「奴め。歴史を変えるつもりだ。このままでは危ない!」
「よし、すぐ追いかけて奴の目論見を阻止しなければ」
この時点でまあ破綻してんだよね、タイムスリップものってのは。理論的、技術的可否以前に、思考実験レベルで破綻が生じている。
タイムマシンがあり過去の変造が可能なのであれば、もう「すぐ」とか「追いかける」とかいう行為は意味を失うんだよね。
しかしそれ言い出したらもうSF自体存在できないのでみんな見て見ぬふりして物語は進む。しょうがないそれは。
新サラコナーが微妙に美人くないのがこのなんとも。童顔小型なので現代的ニーズはあるのかもしれないけど、うーん。あんまり好みくはなかったなあ。
俺のリンダハミルトン好きの方がマイナー嗜好なんだろうけど。
駄作と言ってしまうには結構いろいろ工夫してたし、傑作と言ってしまうにはなんというかかんというか。そういう微妙な隘路にある作品だったんじゃないですかね。ジョンコナーがあんな感じになっちゃったのがいろいろとモニョる。
猫型は出てきて美女型ターミネーターは出てこない、ってのも、三作目をネグる意思のように見えてモストー版好きとしては不満であります。
でも二点良かったのは、一つ目、作り笑顔。あれは良かった。「気持ち悪いよ」。言われた途端真顔に戻る。そうそう。シュワ型ターミネーターってこういうキャラじゃなきゃ。
もう一つは精神科のお医者さん。あのひとがシリーズをつなぎとめる重要人物になる展開は面白いよね。
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