アマプラの見放題に降りてきたので観た。
……。うーん。
開始二十分位でやりたいことは概ねわかるのだがくどいというか話が進まないというか。それはもうわかったからさあ、いう。
マトリックス大好き(旧式コンピュータのレジスタンス、この世の仕組み、真の自分、クッキー、カンフー)なのはまあいいとして、しかしこのグダグダな叙述はどうよ。
マリエンバートとゴダール「ってなんか難しそうでこれの真似するとカシコに思われるから真似よ」と思って作った凡百の学生映画を観てる感じ。石とかもう幼稚で最悪。「世界の中心はベーグルだ!」とか中学生がノートに書くSFやんけ。それでいてカンフー、マトリックスもやろうとしているから主人公が力に目覚め(結構早くに)て戦うのだけれどそれがクライマックスに至らずまた「あのときこうしていれば」の後悔を見せられる。5分毎に見せ場を濫発して飽きられる文法はアルマゲドンと一緒。
そしてなんというか汚い。うんこ座り、エイナルファック。中華人民は汚くて下品です、というアピールになにか積極的な意味があるのだろうか?
「すごく変なことをするとジャンプできる」いうのもSF設定としてどうなの? 「すごく変」をジャッジする物理法則ってなに?
ストレートに「家系」映画なのだが、娘さんはガールフレンドを伴って初手から家を訪れているのでひとつも音信不通、疎遠じゃない。母ちゃんは「あのときなぜわたしを止めてくれなかったの?」と終劇近くで父親に甘ったれたことをぬかす。母ちゃんは体験を通じてひとつも成長していない。
ルッソ兄弟の関与が信じられない出来栄えである。
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