映画館には結局行かずいま頃ブルーレイで観た。 んー。 いや、悪くはなかったんだけど。 うん。漏れ聞こえてきた酷評の嵐からすれば、そんな落胆の出来ではなかったと思うんだけど。 んー。やっぱ最後のね、レイア姫はね。 肝なわけだから。もうちょっと頑張って欲しかったよね。造形というか。美というか。 手を汚してきた俺達のけじめ。誇り。落とし前。観客の殆どを置いてけぼりにするだろうそういう主題設定にしかし、心底共感して大泣きする少数の男たちが映画館にいたかもしれない。CIA。KGB。MI6。プロの男たちを本気で泣かせるスターウォーズというのは新しい。 共和制勢力の正義大義が疑われ、星間戦争という行為そのものに疑問が向けられるのも。シリーズタイトルそのものに批判的検討が加えられているのだ。 いいと思う。どっかでそういうことはしなければと、少なからずのファンが心のどこかで感じていたはずだ。 こういう脚本であれば演出がリアル志向になるのも当然で、だからディズニーの掣肘で撮り直しになったという初期テイクの出来にどうしても興味は行く。特典ディスクの方に入ってたらいいなあ。そんなはずないけど。 なんだよこのジャケの変な顔のロボット、と思ったらこれが戦争の犬たちの完全な一員で見事な侠(おとこ)っぷりを発揮。キャラクターとしてはアイアンジャイアントに近い。C3PO、R2D2、BB8に負けず劣らずの存在感。これは固定ファンを相当獲得したんじゃないか。つーか俺は好きだね。 吹き替えもいい。