スキップしてメイン コンテンツに移動

ベイマックス



 ヲタクとディズニー。ふたつのウザいものが合体するとどうなるか。化学変化して意外なものに変身、することもなく見事にウザさふたつ分。なかなか見続けるのに難儀した映画でした。ディズニーの動き、表情、ほんとに嫌い。あのしつこいオーバーアクション。
 ピクサー時代のラセターと、トイストーリーと、やっぱり印象違うんだよね。出資者によって映画は変わるその例かなあ。

 主人公のクソガキに対する嫌悪感が最後まで拭えなかったなあ。最初から完全な人間で登場したらそりゃビルドゥングスロマンにならないけど、不完全なりに共感できる像っちゅうのはあるじゃないですか。そういう瞬間をこの調子小僧に対しては持てなかった。
 三秒前まで私怨に駆動されていた屠殺者が「憎しみは何も生まない」とひとに説教おとなに説諭。
 医療ケアロボットベイマックスは割によくできた好もしいキャラクターだった。能力にとどまらず、主人公を教導できるくらいの高潔な人格を備えていた。子供がともかくいかんかったね。足引っ張った。

 ちょっと頑張れば、ちょっと俺本気出せば夢は叶うよ。天才だし。ってなんだそれ。子供向けだからこれでいいのか。よくねえだろ。
 みんないますぐ起業して大金持ちなれるよ、くらいの超絶生産性をチーム全員が具備してる。なんだかまあバカみたいな脚本というか。「願えば夢は叶うよ」ですらない。意志した次の瞬間ピザが焼き上がってる薬物耽溺者の精神世界。まあこれがダンボから続くディズニーのお家芸なんだろう。

 愛情表現つーんですか? やたらハグする場面が出てくるのも気持ち悪かったなあ。

 あの街は日本? でもあれ金門橋だよねえ。つまり近未来のジャパン化したシスコ?
 もうあれなんだね。アメリカ人の思い描くニッポン、ニッポンジンってのは絶対チャイニーズ混淆&アーモンドアイなんだね。60年代だろうと10年代だろうと。絶対その認識は変わらないんだね。ニホン大好きなひとの手にかかっても。

 被害者同士の泥試合ってスパイダーマンちょっと入ってるね。まあ観てて楽しいものではない。

 フィアットオマージュが入ってても胸躍るものがないのはなぜだろう? 好きでも、交友があっても、そんなことはやっぱり関係ないんだろう。

 信頼してた筋の好評信じて観てガックリのパターンがこのところ続いている。
 グーグルプレイの無料キャンペーンで観れてよかった。映画館はもちろん、ツタヤレンタルでも「観なくてよかったな」感は出ただろうな。

 同じヲタ万歳の映画でも宇宙人ポールと本作では印象、方向性が真逆の感じを受ける。まあガキ向け作品と比べることがアカンのだけど、ポールは青年向けでヒップな感覚があり、自分はこっちに遥かに好もしいものを感じた。ポールに登場する英国ヲタに馬鹿げた万能感はなかったし。





コメント

このブログの人気の投稿

インテルグラフィックスの設定で動画の白っぽさを解消する(白っぽさシリーズ、その3 たぶん完結篇)

 タイトル通りです。  なにげにね、ほんとなにげに、さしたる予感、確信もないままインテルグラフィックスなにげにいじってみたの。そしたら、この間(かん)の懸案が一瞬で解消してしまった。   HDMIさん 、 サイバーリンクPowerDVDさん 、いわれなき嫌疑をかけていままで悪し様に罵ってすいませんでした。  悪いのはわたしの無知でした。  動画の白っぽさを、なくす。  グラフィックスビデオ設定のコントラスト自動調整を、オフればいい。  後出しジャンケンだけど、答えが出てしまえば「なーんだ」、だよね。  確かにそうだ。明暗の自動調整にノイローゼなってんなら、それ切ればいい。  いやもう、白っぽくて白っぽくて(露出不足でラボから上がってきた昔の印画紙みたい)、また瞬間瞬間に不自然に画面の明るさがディジタリーに、階段状に変わる、明らかにおかしい感じの動画、一瞬で正常化してしまったよ。 「あらこの場面ちょっと暗いわね、こんなんじゃなにがなんだかよくわかんないでしょヨッちゃん。おばちゃんがいまここちょっと明るくしたげるからね」って、パソコンの中のおばちゃんがいままで世話焼いてくれてたんだよね。  僕はおばちゃんに暇を出すことにしました。  俺ヨッちゃんじゃないし。  ノートパソコンの設定としてはデフォルトがそれっての、たぶん正解なのかもしれないね。映像ソースの再現忠実度よりも視認性。  外付けモニターの購入で小さい画面では全然わかんなかった、気にもならなかったことが見えてきた。一挙にアラが見えるようになってしまった。デカい画面という、そういう「量」が「質」のこと炙りだすのってなんかこうあれだよね、示唆するものがある。  この間の死闘、暗闘は消耗したがしかしまたその分得ることも実に多かった。いままでそこらへんの知識まるでなしにパソコンで動画見てたんだよね。実に十年間くらいはおかしな設定の変な色、明るさのままで。「きったねえなあ」ってぶつぶつ文句言いながら。  グラフィックスのビデオ、調整できるパラメーターは他にもあるので、まだまだ勉強すべきこと、更なる発見、正解があるはずである。しかし、懸案の巨大な山はひとまず乗り越えたんだと思う。  しばらくは精神の安定を取り戻せそうで一安心である。 * * *

Thinkpad E560のSSHDをSSDに換装する 1

 この10月にサムスンのSSD(Samsung SSD 500GB 860EVO)を購入、換装しようというのは以前から腹積もりとしてあったのだが、奇しくも9月末、一万二千円くらいだった価格が一挙に9890円に下落。とてもタイミングが良い。幸先が良い。  土曜の午後郵便受けに届いた。うん、楽でいいね。  普通に郵便で送りたくなるのがわかる軽さ。  準備はもうしてあったので早速開封、換装作業開始。  マニュアル同梱。サイトへの案内。   サムスンのサイト を見ると移行ソフトがちゃんとあるっぽい。特に購入者コードなど必要なく、誰でもダウンロードできる。  フリーソフトよかひと手間省ける感じ。もちろんサムスン製専用ならではの利便性。  こんなんにつけて USB3.0で接続。 いきなり「あと2時間半」とか脅してくるけど、数字はガンガン減っていく。  130ギガほどのシステム&データ移行、37分で終了。  さあ、そしたら今度は物理交換だ。  電源抜いて、  電池外して、  裏蓋をプラスドライバーで外す。この3つのネジはどっかいっちゃわない式。ゆるめてもついたまま。  ネジゆるめてもプラの爪が複数箇所マザボの爪に食い込んでいる。だから蓋は素直に開いてくれない。  手の爪やらマイナスドライバーやらでこじ開けるとたぶん筐体に傷が付きそう。  PC、スマホ修理用の「固くてやらかい隙間こじ開け用プラ棒」なんかが欲しいところ。  俺は財布ん中のヤマダ電機ポイントカードで代用。隙間に挿してこじ開けていく。 ガジガジになった  ネジ4本外す。ハードディスクを外す。固着してるのでちょっと手間取った。  小ねじ4本外してハードディスク固定用の枠を外す。  シーゲイトのSSHD500ギガ。これはサムスンSSDの空箱にしまっちゃいましょう。  7ミリ厚のSSHDを7ミリ厚のSSDに換装。  逆手順で戻して行く。  蓋をネジ止め。上から爪あるっぽい複数箇所を押さえてはめ込む。パチパチパチパチ。  完了。電池、電源戻して、  電源投入。 (つづく)→  htt

チコちゃんに叱られる

 いまのチコちゃんはこうだけど、  初回パイロット版(17年3月24日放送)のチコちゃん(初号機)はこんなでした。  明らかに造形的には奈良美智リスペクト。  茂木さんに正解を言い当てられて驚愕!  出たw 「出ってもうたー♪ 大阪弁がー出ってもうたー♫」  当然パイロット版放送後「なんか不気味じゃないか」「もうちょっと可愛くできない?」等々の局内検討を経て決定稿、弐号機チコちゃんになったと想像するのだが、俺はこの初回チコちゃん大好きなんだよねえ。たぶん製作スタッフも掣肘さえなければ初回のままで通したかったんじゃないかなあ。そんな気がする。  しかしこの初号デザインのままであったら、いまの国民的人気にはやはりつながらなかっただろうなあ、とも思う。  ともあれ、チコちゃん、岡村さん、紅白進出おめでとう! https://www.nhk.or.jp/kouhaku/topics/topics_181218.html