの居間(客人がメシ食ってる同じこたつでおばあちゃんが突っ伏して寝てる)。 一話の戦闘シーンが合体変形したよもぎ君のコックピット視点からどう見えたかリプレイした二話冒頭の演出、意外にロボット物では初めてなんじゃないだろうか。迫る怪獣。迫りくる別の合体メカ。合体メカに搭乗することのリアル。 グリッドマンシリーズのフォーマット、型を自ら確立規定したのがまた面白い。 ヒロインと呼ぶのがはばかられる黒タイツのメンヘラくそ女。 平日の昼間っから街をウロウロしてる風貌がおかしいおとな。 前作キャリバーさんを凌ぐ危ないひとキャラの傑作がまさか生まれるとは思わなかった。ガウマさん最高。「あしたまたここで集合な! お前ら絶対来いよ! 来ないとお前んち行くからな!」。風貌顔貌は完全にヤク中の危ないひと。それが各人に船とか車とかのオモチャ渡して毎日集合かける。こんなん面白くならないはずがない。 山中先輩の風貌がラモーンズっぽいのもグー。ジャージもいい感じ。 ダイナゼノン公式