缶詰食いの場面が白眉。
あと一歩及ばずのラスト。なんとしてもダニエルブレイクの無念を晴らしたい、そう観るものに思わしめる。
イギリスですらこれなのだから日本でまともな人権、福祉を求めるなんて夢のまた夢だよ。そう思わしめる嫌な効果も残念ながらある。
給付を受けるため役所の求めるあからさまに無駄な労役、手続き、文書の山(bullshit measureと呼ぶべきか)を俺も経験したからダニエルブレイクの憤りはよくわかる。納得行かぬまま役所の言う通りに動いた結果俺がひとから信用を失う顛末までそっくりである。想像で描いていない。現実をよく取材してある映画だと思う。
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