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3月, 2018の投稿を表示しています
 ウィークエンドサンシャイン。世界の快適音楽セレクション、半分の音楽。  セミトーン。 「これええで」返ってこない。LP時代あるある。  半笑い。  生家は改装で誰か住んではる。「完、終」「最近あんまどっちもないです」 「全漁どん」「それ魚じゃないですか」  ユージンサンドー、ギリシャ彫刻追慕。ツィモンバルト、ボディービルディングピアニスト。  半値ヒュッケルバーグ。正札で買うのは野暮。値切るのが粋。かつての東京。  悲しいけれどそう聴こえない演歌、ファッツドミノ。せんべい。  さとうゆきおとわたしたち。わたしたち。  Who rule the world? Nome Chomsky.  有名になる。  ギャリーバーデン。内装。  ウィキリージョーンズ座布団。
 ウィークエンドサンシャイン。世界の快適音楽セレクション、打つ音楽。  ストを打つ。ゲイブリエルスレッジハンマープロモ。古マンション蝶番飛び出。ホール手拍子シンコペ。  こむら返り事件。コブラ返り。つま先立ち。ふくらはぎ。カワハギ。こむら。ムラっと。ふくらはぎぞうのオムライス屋開店。  仙台動物園ベイブルース。  行進。「合わすの好き」「ワシ苦手。キミ協調性そんなあったか?」「ないからです」  キックの三連。こむら返り。  打つ。碁。膝。「こんなに膝を打つ人見たことない」。相槌。電報。鐘。心。胸。金箔。そば、うどん。杭。  ニールキャサディーの伝説。至福、ビューティチュード、ビート。  サムクック、ホテル、A change is gonna come.   UKジャズ。  グラミー殿堂特集。サムクック、ゴスペル。  オディシー、オディティー、オデッセイ。  パーラメント、ベースライン。ブーツィーコリンズバーニーウォレル。  Do the right thing.  訴訟アルバムバンドオブジプシーズマシンガン。

「ミリオンダラーベイビー」

 ★★★★★。90点。 主 えーんえーん! 客 ひとの13年遅れで泣かないでください。 主 悲しいよう。つらいよう。なんでだよう。 客 ホワイトトラッシュが一念発起、努力の末見事チャンピョンになりましたメデタシメデタシじゃアカデミー賞は獲れませんからね。ロッキーの二番煎じにはなっても。 主 そんなもん獲れなくていい! わしは二人に幸せになって欲しかった、ただそれだけじゃ! 客 母親、家族のクズっぷりが半端なかったですね。 主 わしは思ったよ。ひとに貴賤はあると。 客 出自、血統、年収、人種に依らず、という一種の逆説ですね。監督はそういうことも強く訴えたかったのかも。ただあの家族はマギー以外の全員が収入、知能、情愛、倫理性、魂、全てが最低ランク。合衆国貧乏白人の戯画的典型そのものでしたね。こんな奴らが貧乏なのは当たり前だし、貧乏人である以上碌でもないやつらに決まっている、そんな堂々巡りの偏見に根拠を与える他ないような。 主 お父さんの思い出だけが救いだったねえ。本物の自家製のレモンパイ。 客 あれ、伏線なんですよね。「いま死ねたら最高」って。 主 あー、そうだ。確かに。 客 最も酷薄な実写版シンデレラですね。 主 そんなもの観たくないよ。 客 「おんなを教えるのはだから嫌だったんだ!」ってこと、娘さんが手紙の受け取りを拒否すること、教会に何十年も通ってること。それらを合わせ考えると、「奥さんにトレーナーとして付いて何事か起こった、娘はそれで父親を絶対許さない。許さないほどのひどいことが起きた」っていうような事情が推測できるんだけど、それは明示的に描かれないままに終わりますね。 主 そうだとしたらフランキーさんは似たような十字架を三重に背負ってしまったということだよねえ。  つらいなあ。そりゃ耐えられないよ。 客 物語を語るスクラップ、モーガンフリーマンの語り口がまた良かったですね。  なぜ15ラウンド戦い抜いたのか、その理由をさらりと語っていましたね。アメリカを語った、紛れもなくアメリカ映画。 主 おつむ弱いぼんずに示した無限の優しさ、正義の怒りがまたよかったね。うん、いい映画だった。

ドキュメント72時間「渋谷 梅の花から物々交換」

 72時間で初めて「これは嫌だな」と思った企画。  企画、というか、72時間の良さは「ただの定点観測」なのに、わざわざ企画立てて人々に介入していくスタイルがまず「らしく」ない。  そして、物々交換の暴力性。「これと交換していただけませんか」とカメラ構えて迫り、人々から思い出の品、長年の愛用品、もらったばかりのプレゼント、買ったばかりの品を次々に剥ぎ取って行く。  不快でしかなかった。  カネという交換価値の偉大さを再認識した。カネで決済すれば、ひとは自身のカネに替えられぬ財物をもぎ取られずに済むのだ。  レジェンドちゃんとおしゃれ声聞こえさんで番組恒例奇跡の瞬間を迎えたけど、そのあとのスケボー靴磨き君で台無し。靴磨きをさせてもらいその間にスケボーの素晴らしさを人々に説くエヴァンジェリストってもう訳がわからない。
 ウィークエンドサンシャイン。世界の快適音楽セレクション、弦の音楽。  レスリング。バーフバリ。レイ、エレピ、調律。即興。求肥。コーヒーゼヒー。コーヒーギュヒー。  エマニエルシャブリエ、38歳公務員。  メロディーガルドー、ジャケ。  フィドルファドル、ばかげたこと。 「闇」「ヤですね」煌々と。ホテル。電気スタンド。「ボネスキさんの闇が。本質が」  Music IS. 音楽、在り。トヨヒコポエムもう勘弁して。  更別熱中小学校。  モーガンジェイムズ。

「インセプション」

 ★☆☆☆☆。12点。  ノーラン大嫌いなんだけど観ました。  つまんないねえやっぱ。  一応ルールのある世界でその複雑な仕組みを整合性ある形で完璧に映像化している。製作陣のその苦労たるや大変なものだっただろう。でも「だからどうした」。観ていてちっとも面白くない。 「俺これ撮るの、これ考えるの、すっげえ苦労したんだよ」言われても「それが?」。こっちの知ったこっちゃない。 「僕の考えた最強のSF」を中学の同級生が延々俺に話しかけてくるんだけどウザいことつまらねえこと興味ねえことこの上ない。そんな感じ。  主人公の「自分のことしか考えてない」クズっぷりがなんとも。自分が帰りたいばかりに無関係の学生巻き込み仲間を騙し。奥さんも犠牲者だよねえ。  つか自殺じゃん。警察に正直に話しゃ済むことだ。ビクビクして国外に逃亡すりゃそりゃ犯人確定だわな。  それにリーダー張れる人間じゃないし。奥さん現れるたびに「あー」ってフリーズして仲間がみんなして「違う、ほんもんじゃない、仕事仕事」っつってんのに無能力状態のまま。  大体こんな凄いメカ持ってる、発明してる時点でノーベル賞級。ゴト師組んでチンケな犯罪シノギにする必要ねえっつの。これだよ。この世界設定の奇妙なバランスの悪さ。ノーラン節健在。  なんでみんなこれ評価したんかねえ。面白かったの? これ観てて。ほんとに?  病院爆破。時間の進行が異なる複数の世界。端からめくれ上がってくる地平線。ノーラン作品に共通するイメージが既に複数存在する。でも、「だからどうした」。
 ウィークエンドサンシャイン。世界の快適音楽セレクション、風景の音楽。  牧歌いうもん聴いたことあらへん。  ブロードウェイうどん。映画撮影。Track Down、橋のたもと、レストラン。  のがわかずみ、さんかい算海。名曲「天王寺の夢」。  溝口肇世界の車窓から。伊仏の車窓絵のよう。  ハウス、サトシトミイエ、New Day。 「君弾力のあるもん好きか」「靴下シュッとしたの好き。よれてくんのヤ」「犬の足ひらげると戻す」  ヒース。低木エリカ。  スイッチ、栓。硬締め過ぎ。洗面暖房切り忘れ、最近多て。  AI「何を言うてんの? 使ってへんやろ。痛タタタタ。加減せい」  速弾きロイドエリス。  シネイドオコナー。  ジェイムズハンター、ハウリンウィルフ。  デイブシンクレア、観念的さんほんとに観念的でポエミー。  なぎらみつたか、マンク、ストライドピアノ。

16

「ブレードランナー2049」

 ★★★☆☆。72点。  観てる最中は「失敗だったかな? レンタルにしときゃ良かったかな? 円盤買ったの失敗だったかな?」とセコい思いがしきりに去来したけど、最後まで観て「うん、まあまあじゃねえすか」と。良かったんじゃねえすかと。  そりゃ手放しで大傑作だ、とは思いませんよ。オリジナルを超えることなんかできやしない。できるわけがない。リドリー御大が自身でやったって無理だろう。あれはあの時代に予算納期様々な制約に掣肘されシナリオもなんもかんもぐちゃぐちゃになった、その刺々しい修羅場の混沌が奇跡的に産み出した芸術品なんだから。ハプニングアート。そんなもん、再現性のあるはずがない。  どだい超えられないってことはわかった上での2049、と割り切って見れば、結構いいとこはあったんじゃないでしょうか。  例えば、初代BRに当然あって然るべきだったスピナーファイト。おかしいでしょ? メインの、売りの未来メカなのにただ移動手段としてタクシーみたく飛ぶだけ。そんな肩透かしの失望を30年越しに最新デジタルエフェクツでちゃんと映像化してくれたんだから。あるべき活躍を。 「革命とか解放とかそんなん無理に決まってんじゃん。善も悪も見方で変わるさ。部屋の隅で膝を抱えて何もできない僕」というシニシズム、価値相対主義、ポストモダニズム。オリジナルはリドリーの傑出した芸術だったが、押井、ノーラン、庵野その他凡百のクリエイターに与えた影響、呪縛は決して気持ちのいいものじゃなかった。  2049は続篇、嫡出子自身がその呪縛から逃れているのが好印象だった。ジョーは「正しいことがしたい」のだ。これは期せずしてフォースの覚醒、ベイビードライヴァーの気分とも通じる。斜に構えた冷笑主義に次世代のクリエイターが引導を渡している、そんな時代の空気を感じる。  俺は「完全版」、もっと言えば荻昌弘解説月曜ロードショー日本語吹き替え版原理主義者だから、ふたりは緑の沃野で「末永く幸せに暮らしましたとさ」であって欲しい、あのハッピーエンディングで正解なんだという立場である。それはそれで、今回のは別の時間軸、別の世界線のあり得べきストーリーとしてまあありなんじゃないかと思った。レイチェルにもデッカードにもつらい運命が待っていたけど、それが不幸のための不幸、絶望だけが人生さみたいなおとなのフリをした話

「バーフバリ2 王の凱旋」

 ★★★☆☆。72点。  前篇「伝説誕生」がいまいちピンと来なかったんだけど、後篇である本作を観てようやく人気の理由がわかった。前後篇分けない方がいいよね。歌と踊り省けば午後ローフォーマット(1時間31分)に収まるでしょ全部。  まあ歌と踊りなくしたらマサラムービーじゃなくなるんだろうけど。当地じゃどうも「長く映画館に居ていい映画が良い映画」という価値観らしいし。 「そなたに非がある!」の場面が突出して面白過ぎる。他のすべてが霞んでしまうほどに。もう大爆笑してしまった。お母さんも悪王も人々もみんな目え丸くして驚いてたけど映画観てる俺たちもそうだって。意表を突かれ過ぎた。こんな突き抜けたギャグ、初めて見た。  んで仁慈溢れる王の息子が玉座に還り苛烈な恐怖政治の開始を宣して終わり。これも「えーーっ」と爆笑。このラストがまたあっさりしたもんで前後篇合わせて五時間の長語りを締めるエンディングとはまるで思えない。エンドロールすらないw フィルムぶった切ったようにブツンと終わる。この奇妙なバランスの悪さがまたおそらくはマサラムービーの魅力なんだろう。  空気遠近法とかそういうのなし、全部極彩色にトリビアルに見えた方がいいじゃん。どうせCGだって観るひとみんなわかってるわけだし、っつー割り切った作り物感満載のCGづかいはむしろ方法論としてパンクでありゴダールですらあるかもしれない。
 ウィークエンドサンシャイン。世界の快適音楽セレクション、あふれ出る思い・秘めたる思いの音楽。  スライド音。ライブでは立つ。好きずき。  ちょっと怒りも入ってる。  オーダー取る機械「……ハンドオーダーマシン」「近い。ポータブルデータターミナル、通称ハンディー(ハンディーターミナル)」 「カフェラテとホットコーヒー」ものすご多打ってる。音も大きい。30秒。大丈夫か?「やっておりますので」。ワープロ機能でアイディア打ってたん違うか?「んなアホな」  二分で出てきた。おいしかった。 「このひと売れること間違いなし」アンドレアモティス。  鳥取砂丘、らっきょ。  ティーンスピリット。商品。  I'm with her. 農家で合宿。Wood room、モニター、ヘッドホンなし。  ニックドレイクの不幸。抗うつオーヴァードーズ。ピンクムーン、自動車CM。お母さんの私家版。  自由人アンブリッグズ。  ジューンテイバー。  バーバラデイン、クンバヤ、グラ。マイク一本。ディラン。
 概ね二時間の演奏時間、作品のリリース間隔等、交響曲と映画って似ている部分が多い。  機能としてほぼ同じもんだからなんだろう。  こんにち、交響曲を作らんとする情熱、才能は交響曲を作る行為には決して注がれないんだろう。シムフォニーはその歴史的使命をいいとこ百年で終えた。

「ビューティフルマインド」

 ★★★☆☆。67点。  最初の30分でうんざり、次の30分で激昂。「ネトウヨの妄想そのものじゃないか! ふざけるな! 統合失調症だよこれ。ひっでえ偽史、クズ映画撮りやがって。監督の顔が見てみたい」と怒ったのはまんま正しくてつまり全部ミスリードだったわけです。最初の一時間は。完全に俺してやられた。まさにそういうお話なんですよと。  マッカーシズムという愚昧な熱狂が天才に大変な苦痛と迂路を強いた、その罪深さに慄然とする。まあナッシュの場合、赤狩りがなければないで別のなんかにあれしてた可能性はでかいんだけど。ユーフォーとか。  黒服の男に導かれた秘密の部屋には最新機器、技術者。そしてそこで身体検査され体内に微小メカを埋め込まれる。って、これインプラント体験、まんまアブダクティー体験と相同だよね。  柳田国男遠野物語にも通じる。妄想のコアになる型は一緒で、そこに時代の割と俗な意匠が注入される、っていうのがこの病気の特徴なんだろうね。  図書館でナッシュゼミが自生する件(くだり)は感動的。  顔が見たかった監督はロンハワード。話が長げえんだこんひとは。まあそういう性格、タイプなんだろう。長編小説書き。  でもあれはいらんかったね。プリンストン数学科の学友がナッシュ以外全員世故に長けた遊び上手だったり、60年代のヒップな学生(ファッションは思想の表明でもある)が障害者の歩き方を真似て嘲笑ったり(ひとりじゃなく複数が)。嘘だし間違ってるしいらないし。そういう余計な描写省けば二時間以内に収まるでしょ。  接触してきた政府の男。身辺に出没するメッセージ。世界を守るミッションを託されたオレ。いつもそばにいる不思議美少女。……これ、まんま「アニメ」なんだよね。  アノヒトタチがアニメアイコンなのと平仄は合う。なんかこう、重なるもんがあるんだろう。現象とか、病状とか。  その中にやはりノーベル賞級の天才が2、3人はおり、あたらSNSで見えない敵と終日戦っているかと思うと。人類の巨大な損失としか言いようがない。

量販店のテレビ売り場で気づいたこと。

 量販店のテレビ売り場で気づいたこと。  有機ELテレビの画質は最高で、隣に並ぶ液晶テレビと比べてみればその差は歴然。色の鮮やかさ、くっきりとした黒。  さすが有機EL。値段も性能も凄い。と思っていたがふと気づいた。  液晶テレビ側は概ねハーフグレア。有機ELテレビは例外なくグレアフィニッシュ。  これ、液晶テレビの方もグレア画面にしさえすれば、全く同じとまではいかないまでも、色も黒も相当に改善、肉薄できるんじゃねえの?  有機ELテレビがグレア、光沢画面であるのは当然である。これを非光沢、半光沢処理にしてしまったら「売り」である鮮明、完全な黒が白濁してしまう。商品価値激減である。  ではなぜ、液晶テレビ側は概ねハーフグレア採用なのだろうか? わざわざ画質劣化を許しているのだろうか?  こっから先は想像になるのだが、たぶん、光沢にしないでくれという要望、圧力、淘汰圧が消費者側からメーカーにあるんじゃないかと俺は思う。 「朝日があたってまぶしくってなにがなんだかわかんねえんだよ!」って、朝から(そしてたぶん寝るまで)テレビを見るおじいちゃんおばあちゃん(テレビのメインユーザー、最多購入層、ヴォリュームゾーン)から要求があるんじゃないかと。  あと、ノングレア厨さんね。「ノングレアは目に優しい」っていう信仰を頑なに把持している。「俺はPC上級者」という自己意識とリンクしたそれの持ち主が意外に多数派を形成してしまっているんじゃないかと。  そしてそれは購入を決断するお父さんなんじゃないかと。「ええわー。これきれいやわー」とグレア画面のPC、テレビを指差す奥さん、子供を「馬鹿! これはなあ、売り場でキレイに見えるようにしてるだけのメーカーの罠で、お前ら女子供はこういう単純な罠に引っかかるんだけど、仕事で日常的にPCに触れているお父さんからしてみたらこんなのはシロウト騙しの詐欺なんだ! 非光沢のほうが本当はキレイだし目に優しくていいんだ!」と叱りつけるんじゃないかと。高額な電子機器を買うという、お父さんが家長の尊厳を誇示できる貴重な機会に。  いや、想像ですよ。想像ですけど、なんかそんな偏向でもないとテレビ売り場の不自然がちょっとよく理解できないんですよね。  東芝と三菱は割とそこら辺理解があるようで、中級機にも光沢画面のを出してくれている。他