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9月, 2013の投稿を表示しています

くろねこルーシー第12話 最終回 先人は言う。茶柱が立つとなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story12.html 「やっとここまでこれた」  最後にテーマがフル尺でかかる。  陰のある二枚目、は珍しくないだろうが、山本耕史はまた格別に基調困り顔。本作の配役にずっぱまりであった。いつも笑顔、天真爛漫のひとよりは知性、深み、繊細さが感じられる。  演技も上手い。NHK居眠り磐音。事情あって武士を逐われうなぎ裂き職人に身をやつしていた主人公。彼が作業で染み付いた生臭さを取るための入浴シーンに、全国の食事中の奥様が箸を取り落とす衝撃を受けたのではないか。目にも彩な白い肌。これ、たぶん印象が鮮烈すぎてシリーズ初期のみに披露、あとはお目にかかれなくなってしまった。「また見たい! イワネさまの白い肌!」と奥様や、奥様じゃないけどイワネ様の肌を見たい殿方等老若男女すべてから嘆願要望抗議の声が局に殺到したのではないだろうか。

進撃の巨人

あんまり評判なんで今月くらいからTVアニメを見始めた。ああ、みんな騒ぐはずだわ。面白いわ。事情よくわからないけど。 まさかあの姐ちゃんがねえ。へえ。びっくりした。 でっかい男女が裸で殴り合う姿は紛れもなく幼児の目から見た夫婦間暴力(と混淆した性交)の図で、観る者にプリミティブな感情を喚起せずに置かない。 リヴァイ兵長という人が人気なのもわかる気がした。戦歴と尚武を誇る単純な軍人ではない。怜悧な計算のできるひとではあるが、どんなに最善の軍事行動を採ったところで所期の成果が得られる保証はない、その戦場の現実を知っている。それだけ戦場で充分に傷ついている。「どうせなるようにしかならねえ」。職業軍人である以上に虚無主義者である気味あいが強烈な魅力を放っている。 みんな西洋風の名前で西洋中世のような社会で暮らしているのに、なぜ三笠は三笠なのだろうか。これも高度な伏線なのか。それともそこに一片の意味もありはしないのか。 (131017追記:#04を見たら氷解。お話しはちゃんと順番通りに観ないと駄目だね。  あのエピソードは重いし、作品の最重要テーマでもあるよね。) 悪夢のような階級社会(ただし男女平等)を正当化している常時臨戦体制。スターシップトゥルーパーズとおんなじ世界。この設定はたぶん作品の本質で、王都、王政、そして巨人(化できるという魔法のような不思議な能力。それを可能にしているテクノロジー)の謎、それらの伏線であると見たが、果たしてこれからどうなるか。 130930追記: あはは、見始めた途端に終わってしまった。 最終回、力(リキ)入ってたなあ。 巨人の殴り合い、っちゅうことでコーティングされてるけど、絵柄はどう見ても淫楽殺人、スプラッタ、ポルノフィルムだよこれ。 逃げる裸の女を執拗に追いかけ、殴り、四肢を、頭を引っこ抜き、肉を食い千切る裸の男。 「いいの!?」とか思った。 第二期が楽しみ。 「アニメ用に線を減らすべきだったのに」なんて、作業量に圧し潰されそうな現場アニメーターの声をネット上で目にしたことがある。今度はしんちゃんの絵で、しんちゃんの作監(湯浅政明)で動かすといいと思う。 誰の筆になるものだろう。小説「784年」も、すごく面白かった。小品ながら読み応えがあった。 なんか、アニーはアニーで事情あるん

孤独のグルメ Season 3 [終] 第12話 品川区大井町 いわしのユッケとにぎり寿司

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html ガガーン。 なんてこった。ごはんも麺もない。  あー。ここに飯があれば。うまいことが逆につらいのは、久しぶりだ。  いや。まだ終わったわけじゃない。ごはんを食いに行けばいいだけじゃないか。 はしご酒に対抗して、はしご飯だ。  「逆スティーブンセガール(笑)」  そーおだそうだ。あれもアンチョビなんて洒落た呼び方してるけど、要するにいわしの塩辛だもんなあ。  いわすなああ。いわし。  これはたまらん。DHAのしぶきが、ばちばち飛んでくるようだ。  「ビール一本ください」 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。

みうらじゅんのサントラくん featuring 相原勇, 喜国雅彦.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ ハハハ。イカが股間を。 雁の家 フランスベッド 宇宙怪獣ドゴラ 若林映子 天本英世 聖石傳説 未体験 そんなに見たいけん? アナコンダ 喜国 サマータイムキラー オリビアハッセー 黒い下着 タランティーノ パキスタン地震 クインシージョーンズ 続夜の大捜査線 クチュクチュ 黒帯ドラゴン ジムケリー ハン 「全員だ!」 そう。 ミアファロー トポル フォローミー 影の車 松ちゃん=松本清張 不倫 地獄 イチゴ白書 サークルゲーム。

くろねこルーシー第十一話 先人は言う。夜に爪を切ると親のなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story11.html 京野ことみの体当たり出産シーンが素晴らしい。彼女は明らかにエクスタシーとのアナロジーを自覚して演じている。横溢する官能性。 NHK鞍馬天狗でもそうだったが、京野ことみは表面のかわいらしさによっかかっていない。汚れを敢然と引き受ける潔さ、積極性に惚れぼれする。

堀辰雄、菜穂子。

 母親には意味不明の文句ばっか垂れやがってボーイフレンドは小馬鹿にしくさって、「嫌い嫌いみんな嫌い」、挙句の果てには「なんもやることないから言われるままに結婚」し、結婚生活にもまたもや不平不満、「あたしなにがしたいのかしら。あたしなんで生きてるのかしら」。  麻布ホテルの絶対孤独描写は当然の報いと見える。  殆ど理解不能の馬鹿女、「腐れビッチの名前タイトルにすんなよ」だけど、こういう「結局お前なにがしたいんだよ」女、現代においても普通にたくさんいるような気がする。これはこれでリアリズムであろうか。  サナトリウムを空身で抜け出す場面、宮崎「風立ちぬ」でオマジュられている。  明がなんとか言う村の娘と納屋で重ねる逢引きは性描写が省かれていると解するべきなのであろうか。明は娘を「恋人」と呼称している。婚約者のいる娘と密会、というか公会、というべきか、それを重ねる明。それを知りながらそれを妨害もせず傍観し娘を嫁に迎える警官の男。これもまた菜穂子の奇行同様理解に苦しむ描写である。精神やら情緒やらに欠陥のある連中の群像劇を堀は描いたのであろうか?

眠狂四郎女地獄

「よせ! お礼の仕官のといえば浪人はしっぽを振るとでも思ってるのか」 「おぬし。自分が斬られることを考えたことはなさそうだな」 「無論」 「能く剣に生きる者はまた剣に死ぬ者と知れ」 「もとより生き死には念頭にない」 「美しい言葉だ。  だが現実は生も死も醜い。しかも死は苦しい。息を引き取るまで、荼毘にのたうちまわらねばならん」

孤独のグルメ Season 3 第十一話 新潟県十日町市 ドライブインの牛肉の煮込みと五目釜めし

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/0918.html 来たことない地方の駅前通り歩くの、大好き。  「あーさささささささあ!」  米を食いに行こう。  うまいける。うまイケルジャクソンだ。  俺の心が、しんしんと、きゃらぶいている。 名も知れぬ田舎のドライブインで、ひとりのんびり昼飯を食べる。こういうのこそ、車旅の醍醐味だ。名所旧跡何するものぞ。 脚本、田口佳宏。 演出補、北畑龍一。 監督、井川尊史。 久住 あと、あの、この、ビールっていうんですか? それをひとつ……ください。

くろねこルーシー第九話 先人は言う。雷がなったらへそをなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story09.html 「俺、たくさん話そうと思う。子どもと」 「うん」  父さん。あなたにも、怖いものがたくさんあったんですね。 でも、あなたはただの怖がりじゃなかった。あなたなりのやり方で、それを受け入れてきたんですね。 ここで彼が街頭に立つ新エンディングになる、その演出が素晴らしい。

半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

     

くろねこルーシー第八話 先人は言う。クシャミをすると自分の噂をなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story08.html 「占いの意味って何?  夢見れるから占いなんじゃないの!?」  「あのねえ、褒めたって伸びないの! 囲い込んで逃げられないようにして、やっと男は成長すんだから」 「そんなの、個人差あるんじゃないんですか?」 「ない!」 『午後の曳航』におんなじような会話があった。三島は男色であったという以前に、女の功利に絶望していたのかもしれない。

くろねこルーシー第五話 先人は言う。夜に口笛を吹くとなんたら……

http://kuroneko-lucy.info/tv/story/story05.html 自分は嫌われても、猫を好きになってくれといった父さん。大きい方のコロッケを、僕にくれた父さん。あなたが歩んだ道を、僕も歩き始めたんだと、今日はじめて思いました。

くろねこルーシー 第三話 先人は言う。流れ星を見たら三回願い事をなんたら…

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story03.html うれしくない顔で「うれしい」と言った僕の顔を見たあの時のあなたの目を……僕は、いまでも忘れられません。  http://www.kuroneko-lucy.info/goods/goods.html    

くろねこルーシー 第二話 先人は言う 下駄の鼻緒が切れたらなんたら…

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story02.html 無職になって、仔猫を抱えて、子どもができた。 子どもの母親は、猫アレルギー。 この状況を整理する脳みそを、残念ながら、僕は持ってない。 http://www.kuroneko-lucy.info/goods/goods.html

吉本隆明、開店休業。

Season 3 第九話 練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/0904.html ここにもトンネル。 そんなにトンネル推しならば、くぐっちゃおうっと。  んん。いいトンネルだ。  店が全然ない。住民は買い物、どうしてるんだろ。 ほう。練馬らしからぬ光景。  トーストに更にパン。パンのおかずにパン。  あれは女の人特有の別腹。別腹パンとみた。 パーラー【parlor】 1 洋菓子や飲み物を主とした軽飲食店。「フルーツ―」 2 ホテルなどの休憩室・談話室。 [補説]語源は古フランス語で、話をする所の意。 (goo辞書による) あのお店の人、休憩も入れず切れ目なしに働いて、あれじゃ事故るぞ、死ぬぞ、と思った。 脚本、児玉頼子。 演出補、井川尊史。 監督、宝来忠昭。

堀辰雄、風立ちぬ。

「娘と一緒に山ん中行ってくれんかね。君どうせ暇なんだろ」。気軽に頼んだお父さんが今度は「君仕事は。いい若いもんが年がら年中ぶらぶらしとったらあかんやないか」。 小説の不出来に起因するものとも見えるし、現実の忠実な似姿とも見える。わたしたちが日常に接する市井の人間の行動、言表は概ね非合理で矛盾に満ちている。

Season 3 第八話 台東区鶯谷のアボカド鳥メンチと鳥鍋めし

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html 2.5センチ。驚異的な厚さだ。  こういうのは、塩分がどうのこうのだのつべこべ言わず、ドッヴァドヴァ行くのがいいんだよ。 そんで、辛子さあ。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。