スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

8月, 2020の投稿を表示しています
急に食いたくなってヨーカドーのパックのうなぎ、1280円。中国産だけどドブ臭くもなくフツーにうまかった。店内ポップで工程管理を売りにしていたがまさにそういうことなんだろう。 さんしょ付きのたれが20円で売ってたのも助かった。たれとさんしょ、大事。

無印の牛バラ肉大盛りカレー

うん、おいしかった。量多めなのがいいね。俺にはちょうどいい。 牛肉が崩れるほど煮込んであんのもよし(そういうこと出来てない、肉硬いまんまのレトルトカレー結構多い)。
 無印のグリーンカレー。んー。甘くてなあ。あんま俺はあれだった。 これは無印があれなんじゃなくて、グリーンカレーそのものを俺があれであれだったんだろう。 たぶんグリーンカレー好きのひとには上出来の味かもしんない。 無印のバターチキンカレーはめちゃおいしかった。
 「山猫は眠らない7 狙撃手の血統」。午後ローで観た。面白かった。 この地味さがいい。派手さを抑えて淡々と進んでいく語り口、見せ方がむしろシリーズの魅力になっている。

「三体」再読

一巻からまた読み返している。鏡面。国連。景色の中で映える美女。水墨画。黒暗森林で語られるモチーフが第一部から既に出現している。 第二部最後の逆転劇、大ネタも、ワンミャオを苦しめた「宇宙の息遣い」の変奏なんだよね。羅輯がまったくおんなじやり方で智子の憾みを晴らしている。 発想の使いまわしではあるが、逆に、おんなじアイディアからまったく別の話を紡げる劉慈欣の異才、その証明でもある。 きのう町山さんの本多猪四郎解説をたまたま見てたんだけど、そしたらそこで語られる本多猪四郎イズムに驚いた。俗世間から疎まれた科学者が世界に、人類に絶望し、巨大生物や地球外生命体(人類の敵)にむしろ通謀するようになる。 それ、「三体」そのものじゃないか。 第二部で面壁者のセリフを借りて語られる「俗な映画への愛」だが、劉慈欣の精神形成、戯作者魂が怪獣映画からも培われているのは驚きでありまたさもありなんでもある(「続夕陽のガンマン」の影響すら見てとれる!)。 「兵馬俑コンピュータ」は面白い場面だけど、これ、この一時期の試みにとどまらず三体文明の特質なんだよね。三体問題を解く必要に迫られた文明が最も必要とするものは高性能計算機。一貫してCPUの開発ということに文明が特化し、ついにその到達点がソフォン、智子となる(その過程で目的だったはずの三体問題解決は断念、放棄されているのも面白い)。
 

EarFun Free第2世代 Bluetooth 5.0 ワイヤレスイヤホン TW100

  初めてのブルートゥースイヤホン、しかも左右独立。それがこんな値段(タイムセール。税込み4980→3980)で買えるんだからすごいね。 いま頃ワイヤレスイヤホン買うなんて俺は遅れてる方なんだろう。その間に技術も値段もとんでもないとこまで進歩、下落してた。軽く浦島太郎感ある。 まあ必要性を感じなかったからなんだよね。iPhone SE 2020を買ったから、イヤホンジャックないから、タイムセールしてたから、今回なにげに買ってみた。必要性は全然ない。外で音楽聴かないし。 技術的興味だな。男の子だから。左右独立イヤホンてどんなもんなんかなあと。 製造メーカーはシェンツェンイヤファンテクノロジー。 初めて購入するUSB-C機器。 はなから満充電。すぐ使える。 L、Sイヤピース同梱。最初から付いてるのはMサイズ。 うん。装着感がよろしい。 カナル型実は好かんのだけど、これ、カナル部分で支持するというよりはボディー全体が耳介の曲線、内面、くぼみにぴったり沿って密着してくれる。収まる。だから圧力が一点にかからず耳穴への負担が少ない。蝸牛形状。エルゴノミクスデザイン。なるほど、評判が良いのも頷ける。 肝心の音も普通にいい。低音も普通に出てる。CES2020受賞は伊達じゃないんでしょう。まあここらへんは主観のあれだが。 音量が7,8くらい(/10)でちょうどいいから、大音量好きには「音量出ねえぞ!」って不満になるかもしれない。しかし俺は難聴とかいきなりびっくりとかしたくねえのでこんくらいでいい。 線がないってのはほんといいね。あの頬にぺたぺた当たんのはほんと不快。それがなくなるのはうれしい。 独立の無線筐体なのにチャンネル間のジッターがゼロってのはほんとすごい。ミリ秒、セカンド秒単位で同期をとる技術的手段が確立しているのだろう(先鞭を切ったアップルに感謝)。でないとセンターの音像が揺れるはずである。そういうのがまったくない。 音の瞬断がたまにある。たぶんこれが安いからじゃなく、現状ブルートゥース機器の技術的限界なんだろうと俺は思うよ。2万3万の高級品もたぶんおんなじでしょ。マウス、キーボード等PC周辺機器使ってれば、ブルートゥースの信頼のおけなさはみんな知ってる。 たぶん技術が今後進んでも、製品の大きさ、これの半分以下には絶対ならないだろうなあ。 あんま小さくなったら発音体、スピー

無印のカレー、バターチキン。

うん、うまい。濃厚。お店に遜色ない。 バターに加えてトマト味が効いててよい。 リピしたくなる味。

「三体Ⅱ 黒暗森林(下)」

個人的に困難を抱えてるひと、精神的に不安定なひと。「SFでも読んで気を紛らわせるか」なんつてこれに手を出したら大変なことになる。絶対やめた方がいい。 「やめてよー。もうやめてよー」。繰るページに懇願してるのに一向にやめてくれない酸鼻を極める大虐殺。いや、博士一行が目標に近づいてる場面から「志村、うしろうしろ!」て読者みんな言ってんだけど、まさかこんなことになるとは。 んでまさかの、更なる地獄。嘘でしょっつー。 はい、ほんとの絶望はここからですよ、っつー。 「宇宙が暗黒の森だとあなたたちは知っていたのか?」 そうなんだよね。黒暗森林、暗黒とひっくり返すとようやく意味が取りやすくなる。これは絶望の書だ。渡る宇宙は鬼ばかりなのだ。 そしてもう終わったよね、最後くらいは次巻に希望つないでくれるよねと思ったら、残り少なになる頁数で俺たちが目にするのは華北平原でずぶ濡れになってひとり歩く落魄した面壁者の姿だ。おっともうこれ以上は言えねえ! 「大丈夫? 顔色相当悪いよ。救急車呼ぼうか? いやー、俺まじ心配だわ」 大爆笑。爆笑して感動。感動して爆笑。小説でも映画でも、こんなイカレたお話いまのいままで見たことない! 笑った笑った。泣いた。 第一部もそうだったけど、第二部も「ここで終了でも全然いい」とこに話を落着させる手腕に舌を巻く。続きはまたね、でごまかさない。終わりまでページあと何枚かでこんな芸当ができるものなのか。 んでこれ、破壁人2号のまんまリフレイン。さすが。物語冒頭で平然と結末のネタばらしするのはもう劉慈欣のお家芸だ。どうせ誰も気づかないしねー、という絶対の自信。 ハードSFにしてかつまったきエンタテイメント。あらためて思う。リウツーシンは天才だ。 第二部下巻の「三体問題」がこれだ。人類と彼らの二項だけで考えていたらもはや絶対に勝ち目はない。智子。水滴。勝てっこない。しかしここに第三項を導入した途端? 宇宙社会学の帰結を俺たちはいま目にしたばかりだ。猜疑連鎖。やっぱ駄目じゃん。死ぬじゃん。 しかしここで羅輯は気づく。面壁二百年は伊達じゃない。俺たちの絶望は等しく三体世界にとってのそれでもあるということに。 黒暗森林の闇の中で、俺たちは強制的に家族となる。 互いにいたわりあう関係を強要される。 だからああいうことになる。もう、実家からかかってきたオカンの電話そのものやな