半年前の録画をようやっと観終わった。 阿部ちゃんとヘラチョンべ奇跡のツーショットにつかみはオッケー、どんな面白い映画になることかと期待度数が嫌が応にも高まり、そして退屈冗長に終わった感じかなあ。 なんだろ、このスピード感を欠いた演出は。 ウエドアヤというひとの「なにもわかってない」酷演が、阿部ちゃんの好演をすべて台無しにしていた。 インテリジェンスのかけらもない舌っ足らずなヤンキーしゃべり。ラテン語まで習得するに至る漫画家にはまるで見えない。 特に美しい人とも見えないので、このひとがそこそこ名の通った女優であることが不思議でならない。 「クロリン」も残念。ちゃんと許諾を取って「ケロリン」と記すこと、それが銭湯という場所の明確な刻印、強烈なリアリティーを獲得するのに。そういうとこにも予算を、努力を割いて欲しかった。 阿部寛の美貌はまさに「まじめにギャグを演ずる」ために神が与えた天賦の才であろう。 「血を吸う宇宙」のはっちゃけた好演を今後もまた期待したい。本作でもその魅力がもっと爆発するはずだったのだが。