主 シヴィルウォーのちょいの間出演の方がインパクトでかくて本篇がこれ、っちゅうのは確かにバランスが悪くて、評判が芳しくなかったのはそりゃしょうがないよなー感はあるよね。
客 最先進国ワカンダっていう設定も???で。
主 これももうしょうがない。原作コミックがたぶんそういうことなんでしょ。であれば、ブラックパンサーというキャラクターの紹介も併せて誕生譚として全部描くしかない。だからどうしてもこういう、世界とあんま関係ない自閉した跡目争いのエピソードになってしまった。
客 設定のそういう矛盾、弱点を逆手に取ったうまい脚本ではあったんですよね。
主 まさにそういう自閉、モンロー主義をやめようと。黒人が奴隷化されいまなお苦しむ現状を見過ごしてきたワカンダ、先王に異議を唱える章。
客 父への過剰な尊敬が打ち砕かれるのはティチャラの自立、成長でもありますしね。
主 ポリコレ棒を振り回すな、とか言い出したらこういう物語自体が成立しなくなる。ほんとに正しいことって何だろうかと考える努力はむしろ作品を豊かにしてくれる。その証左となる脚本、作品にはなり得ていたよね。
客 ブラックパンサーと関係ないブラックパンサーだと思ってたらまさにブラックパンサー、ブラックパワーの話になっていく。これは良かった。
主 締めの演説もいい。露骨にどっかの大統領をあてこすっててw
客 「築くべきは壁ではない。橋なのです」w
主 CIAのひとが自分たちのやり口を簡潔に紹介する件りも良かったね。「セオリーだよ。災害とか危機とかがチャンスね。そういう時狙って転覆工作しかける」。
客 あのひとの背中あれで治したのは……
主 もちろんシヴィルウォーの招いた陰惨な結果、苦い悔恨をうまいことあれしてくれる伏線だろうね当然。期待したいところ。
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