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2月, 2023の投稿を表示しています
 シャンチーを配信で観た。 ベネディクトウォン及びマー・ヴェル、バナー博士のいるシーンだけ良かった。そこだけが輝いていた。あとはもう。 話がおかしい。特にここがおかしい、と指摘する労すら厭わしい。全篇おかしい。おかし過ぎて退屈。真面目に観る気にならないのだ。真面目に観たらバカを見るから。 父ちゃん手紙なり口頭なりで言えばいいじゃん。母ちゃんに会いたいんでちょっとそのネックレス貸してくれて。無言でもぎ取ってく必要全くなし。 反省したこともある。映画にはなぜ美男美女しか出ないのか! そんなのおかしいじゃないか! 俺たちの現実と地続きの、普通の顔をした俳優をもっと見たい! なんて考えをかねてより持っていた私でございますが。 わたしが悪うございました。 俺の希望通りのキャスティングと言ってもよい映画がこうして現実にあらわれると……いやまあなんとも華がない。 兄妹、カップル、共に不細工! まあ普通の顔ですよ。それを二時間以上見せられるのがこんなにキツイとは思わなかった。 映画というのはやっぱハレ、非日常なわけで。そこにあって欲しいのはやはりそこそこの美男美女であったと。 俺はどうもいろいろ真摯に反省しなければならないようだ。
  ファルコン&ウィンターソルジャーを配信で観た。 最終回がとても良かった。 キャプテンアメリカとして覚悟を決めての堂々の活躍。テレビ中継もされる胸を打つ演説。そして彼、イザイアブラッドレイの名誉回復。これが今回いちばんの功績だ。記念館に彼を誘(いざな)うシーケンスは感動的。 白人のために作られた血塗られた帝国が合衆国なのであれば、俺たちはそれを簒奪し、俺たちの理想に沿って作り変えればいいではないか。それこそがまさにスティーブロジャーズが信じ、そのために戦ったアメリカだ。彼の盾を受け継ぐ意味だ。 しかしそこに至るまでの五話があまり華がないというか。毎回胸のすく活躍、という連続活劇にはなっていなかったので観続けるのに多少骨が折れた(だからこそ最終回が光ったのでもあるが)。 エージェントカーターが裏街道を歩き続けるのもなんだか。あのまま素直に名誉回復、めでたしめでたしでよかったんじゃないか。パワーブローカーいう裏社会になぜそこまで執心、義理立てするのか。 それはつまりスティーブロジャースと別れたことが関係しているのだろうか。それは今回まったく言及されていないよね。他のMCU作品で既に語られているのだろうか。 世界の半分が戻ってきてしまったことで問題が発生すると言う筋立てもどうなのか。それではまるでエンドゲームの、アヴェンジャーズの努力が余計なことだったみたいになってしまうじゃないか。 今回あの国浮き男が出ていることにも象徴的であるが、戦闘における巻き添え被害とか、そういうのをリアルに入れ込むとスーパーヒーローものは成り立たないでしょう。そこら辺はお約束としてあえて触れない、被害は出てないよ奇跡的に的な処理で良いのではないか。 合衆国軍人として大活躍のファルコンが漁船を買い戻すカネもないと言うのはちょっと解せない。どう考えても危険手当出てるでしょサムには。銀行に頭下げるまでもない。あそこら辺のファミリーエピソードは今回必要だったのだろうか。ちょっと盛り込みすぎだったのではないかと思う。 演説はマーヴェルファン、キャップファンに向けたそれでもあった。君らの中にだって相当数いるんだろ? 俺が盾を持つことを面白く思わない者が。キャプテンアメリカは金髪碧眼で当たり前だろうと(新キャップはまさにそういう役)。黒人の俺はその敵意も込みで引き受けるんだ、この盾をと。フィクション
 
 ガンニバル配信を全話観た。 うー、面白かったのにー。あのラストはないじゃん! クリシェを全部潰してきといて最後あれですか。 あれじゃイタリア産安物ホラーのエンディングじゃん。 勝ってほしかったじゃん。かっぺどもに。 あの盗聴親父をタコ殴りして欲しかったのに。津山三十人殺しよろしく供花村の嘘つき村人一人残らず叩っ殺して欲しかったのに。 いいんですかあいつら勝たせて。よくないでしょ。 ラストのショックがデカ過ぎて文句たらたらだけど勿論そこに至るまでは面白くて仕方がなかった。 ジャンルで言うとヒルビリー物、横溝正史物(かっぺってのはほんとどうしようもねえよなあ、卑屈で野蛮で無学で嫉妬深くて凶暴でと遠慮会釈なく徹底的に馬鹿にする小説の形をとった復讐、批評文)になるのだろうが、そのクリシェをまず破っている。主人公は田舎の暴力にただただ圧倒される都会のひ弱な知識人ではない。 柳楽優弥くん演ずる駐在阿川大悟、見た目と中身と行動が完全一致。そこがいい。どヤンキーのリーサルウェポン。ジョンマクレーンを超えるニューヒーローの誕生だ。「なめんなよコラ」「めんどくせえなあ」「やんのかコラ」。素晴らしい。警官かくあれかしと逆に思ってしまう。 またましろちゃんがすばらしい。演技がうまいしなんといっても顔がいい。どういいんだ! と詰め寄られても「このましろちゃん役になるために存在するような顔だ」としか言いようのないずっぱまり。 ニュートラルな顔、とでも言えばいいのか。 第一話の睡眠時急速眼球運動からもう目が釘付けになったがこれはもちろん後に語られるあれの伏線だろう(どちらもCG使用だと思うが)。 孤立無援の戦いが続くかと思いきやあの疑わしい署長が実は特別チームを稼働させていた展開も良い。ルポライターの活躍、快哉も。やられてばかりじゃないぞ、こっから反撃だ! 国家機関も猛然と唸りを上げて総動員、キチガイ村を強襲という終盤の怒涛の流れ。であれば、素直にその流れでクライマックス、救出、大悟の勝利となってもよかったはずじゃないですか! トンネル襲撃とその撃退は中盤のクライマックス。修羅場に強い極めて優秀な戦闘能力の高い警官っぷりが余すところなく発揮された胸のすくバトル。 追記: 俺の勘違いで、どうやらシリーズは継続のようだ。そうだよね。でなければルポライターの快哉、屋上のチーム、八咫(やた)駅に降り立
 ソー、ラブアンドサンダー日本語配信を観た。面白かった。 戦いを窓から見ている子供たちが戦いの当事者になってしまう上手い導入部。つまりこれ子供向け映画なんだけどけして子供騙しではない。子供を見くびっていない子供向け。「みんな大丈夫心配ない、戦って死ねばヴァルハラに行けるんだ」「おじさんもう帰ってくんない」。こういうやりとりね。本気で作ってる子供映画は全年齢で爆笑できるのだ。 マッパのソーが着衣に戻った瞬間のあの姐ちゃんの「チッ!」もいいね。 ムジョルニアの力で奇跡が起きるガンが治る! みたいな安直をまさかやるのかと思ったらそれをしなかったのも偉い。衰弱する彼女をリアルに見せたことこそむしろ攻めの演出であろう。これこそが病者の闘いなのだ。戦って死んだ戦士はヴァルハラに行けたけど格別それを荘重、感動的に描いていないのもよい。ちょっとしたラッキー、程度の軽い描写。 今回のテーマスタイルはメタル。エンディングに至るまで手が込んでいた。 ワカンダフォーエバーでガックリきたけどこれで持ち直した。ディズニープラスマーヴェルマラソン続行中。
 
 ワカンダフォーエバー日本語配信を観た。 うー。退屈。 ティチャラ王子の喪失を見てるこちらも実感する羽目になった。 シュリには荷が重い。王女もブラックパンサーも主役も。演じてる彼女自身がそれを訴えているようにも見えた。 天才少女の役割が途中で見えなくなるのがもったいなかった。 ワカンダ軍団は劣勢だったのだから最後の和睦は「?」。 ブラックパンサーでアバターやられてもなー。水棲人類見てるのってすげえ退屈。 エターナルズよりはちゃんとエンタテインメント寄りに作ってあるにも関わらずこのつまらなさはなぜなんだろう? カーチェイスもどつきあいも滾るものがなかった。
 ブラックウィドウを日本語配信で観た。 エターナルズ効果はもう抜群で、あれ観たあとはもうなんでも面白く見えるわ。これもちゃんとMCU映画になってた。テンポが良くメリハリがある。 王道の007映画、クレヨンしんちゃん。家族の信頼と協力で敵を倒す。その敵がまた。近頃甘口の敵が多いとお嘆きの貴兄も満足させる淡麗辛口。実に憎ったらしいので観客全員でいいぞ! ぶっ殺せ! と応援できる仕上がり。 こういう花道をナターシャに手向けてくれたマーヴェルスタジオに心から感謝。 「あれ? ナターシャってプラハ動乱とか冷戦期から活躍してた、結構な歳のひとじゃなかったっけ?」と思ったんだけど、俺の勘違い? ウィンターソルジャーとかでそういう設定になってなかったっけ。 まあ、一作品ごとにユニヴァースだと思えばいいんだけどさ。ケンチャナヨ。
 
Doctor Strange in the Multiverse of Madness 配信日本語版観た。 うん、エターナルズのあとだからそりゃ面白いさ。「ああ、ちゃんとMCU映画だ」って。メリハリが効いてる。お話にもアクションにも。しかも巨匠サムライミだもの。面白くならないはずがない。 まあしかしワンダがかわいそうよね。インフィニティーウォーで男ォ失い本作では自死を選ばされ。踏んだり蹴ったり。スパイダーマン2の時もメリージェーンがピーターパーカーから理不尽ないじめを受けるが、なんかあんのか。女性に対する複雑な感情が。 子供をふたり持つワンダがなんか急にわざわざ研究所を襲うのはなにあれ、つまり玉座の黒ワンダに操られてたってこと? 白セーターの彼女はそんなことする必然、理由ないもんね。生活に満足してんだから。 ゾンビストレンジよかったね。グロテスクというよりもう茶目っ気たっぷりで。ダークマンを感じた。 ガクッと崩折れて第三の目が生えるのはよくわからなかった。最後の姐ちゃんも。まあなんかに続くんでしょう。 アメリカチャベスなるいかにも座りの悪いネイミングはまさにチャベス大統領からわざとあれしたんだろうね。同居するはずのない異世界を無理矢理に融合、行き来してしまう困ったアイデンティティーとして。 ウィキペ
 ディズニープラスに入った。990円(Paypal使えるのがうれしい)。一ヶ月試してみようと思う。といって、一ヶ月の間に観れるだけガツガツ観ようとするような観方はしたくない。無理のないペースでふつーに観ようと思う。 入った理由はマーベル作品が観たいから。ツタヤに卸してくれなくなったのだ。 円盤の販売はしてる。しかしいきなり買って駄目駄目だったらダメージでかいじゃないすか(映画館行けよ。いやまだまだコロナ怖いじゃないすか。つか映画館好かんのですよ。二時間座りっぱは体力要る。映画観に来てないキチガイも多いし)。 ということで早速エターナルズを観る。 うー。退屈。この内容で二時間半は無駄に長い。マーベル印と思えないつまらなさ。マドンソクの出る超人モノなんて期待度数爆上がりだったのでなおさら。 脚本、ストーリー的にはたぶんうまくできている。やたら辻褄合わせばかりの嘘くさい超人チーム、目的設定だと思ったらそれ自体がやはり作り物でした、彼らの肉体も精神も作り物でしたという展開はよくできてる。でもたぶん演出が壮絶に駄目駄目。その真実に触れた時の彼らのまあ驚愕のなさったら。「あー、そーなんだー」「まじすか」くらいの冷静な反応。 ギャグもふんだんに盛り込まれているんだけどそれがひとつとして笑いにつながらない。全部すべる。ここまでくるとそれが監督の才能? とすら思えてくる。 ボリウッド俳優兼監督の登場シーンは大笑いになるべきはずなのになぜか空気は冷え切ったまま。 主人公、せりなだっけ? 違ったセルシだ(セルジュセルジュ言ってるように聞こえた)。華がない。ブサイクとまでは言わないが、相棒だったらスーパーでレジ打ちしてる生活に疲れたシンママ役だろう。主人公の顔じゃない(アジア系なのは問題じゃない)。いや、そのハンデを帳消しにする突出した演技力があったかといえばそれもない。いやむしろこのひと相当下手(へた)なんじゃないか。表情があまりに乏しい。 男の方も同様。終盤ヴィランと分かるわけだけど、それにしてもメインキャストにこの顔はないだろう。 ミスキャストだったんじゃないすかねえ。クロエジャオという監督からして(映画へた子)。 やたら色気のある姐ちゃんだなあと思ったらエンドロールでやっと「ああジョリーか」と気付いた。お色気たっぷりでメンがヘラいてギリギリじゃないすかヤバイじゃないすか。一歩間違え

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」Jack Reacher: Never Go Back, 2016.

 アマプラ リンク 午後ロー221117の録画をいま頃観た。 前作のテイスト(地味な進行、銃へのこだわり、スタイリッシュな映像)を引き継がずフツーのアクション映画にしたのがむしろ勝因、そんな感想を持った。クレヨンしんちゃんの面白さ。どえらい陰謀に巻き込まれたひろしとみさえが全力でひまとしんのすけを守る。 「今度はこっちからだ」。電話してるそばから登場、メールデータをぶん盗る場面がよかった。 え、なんでまたわざわざ旅に出るの? ってのが最大の疑問だがそこはほら。股旅物だから。「これでこの宿場も静かになるぜ」ってヤクザ皆殺しにしたあとはまた次の街へ。風来坊、渡世人、流れ者、ヤマトタケル。西部劇のフォーマットであり、つまりは神話的人物なのだ、ジャックリーチャーは。これはアメリカの神話なのだ。 ウィキペ