9月4日販売解禁。映画館には行かなかったのでブルーレイで今回初見。
感動した。
アヴェンジャーズの名が、「アヴェンジャーズ、アッセンブル」の語がそのように意味を為した瞬間に、泣いた。
生き残った者全員が喪に服する、あの長回しに泣いた。
MCU、アヴェンジャーズプロジェクトは成功裡に、ここにひとまず一段落した。映画史上初めての試みがこんなにも重層的に、感動的に幕を閉じることができたことを心から慶賀したい。
ウルトロンでだったっけ?「お前これ持ち上がる?」「無理だわー。俺無理だわー」。どうでもいいボーイズトーク、無意味な無駄話かと思ったら。意味があったのだ。
インカムから「聞こえるか? サムだ。左を」と声が。そう、それはサムでなければならないし、"On your left"でなければならないのだ。
そしてそのサムはキャップからバトンを渡される。二人共、最も困難な闘いを闘った冬の戦士だ。ウィンターソルジャーが手にするその星条旗を模した盾が、偏狭な愛国主義の防具となろうはずがない。
アッセンブルの瞬間を盛り上げるアランシルヴェストリのスコア。コメンタリーで「オスカーもの」と激賞されるのも頷ける。
葬儀のオーケストラスコアがギターの独奏に切り替わるアレンジに泣く。
ニックフューリーが銃撃される時のあの歌で幕。そしてそのリズムをキープしたまま顔見世のグランドフィナーレ。
先行するタイムマシンSF映画を全部全否定してくれたのも胸がすく快挙。「自分自身に会った途端全宇宙が吹っ飛ぶぞ!」みたいなまだるっこしい空虚な脅しを無効化してくれた点で、このジャンルを格段に進歩させてくれた感がある。
過去に戻った自分は自分であり、過去の自分と会ったとしてもそれはもはや他人なのだ。パラドックスもへったくれもない。
そしてこの時間旅行理論がミクロの決死圏とタイムマシン物の融合であるのも新しい。面白い。
寝食を共にする時間泥棒大作戦強化合宿、コメンタリーで語られてる通り企画会議の再現なのがまた面白い。この映画どう着地させようか、喧々諤々の議論をそのままアヴェンジャーズが再演しているのだ。
ピーターパーカーが伊集院光と再会する場面も感涙。そう、あれは都立足立新田高校であり、クイーンズとはあそこらへんを指すのである。
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