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第13話 東京都新宿区 神宮球場のウィンナー・カレー

高校野球など全く興味のない俺だ。しかし太の母親、つまり俺の姉貴が2年前離婚したこともあって、俺はもう4年も会っていない甥っ子のことがどこか心に引っかかっていたのかもしれない。 炎天下に放たれるやや暗い影を帯びた独白。 「あんたいい体してるねえ」 「え!」 「なんかやってたの」 「いや。そんな……」 次のコマが情景描写の捨て駒と見えて、実はしっかりゴローさんの肉体美が女子の視線を総ざらいに奪っていることがわかる。これが注意しなければ読み飛ばすくらいのさりげなさで描かれているところがうまい。谷口先生が通に好まれる所以である。 前回の立ち回りと併せ、ゴローさんの謎にまたひとつ肉薄するエピソードである。

第12話 東京都板橋区 大山町のハンバーグ・ランチ

「あなたは客の気持ちを全然まるでわかっていない!  モノを食べる時はね。誰にも邪魔されず、自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ。  独りで静かで豊かで……」 本作のクライマックス。たぶん初めてひと前でゴローさんがその食事哲学を披露する。 それはつづめて言うなら、こう言えるのだろう。 孤独の、グルメ。 瓦割りの写真。強さをひけらかさずにはいられない店主の幼稚な承認欲求、粗暴な性質を伝えると同時に、その強さを誇る男を一瞬に組み伏せたゴローさんの更なる強さを際立たせる小道具にもなっている。 ここにまたゴローさんの秘められた過去が僅かに露見する。そういう体術をなにゆえか、過去に身につけた男。 ……あいつ……あの目。 ゴローさんがウーさんの瞳に見たものは、いったい何だったのであろうか。

「行人」 夏目漱石、1913年。

「僕は勉強ばかりしてきたので普通のひとたちとはうまく付き合えません。そういうことを周囲のみなさんは理解し、僕にやさしく接してくれなければいけないのです」。成人男子が口にしていいセリフだとは思えないのだが、当時のインテリたちには好意を持って迎えられたのかもしれない。「よくぞ言ってくれました」「僕達の気持ちを代弁してくれるのはやはり漱石先生だけだ!」と。 坊っちゃんとかいう作品を書いたのもむべなるかなである。 嫂(あによめ)をはじめとする女性たちは大衆を象徴し、「兄」は明治の知識人を代表しているのだろうか。 なんだ? 明治の知識人って。維新に、国に、官学に、国費留学に甘やかされたボンボンどものことか? 自己戯画化であるならまだしも、これが漱石の本音なら「甘ったれるな」としか言いようがない。 女がほしい、結婚したいという欲望を強く持ちながらその周旋、斡旋を友人任せにしうまくはかどらないと友人に不満をおぼえる主人公。そして「結婚すると女は変わるぞ」と吐き捨てる兄。これは同一人物を分裂させたキャラクター造形であり、統合すれば時任謙作になる。伴侶探しを他人任せやら安直な方法(行きずりの女一目惚れ)やらで済まし、結婚後にここが悪いあれが駄目だとぶーぶー文句垂れやがる最低最悪の男。 暗夜行路はたぶん行人のオマージュ、粗悪なモチーフの発展継承作品なのだろう。旅先で少々疲れたくらいで生悟りするふざけた野狐禅も共通している。 「所有という語の奇妙な使用法」のくだりにはシュティルナーの影響がもしかしたらあるのかもしれないが、西洋の新思潮をちょっとつまんで、取り入れてみました程度の、知的粉飾以上のものは感じられない。 「俺が欲しいのは女ではない。母だ!」。兄の、主人公の、そして漱石の叫びは畢竟そんなところに落ち着くのではないだろうか。それが由悠季レムダイクンにまで至る日本男子の普遍的感情であるのだとしたら、この小説はそういう病理を剔抉したという点においてやはり名作という事になるであろうか。 主人公は有楽町の設計事務所に勤める身だろうに、なんで期限も定めずふらふら長期旅行してられるのか。 以上、作品について文句ばかり言いましたが、面白いなあと思ったところもありました。 行人の感想、その2。  http://shoujinonaiie.blogspot.jp/20...
年に一度の楽しみ、秘宝ベスト&トホホ購入。 俺がいいと思った映画(RE:Cyborg、エヴァQ)、トホホ組だわ。やっぱ俺見る目ねんだなあ。 しっかし仕事とはいえ、ライター陣仰山映画観てはる。 アイオー2店とも見当たらないなあ。 電子工作特集だと需要高くなるのか? それとも、ダブルメディア作戦が功を奏したのか。減ページ、大幅値上げにも関わらず。

第12話 目黒区中目黒 ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/story/ 最終回。堂々のフィーチャリング原作者。 ラフティー丼。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、宝来忠昭。 青山奈々、南沢奈央。

第11話 文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/story/chapter11.html かりんとう饅頭。 あー。やってしまった。いかんなあ。 さ。残りを食べなきゃ。 原作の武闘シーンがこういう形で。 深夜の低予算番組だからといって手を抜いた感じのない、堂々たる貫禄。美保純の映画演技。降旗康男監督映画の一シーンを観ているよう。 脚本、田口佳宏。 演出補、宝来忠昭。 監督、溝口憲司。

第10話 豊島区 東長崎の生姜焼き目玉丼

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/story/chapter10.html ゴローさん、レッツノートでプレゼン。 生姜焼き、目玉焼き、ごはん。全部俺の大好物だ。 でも、こういうふうに食べるのは、初めてだ。 うまい! 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。