公開終了から間もないのにアマプラに降りてきたんで観た。映画館には行ってないんで初見。 とてもよかった。 原作の勘所を押さえている。上下巻ある原作を一本の映画として成立させるための必要な縮約、翻案を卒なくこなしている。これが正解、と感じた。 それを可能にする優秀な映画化スタッフを集めることができた、そのことに感心した。映画プロデューサーとしてアマゾンは有能なのだ。 吹き替えで観たのだがロッキーの吹き替え(イケメンヴォイス)にはゲンナリ。ちょっと違うかな。俺の好みではなかった。 おばちゃん(ザンドラヒュラー)がおばちゃんなのになんなんだあの色香は。歌(原作にあったっけ? たぶんなかったと思う)の前の甲板は明らかに「ちょっとイイ雰囲気」シーンじゃないか。俺はヤられた。このおばちゃんとヤりたい、と思った(原作のストラットはただキツいだけのマキャベリストのファシスト)。 エンディングが予期した通りだったのもうれしい。「Marshan」を映画化した時にリドリースコットが加えたエンディング、にメアリーの原作がオマージュを捧げ、それがそのまま映像化された。原作とアンディーウィアーとリドリースコットに対する映画化チームの敬意である。正解。 それにしてもみんなよく映画館で観れたね。俺は無理(2時間41分)。
apple music の三か月お試しが終わる前にマーラー全部聴けるかな、チャレンジ。兼昔カセットに録音して繰り返し聴いたエアチェックの演奏はどれだ、チャレンジ。 ブルックナーチャレンジに引き続いての第二弾。 いや今回驚くことがふたつあった。ひとつ目。俺はマーラーは三番まで聴いてあとは放棄、と思い込んでいたら、全曲ほぼ聞き覚えがあるという。クラシックに親しむなど、少年のごく限られた時期にしかなかったはずなのでこれはどうにも次第がわからない。いつ聴いたのかまったく思い出せない。 ふたつ目。エアチェックした(つまりラジカセに録音して繰り返し聴いた、自分にとって正解となった演奏)三本。1はメータのロサンゼルス、2はジェームズ・レヴァイン、3はさて誰だっけ? ってな具合の記憶だったのだが、蓋を開けてみれば1はヴァーツラフ・ノイマンのシカゴ、2がメータ&ウィーン、3はアバドのウィーンでした。 たぶん転んだ時とかに脳の記憶素子がちょっとズレたのだろう。 2,3は apple classic にあったからよかったけど1がこれなかったのですごく手こずった。メータのロサンゼルスだと確信していたので「なぜヒットしない?」と首をかしげた。ショルティー、バーンスタイン、シノーポリ。どれを聴いてもコレチガウ(シノーポリって頭おかしいよね)。 途方に暮れたときなんとなく脳裏に浮かんだんだよね。呪文、お経のように。ヴァーツラフノイマン指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団、という文言が。 そしたらドンピシャ。いやあ、意外に覚えているもんだ。 あとね、2,3,途中で「聞き覚えがないなあ」って箇所があんだけど、それつまり「カセットを裏返した箇所」なんだよね。タイマー録音なんかじゃない。オートリバースもまだない。リアルタイム開始リアルタイム待機で「あーA面終わった!」ちゅて慌てながらひっくり返し。そのミッシングリンクをいま最高の音質で聴ける幸せ。ワウフラッターもヒスノイズもない。 こういうことが可能になったのはもちろんapple classicというサブスクサービスのおかげだ。盤を「コレジャナイ」「コレチガウ」と買って確認するその膨大なコスト、労力から解放されたから可能となった「記憶の中の名盤探訪」だ。