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「バーフバリ2 王の凱旋」

 ★★★☆☆。72点。



 前篇「伝説誕生」がいまいちピンと来なかったんだけど、後篇である本作を観てようやく人気の理由がわかった。前後篇分けない方がいいよね。歌と踊り省けば午後ローフォーマット(1時間31分)に収まるでしょ全部。
 まあ歌と踊りなくしたらマサラムービーじゃなくなるんだろうけど。当地じゃどうも「長く映画館に居ていい映画が良い映画」という価値観らしいし。
「そなたに非がある!」の場面が突出して面白過ぎる。他のすべてが霞んでしまうほどに。もう大爆笑してしまった。お母さんも悪王も人々もみんな目え丸くして驚いてたけど映画観てる俺たちもそうだって。意表を突かれ過ぎた。こんな突き抜けたギャグ、初めて見た。
 んで仁慈溢れる王の息子が玉座に還り苛烈な恐怖政治の開始を宣して終わり。これも「えーーっ」と爆笑。このラストがまたあっさりしたもんで前後篇合わせて五時間の長語りを締めるエンディングとはまるで思えない。エンドロールすらないw フィルムぶった切ったようにブツンと終わる。この奇妙なバランスの悪さがまたおそらくはマサラムービーの魅力なんだろう。
 空気遠近法とかそういうのなし、全部極彩色にトリビアルに見えた方がいいじゃん。どうせCGだって観るひとみんなわかってるわけだし、っつー割り切った作り物感満載のCGづかいはむしろ方法論としてパンクでありゴダールですらあるかもしれない。



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