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1月, 2014の投稿を表示しています

ダークナイトライジング

いま頃観た。 秘宝で散々な評判を見てきたから「それほどじゃないじゃん」と楽しめた。 ダークナイト嫌いだから、そこらへんで秘宝一般と真逆の評価になるのかもしれない。 ジョーカーは結局のところ脅迫犯であり、「ははは、人間の本性を炙りだしてやったぜ」とか言っても「ふざけんな」としか思えないわけです。人質取って、ひとギリギリんとこ追い詰めて「ほら見ろ、お前も悪だ」って、それは狡いやり方だよ。 ライジングよかったじゃん。悪は滅びて正義は勝つ。ハッピーエンド。それを「世の中甘くないんだ」とか言ってバットマンやらブレードランナーにバッドエンディングを求めて「俺ってオトナ」と酔いしれるのはそれこそ「拓ちゃんのお部屋」から一歩もお外に出たことのない二年生感覚なのではないでしょうか。多少娑婆の空気吸ってりゃ世界の現実は映画に教わらなくても知ってますよ誰だって。 執事の爺さんが夢想したどおりの結末を見ることが出来て、ほんと良かったじゃないですか。あれをぬるいと言うか? 現実になかなかない幸福を観れる、それこそがまた映画の愉悦じゃないか。 しかしまあ、映画としてお話としてかなりおかしくはあるんだよな。爺さん言った通り、「なんであんたが自分でやるんだ」ってことですな。億万長者なんだから金の力で屈強な正義漢をスカウトすりゃいい。いやもっと言えば、それこそ市政を牛耳ればいいわけです。自ら政治家になるなり影響力を行使するなり。ゴッサムシティーの治安を良くするほうがはるかに合理的な解。根本的な治癒。悪人がウヨウヨ日常的に湧いてそれを億万長者が毎晩フィジカルに駆除って、どう考えてもおかしいわけです。そしてその変な状態をどうやらむしろ望んでいるらしいことが透けて見える。爺さんは見抜いているわけです。このひとは倒錯者だと。 毎晩悪党と闘うために街に出撃、というバットマンのお話がもともと「ハードゲイと身体をぶつけたくてハッテン場通いをやめられない紳士」の暗喩なのかもしれないんだよね。 意外な展開、を見せるための無理も多いよね。勝間和代、信頼を勝ち得て核融合炉の管理任せてもらった段階でもう勝利じゃん。ベインを使った騒ぎ起こす必要ないじゃん。 ゴッサムを破壊するためにわざわざ一旦実業家として成功したわけ? 迂遠だなあ。金持ちなったらおかしな怨恨も消えると思うのだが、そういうこともな

140128 みうらじゅんのサントラくん featuring 杉本彩, いとうせいこう.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ 花と蛇、杉本彩、ベティーブルー、四条大宮。激情。ポランスキー、赤い航路。めんどくさい女。マグマ。落ち着き。加齢。 処女絶叫、痴戯。ボディーアンドソウル。豪華写真集。パリ静子。 私物。生。 へんてこテニス。えびんぼう。大怪獣バラン。寅さんボックス。ジェイソンと寅次郎の共通点:ふるさとを愛している。旅をしている。ひろし、狂言回し。心がDTである。「お前ソープでも行っとけ」。山本直純。123、本当にひどい人。 妖星ゴラス。セットのチープ、そこがいいんじゃない。ほんとのリアル。 少林寺木人拳。チェン。八分17秒。ミラクルガイ。四人囃子。偽りの和解。 徳永英明。しゃばなよしのり。 フィービーケイツ、パラダイス。ひと肌脱ぎましょう。儲け物。 イシイカン。お弟子。生でよかった。 せいこう。月曜のサントラ集。各局のオープニングが! 映画帳。マカロニ。酒。喧嘩。エンニオ、夕陽の、ジェンマ。清潔男子。土ぼこり、薄目。 梅雨がある日本で。アカデミー賞を拒否した男、ジョージCスコット。ダニエラやらしい。フロムラシアウィズラブ。 緊急告知! 2月11日、夕方から二時間、生で。怪獣ハイライト。

キルラキル

http://www.kill-la-kill.jp/ 大阪火の海篇があまりに退屈だったのだが、エンドロールの「絵コンテ 樋口真嗣」を見てやや得心が入った。スタッフの力量不足、ではなく、有能なスタッフがそのマニア性を存分に開花させたため凡俗(俺とか)がついていけなくなったのだ。 画面の中で超次元バトルがエスカレートするほどに、こちらの心がしんしんと冷えていく。

追悼、大瀧詠一

大瀧詠一さんの音楽、どこがどう優れているのか、実のところ俺にはよくわからない。ウォールオブサウンド、スペクターサウンドなども「海水浴場の粗悪なスピーカーから流れるアレ」なイメージがあってあんまり自分は好きじゃない。 音楽はよくわからないけど、大貫さん、佐野元さんの番組に出た時の大瀧さん、その語り口から流れる人格に自分などはすっかり魅了された。レコーディングとか、なにやってたんだろうね。人生で一番無駄な時間過ごしてたと思うよ。いまもう楽しくってしょうがないよ。映画の感想言い合う会、それに行くのがもう楽しくって。……全然わからない。理解不能。怪物だ。大貫さんも佐野さんも日本ポップス界の重鎮が繰り出すそれが韜晦なのか本音なのか理解できずにただただ嘆声を発するばかりであった。 大瀧さんも魅力的だけど、重鎮の言うことだからとわかったふりをしない、わからないことはわからないと正直に言う大貫、佐野両氏の態度もまた好もしく思った。 大瀧さんのもとに丁稚奉公をしていたという湯浅学さんなども、主としてこの精神面で大瀧さんから大いなる薫陶を受けたのだろうと想像する。 合掌。

あふれるポエム

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3451.html 小田嶋 仲間、がキーワードな気がしますね若い人たちの中では。ある年齢から下の、30なのか35なのかわかんないですけれども、やっぱり友だちがいることが一番大切で、ひとりぼっちであるっていうことはさみしいだけじゃなくて、人間として魅力のない、情けない生き方だよっていうような、人生観が、ある世代から拡がった気がするんですよね。それで、その「なかま」になるんだ、そして夢を持つんだ、ひとつになるんだ、っていう、あるいは絆ですか。そういうのがなんか「道徳」のようにひろまってしまってる、という感じを、わたしはなんか、映像から受けましたですね。 小田嶋 これが行政ですとか権力、みたいなところがポエムの言葉を使う、ってことに対しては我々は、めんどくさい人間だと思われることを恐れずに、いちいち5W1Hを問いかけて、「美しい日本」と言われたら「美しいってどこが、どんなふうに美しいんですか。なにを取り戻すんですか?」っていうことを、問いかけていくべきだというふうに、思いますね。

ゴーストプロトコル

いま頃観た。 面白かった。展開の速さが素晴らしい。長い映画なのにダレるところがない。退屈しなかった。 監督も偉いがミッションインポッシブルシリーズにブラッドバードを推したひとも偉い。 またもや登場、「核爆発をすんでのところで食い止める救国の英雄」。バード終生のテーマであらうか。 ブラッドバードらしくもなく、ハードな、陰惨な現実を描いたものだなと驚いていたら、ラストでそれがバードらしくハートウォーミングに回収されるくだりも鮮やか。まんまとしてやられました。しかし、敗れて爽やか。

140103 乱歩の惑星 「壇蜜の“人間椅子”」

http://www.nhk.or.jp/radiosp/rampo/ みうら 乱歩って、人間シリーズ結構ない? 「人間豹」とかなかった? 大槻 ありますあります。 みうら ありますよね。 大槻 「人間豹」って作品では、えーと、都会に豹がいきなり出てくるんですけども、それは……  着ぐるみを着た人なんですよね(笑)。 みうら あれおかしかったですよね。 リリー ヌイグルマーだったという。 壇蜜 ヌイグルマー(笑)。 大槻 ありがとうございます。そうなんです。 … 大槻 …宇宙怪人っていうのがあるんですけれども、あるとき空飛ぶ円盤がいっぱい飛んでくるんですよ。大編隊が。でー日本中大パニックになる。これどういうトリックだと思いますか? 壇蜜さん。 壇蜜 灰皿。 大槻 灰皿? ……正解! リリー あ正解? みうら 正解なの!? … 大槻 あのね灰皿っていうか皿を、お皿を鳩の足につけて全部飛ばしたの。 みうら (笑) リリー 鳩飛べるのそれで!? 大槻 それでみんなあの「わー」って驚くという。 … 大槻 そもそも宇宙怪人の出だしっていうのが、少年探偵団のある人が、望遠鏡当時流行ってたんで、天体望遠鏡で家の屋上から外を見てたら宇宙怪人が居て、変な動きをしてた。その宇宙怪人は着ぐるみで、怪人二十面相の手下が入ってるわけですけど、誰に発見されるともわからない状態で、ひとりでいたその手下の気持ち。たるや。 壇蜜 (笑)誰かが見てるかもしれない、っていう(笑) 大槻 一縷の望みを。 リリー だからトリックってまあそういうことでいいんだと思うんだよねなんか…… 大槻 …壇蜜さんが、ま乱歩ビギナーだと。 壇蜜 はい。若葉ですね。 大槻 ま今日朗読して、乱歩ヴァージンも奪われたと。 壇蜜 そうです。三人の、猛々しい殿方達に奪われた感じですが(笑) みうら (笑)なんでそんなヤラシい方向に持ってこうとしてんの。オトナみたいなやりくちだったよなんかいま大槻くんの。 壇蜜 一応応じましたけど(笑) みうら オトナな感じがしたいまちょっとヤだったなあ。 大槻 いやあの昭和の、おとなのお正月ってこのぐらいのエロが許されたじゃないですか(笑) 壇蜜 そうですよ、ほんとお屠蘇を飲みながら(笑)

140102 乱歩の惑星 「田口トモロヲの“白昼夢”」

http://www.nhk.or.jp/radiosp/rampo/ 大槻 あのー、乱歩、を、読んでると結構、盛んに出てくるのが「退屈だ!」っていうのが出てくるんですよ。 壇蜜 あー。 大槻 で、退屈でしょうがないと。やることもない。から、「椅子の中に入ってみよう」とか、 壇蜜 仕事して(笑) 大槻 そういう発想があるんですよね。 大槻 あと退屈と、「生きづらい!」ってことを、ずーっと言ってきてる。特に初期のはそうで、でそこはいまにも通じる、ニートひきこもりの感覚で、「生きづらい」と。で、どうすれば社会と接する……あの、コミュ障なんて言い方がある。コミュニティー(ママ)障害っぽいひとがたくさん出てくるんですね。ひととうまくいかない。じゃどうすればひととうまくいくかって考えに考えたあげく、その手段が、犯罪だった。っていう話が、多くて。そのもっともたるものが「むし」っていうので、これは僕大好きなんですけど、ほんとに引きこもりの青年が、まああるきれいな女の人を好きになってストーカーになって、やっと声をかけたんだけど殺してしまって、で、そのまま身体が腐ってくるんですね、死体が。であー死体が腐ってしまうどうしようどうしようってことをずーっと書いていて。最後、彼が、主人公がもうどうにもならないっていうところで、外にぱぱぱぱぱぱっと出てって、そこらへんに、ぽとんと座って土下座をして終わるって話で、あのー、なんか。正月に読んだらこの一年、大変なことになると…… リリー なんでいま正月にその話紹介しちゃったんですか。 壇蜜 正月早々…… 大槻 正月気分の奴に、冷や水をぶっかけてやった!(笑) みうら その土下座は、なぜ土下座なんですかねえ。いま土下座ブームの、はしりですかそれ。 大槻 ハハハ! 土下座ブームの、はしりですかねえ。 大槻 だから、わかんないんですよ。 みうら 意味がわかんない。テーマの。 大槻 うん。僕が乱歩にはまった理由のひとつが、「なんだそれ!?」っていう。…どうしてこういうこと書くの!? っていう。 リリー それやっぱ「地方のフーゾク気をつけろ」っていう暗喩があるわけでしょうね。

進撃の巨人 #24

「まさか、この期に及んで、アニがメ型の巨人なのは気のせいかもしれないなんて思ってるの」 「仲間を殺したのはあの女でしょ。まだ違うと思うの」 「わかってるんでしょ。女型の巨人が、アニだってこと。  じゃあ、戦わなくちゃ駄目でしょ。  それとも、何か特別な感情が妨げになってるの?」 「はあ?」