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3月, 2017の投稿を表示しています

シン・ゴジラ

 やっぱ映画館観に行っとくべきだったなあ。五千四百円で三枚組特装青円盤買うほどじゃなかった。一回観りゃまあいいかなっつう。いや、面白かったけれども。  版権を超えた音楽の横断的使用、という伝統、実績を作ったね、庵野秀明は。もちろん始祖は「温泉わくわく大決戦」の原恵一だけれど。  ヤシマ作戦のテーマにもちろん血がたぎったけれどもしかし、ちょっと乱発され過ぎたかなあ。それ繰り返すばっかで全然事態好転しねえじゃん、やっぱいっちゃん最後の盛り上がりにとっとくべきだったんじゃない? って思ってたら最後の最後「なるほど」。ゴジラ映画だから、ちゃんと花持たせたわけね。  んでその場面がもう子供の夢そのまんまで大爆笑。ソフビの怪獣、プラレール、トミカで「ういーん、ガシャーン! どがーん」遊んでんのとおんなじ。それをリアルに大真面目に映像化する大馬鹿度にひとりスタンディングオベイション。  音源あれだよね、たぶんオリジナルだよね。モノラルっぽいし古色蒼然とした微妙に下手い演奏。でも「そこがいーんじゃなーい(©みうらじゅん)」。この場面にズッパまり。だってこの映画は「巨大生物との闘いを最新CGでリアルに描いた作品」ではなく、「ゴジラ映画を如何に忠実に再現するか」を目的とする、まさにオマージュの為のオマージュ映画だから。特撮映画をリスペクトした特撮映画なのだから。  ピアノが不協を奏でる瞬間がもう狂気そのものでいいんだよねえ、このスコア。画面と見事にシンクロしてる。  庵野シューメイお得意のイラチ、わかりきった展開はサクサクぶった切りますよ編集は心地よく最初はこれは面白い映画になるぞと興奮したもんだが、さすがに中盤以降ダレたね。どんなに上手に編集してもやっぱあの政府描写、床屋政談の連続は冗長だよ。  大友、押井、そして庵野ら日本を代表するオタククリエーター(&その消費者)達の戦後民主主義、現行憲法に対する憎悪の深さには目を瞠る、というか辟易させられる。どうやら親でも殺されたらしい。  そしてそのポツダムだかヤルタだか現行世界秩序に対する憎しみの裏にどういうわけか英語を流暢にしゃべる帰国子女への憧憬が張り付いてる。  しかしこれ、まさに究極のおのぼりさんたるゴジラのアンビヴァレンツそのものなんだよね。なんか知らんが東京に、東京駅に憧れて、そこで面白くないこ

「隠し砦の三悪人」

   すきあらば強姦、略奪。内輪揉め。見ていてほんとに嫌になる。何ひとついいところがない。下賤の者、という言葉を映像化するとまさにこれになる。日本の農民というものが如何に頼りにならない、信頼できない存在であるかをこれでもかこれでもかと執拗に描写。  しかしこれあらばこそ雪姫のあのセリフが活きるわけなんだよね。  むかーし映画館で観たんだけど、そんときゃほぼ寝たな。つまりちゃんと観てない。必要な描写とはいえバカ珍道中、あまりに長く醜悪かつ退屈だったからだろう。  ぼんくら二人組のシーケンスにはコミカルな劇伴とか流れるんだけど、それでやろうとするのが強姦だからね。おかしい(面白い、という意味でなく。アタマオカシイ)。  今回BSの録画で初めてちゃんと観たといえる。こういう話、こういう映画だったんだね。いや、無理だよ、映画館でこれ。修行だよ、一気に観んの。無理無理。  しかしその退屈修羅地獄はまたあっと驚く急展開との対比をあえて狙ったものだろう。猛然と突き進むトレンチラン、そして間髪置かずそれに続く真壁六郎太vs田所兵衛の爽やかなやりとり、一騎打ちは紛れもなく名シーン。又七田兵衛とはなにもかもが真逆の二人。  ★★★★☆。

「進撃の巨人」悔いなき選択

 25日土曜日にMXでやってくれたんで録画して観た。たぶん特装版のおまけとしてリリースされたもんだろう。  んー。  全然駄目だね。本篇の深みもクオリティーもまるでない。  絶対諫山さんの手になるもんじゃないでしょ。苦笑しつつ承認した、みたいな感じじゃないか。  夢見る乙女の二次創作、みたいな感じ。  エルヴィンさんあんな偉そげな態度で接さないよね。エレンにそうしたようにリヴァイにも接したはず。  地上の居住権がどうの言ってたけど、それ調査兵団入った時点でもう保証でしょ。脚本がおかしい。詰めてない。  うるさいチビがまるで魅力ないのでむしろ死んでくれてほっとしたくらい。
 ヰーケンシャンシャイ。世界の快適音楽セレクション、胸がキュンとする音楽。  昼ドラ、イルポスティーノ、詩人、半年。 「最近胸キュンとか」「ないですね」「雑貨とかは」「仕入業者ですね。これ買っとこうと。事務的」  グリーン、妬み。イエロー、臆病、オムライス。 「エリックドルフィーみたいな切り込み方やなあ」  内藤洋子いうだけでキュン。  意味不明に怒られ×5。急に。踏んでしまった。ヒコーキ安いクジ、三万円の食べ物。  猿も全然好きなことなかったんに、インドで。好きは突然に。  ジチョウマイメモリー「キャー!」in 大阪城。チェジウさんの髪短なるその過程が好きなんですね。  サンフィリップスの情熱。ジェイムスコットン。マディーウォーターズ。  娘よ、ドゥフター、パキスタン。   岩波ホール『娘よ』

さよならMacbook

 いや、さよならも何も買ったことないんだけど。  きのうアキヨドのマック売り場見に行ったんさ。おとといiPadの新しいの発表されたでしょう。それの実機はまだないんだけど、iPad Proの実機、重さとか実際触ってみたくなってさ。  んでついでにMacbookとかMacbook Proとか触ってみたんさ。  パチーン!  静電気がさ。トラックパッド触れた途端に。  んで、いま一度放電したわけだから次大丈夫だろうと思ってすぐ別ののキーボード触ったら、  パチーン!  いや俺もともと電気人間で冬場はほんときついんだけど、うーん。なにこれ。  Macbookって静電気きやすいんだ! ってジーニャスっぽい店員さんに訊こうとしたけどさすがに「ええそうなんですよ」とは答えんだろ。いやひとによっては答えるかもしれないが。  いやー、いつかは俺もMacbook、って憧れが一瞬で、いや、二瞬で消えたね。  俺もう静電気の電撃は大っ嫌いなのよ。  買ったばっかのニトリの座椅子、そういう理由で一日で捨てたこともあるくらいで。  実機ってのは触っとくもんだね。触れる機会があれば。  将来出費するはずだった十ウン万円、出さずに済む知見を一瞬に、いや、二瞬に得られるんだから。  なんか調べてみるとあれだね、やっぱ静電気起こりやすいのは確かみたいね、Macbook。  漏電、なんて物騒な話もちらほら。やだよパソコンで感電なんて。  特徴的な金属筐体が裏目に出ちゃってんだね。

ローグネイション再見

 当然CGでしょ、グリーンバック演技でしょって思ってたら、違った。ほんとにやってた。  トムクル、やる気あり過ぎだよ。オカシイ。
 ヰーケンシャンシャイ。世界の快適音楽セレクション、ウフフとムフフの音楽。  至福、5%。  笑う選挙人。マナマナ。  存在が怒りの琴線に触れた。ジョーダンさんから電話かかってくるで。  クルマ屋さん激怒「あんな奴見たことない」。全然わからへん。  なんとそのきれいなお姉さん、クルマ屋さんの奥さんに!  日本一の色男。  あははワハハは受動、うふふムフフは能動。内なる他者。企み。ムフフ男性うふふ女性。へへへ照れ笑い。  マンシーニムーンリバー、ユニオシ。クニヨシ。うによし、寿司。  ホホホ。位置が高い。  ウツクエスティン、カテゴリー行き着かない感じ。  ウエダキチジロウ悪役、タケチトヨコ。  Was not was、何がやりたいのかよくわからないまま国境付近でなくしたものを探してたらプロデューサーになってしまった。  ヴァレリ応援歌。Music Airs、トムペティ。9/16? プランクスティ、東欧放浪ブズーキ。モゼイク。  ウマグマ、アマガマ。
 ヰーケンシャンシャイ、追悼 ヴァレリカータ。世界の快適音楽セレクション、よりそう音楽。  ラジオ聴きに来る猫。11時なると帰る。  慎ましすぎてやるせないランディーニューマンの二重構造。  ライオネルリッチーおでん出汁。  黄色味を帯びた絹目の紙であればデザインも良い。80年生きてる人の発掘。何行書けるか、大事。保存性。格言。  わたしには子守唄を歌う力がない。  ディープパープル、ピーターデローズ。コールポーター、無機的。リチャードロジャーズ。ガーシュウィン、ラベル。  帰り疲れてムスッとすんのもまた人生。  アクシデント。ディザスター。  ムッシュ。人柄。ゴロワーズ。  ヴァレリカータ特集。  心臓、リハビリ、ジェームズテイラー。    * * *  ナカニシトシオ、children of radiation はアーティスト様、ミュージシャン様の独善そのものだね。

「タワーリングインフェルノ」

 いま頃午後ローで初めて観た。  苦行とか修行にはいろいろな方法があると思うが、「タワーリングインフェルノを観る」なんてのもその有効なひとつであろうと思う。  最初の三分で客の半数が、最初の三十分でほぼすべての客が映画館から消えたんじゃないか。そう疑うほどに退屈なので忍耐力を問うテストにいい。  しかしスティーブマックイーンが登場した途端画面が締まる。シャンとする。別の映画じゃないかっていうくらい俄然面白くなり苦行から解放される。  このあともちょこちょこ冗長なシーンはあるのだが概ねそれは女子供、恋愛の絡む場面だ。それらを全カットした特別編集版「タワーリングインフェルノ・男の戦い篇」を俺は私家版としてつくることにした。    いままで観てなくてよかったなあと思うのはあれだよね、ダイハード、明らかにこれの再映画化だよね。  ジョエルシルバー、「俺ならもっと面白くできる!」ってリメイクしたんじゃないかなあ。んで実際そうなったし。  74年の映画ということで随分差し引かねば、割り引かねばならない部分は多々あると思う。長くて派手で愁嘆場を随所に散りばめてというのは紛れもなくビッグバジェット、大衆映画の文法で、致し方ないし最適解、合理解なんだろうなと思う。 一貫してかっこよかったマックイーンが最後の最後お話をまとめるような決め台詞吐いて「アレッ」って思ったのだが、"マックイーンはニューマンと同じ量のセリフを要求した。"。 ウィキの記述 が本当ならマッキン男を下げている。これは修羅場でも黙々と、退屈ささえ匂わせながら淡々と作業を進める消防士のカッコよさを描いた「働くおじさんムービー」なんだから、主人公は余計なことくっちゃべる必要はないのである。
 ウィーケンシャンシャイ。世界の快適音楽セレクション、言葉のない音楽。  トーキングモジュレーター。  淘汰された結果アナログシンセの音はカワイイ。  トンネル入ると脇道があって商店街で野菜売ってる。ユーフラテス川の底を横断するバビロンのトンネル。 「オムラトンネル掘り食い」「大人でやってるひと見たことありますw」  猿のひと、それ出そうとしてちょっと努力してた。咳してはったひと心配やし。  郊外のホテル、雨風の轟音、スーパーの会話。 「CD硬いやないか。あれハードやろ」「いや、中の情報が」「ソフトの方が偉ないか?」「いや別に優劣つけんでもw」  普通に喋るようなったらペット飼いませんよ誰も。ひと、九割方自分のどうでもいいこと喋りよる。  唸るピアニスト。  愛。言葉はいらない。最終的に動物の勝ち。  アルトゥールベロカイ、音楽のきがし、ショコラ、本屋、マスターテープ、CD。  ラムジー、staff happens(そういうこともあらあな)、軽薄。  スタボロフィールド、サンプリング。