いま頃午後ローで初めて観た。
苦行とか修行にはいろいろな方法があると思うが、「タワーリングインフェルノを観る」なんてのもその有効なひとつであろうと思う。
一貫してかっこよかったマックイーンが最後の最後お話をまとめるような決め台詞吐いて「アレッ」って思ったのだが、"マックイーンはニューマンと同じ量のセリフを要求した。"。ウィキの記述が本当ならマッキン男を下げている。これは修羅場でも黙々と、退屈ささえ匂わせながら淡々と作業を進める消防士のカッコよさを描いた「働くおじさんムービー」なんだから、主人公は余計なことくっちゃべる必要はないのである。
最初の三分で客の半数が、最初の三十分でほぼすべての客が映画館から消えたんじゃないか。そう疑うほどに退屈なので忍耐力を問うテストにいい。
しかしスティーブマックイーンが登場した途端画面が締まる。シャンとする。別の映画じゃないかっていうくらい俄然面白くなり苦行から解放される。
このあともちょこちょこ冗長なシーンはあるのだが概ねそれは女子供、恋愛の絡む場面だ。それらを全カットした特別編集版「タワーリングインフェルノ・男の戦い篇」を俺は私家版としてつくることにした。
いままで観てなくてよかったなあと思うのはあれだよね、ダイハード、明らかにこれの再映画化だよね。
ジョエルシルバー、「俺ならもっと面白くできる!」ってリメイクしたんじゃないかなあ。んで実際そうなったし。
74年の映画ということで随分差し引かねば、割り引かねばならない部分は多々あると思う。長くて派手で愁嘆場を随所に散りばめてというのは紛れもなくビッグバジェット、大衆映画の文法で、致し方ないし最適解、合理解なんだろうなと思う。
ジョエルシルバー、「俺ならもっと面白くできる!」ってリメイクしたんじゃないかなあ。んで実際そうなったし。
74年の映画ということで随分差し引かねば、割り引かねばならない部分は多々あると思う。長くて派手で愁嘆場を随所に散りばめてというのは紛れもなくビッグバジェット、大衆映画の文法で、致し方ないし最適解、合理解なんだろうなと思う。
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