押井守『誰も語らなかったジブリを語ろう』記載の作品データより作成。 グラフだと千ちひから猫恩への下がりっぷりに目が行くが、数字で冷静に見れば猫はナウシカラピュタの興収を遥かに凌駕している。ジブリのブランド力全体の底上げを如実に示している。 宮崎駿が稼いできたカネを芸術家高畑勲が蕩尽している様子も見て取れる。党中央のイデオローグと労働者農民、生産点の関係を数字は正確かつ象徴的にあらわしている。 尊大な放蕩息子。帰農、勤労の尊さをひとに説き自身は晴読雨読の知識人、その珍しからぬ一典型である。
「ようやっと日記」改題