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 マンダロリアン第一シーズン全8話を配信で観た。 最終話は殊に気合いが入ってたね。まさかのワイルドバンチ、地下水道。絶対見せないかと思ってたら案外簡単に顔見せたのも逆によかった。 「冗談だ。緊張をほぐすためにわざと言った」。あれほど毛嫌いしていたドロイドの覚悟に声を震わせるマンドー。侠気(おとこぎ)を見せるロボガンマン。 モフギデオン(ターキンの係累? 時系列的にいつ?)。ワルはワルでも格上のワル、余裕あるその凄みを役者さんが能(よ)く好演してた。やはり古武術の遣い手であったかと。 女剣士、絶対オーディションは「志穂美悦子似で」選んだとみた。子連れ狼含めあそこらへんのチャンバラが大好きなのだ。ファブローも、他のひとも。第四話は七人の侍だし。 第五話には北国の帝王を感じたね。「小僧、結局やさしさがなければ駄目なんだ!」と。 宣材スチルでしか見たことないあの「オオトカゲに乗った帝国軍兵士」の再現がガチファンムービーの情熱丸出しでよかったね。これをマンドーにやらすための第二話のさかなクン乗馬訓練だったわけね。 「有無は言わせん」おじさんかわいそうだったね。気が進まないのにマンドーに圧しきられて参加させられて。コムリンクで要らん指示しちゃったせいで傍受されてああいう羽目になっちゃったし(あれがなければおじさんは無事に船に辿り着けてた)。 スピーダーの二人組がグダグダなどーでもいい会話するとこはなんかすごくよかった。頭の悪い下級兵士感があってよかった。
 シーハルク第一シーズン全九話を配信で観た。 第九話冒頭の出来があまりに良いので、このフォーマットでまるまる一話くらい作って欲しいところ。旧TVシリーズの劇伴をそのまま使用して。 もちろん本作の新しさも悪くはない。正体ははじめっから割れてるというトニースターク(ロバートダウニー)が切り拓いたMCUの伝統。だからジェニファーウォルターズは放浪の旅に出る必要も低賃金労働に就く必要もない。 だがブルースバナーを見舞ったそれとは違えども彼女もまた試練と戦うヒーローもといヒロインだ。判然としないもやもやした敵だが終盤それは彼女を妬み憎むインセルボーイズの集会として明確な姿を現す。 毎回を締める水彩画がとてもよい。
 
 シャンチーを配信で観た。 ベネディクトウォン及びマー・ヴェル、バナー博士のいるシーンだけ良かった。そこだけが輝いていた。あとはもう。 話がおかしい。特にここがおかしい、と指摘する労すら厭わしい。全篇おかしい。おかし過ぎて退屈。真面目に観る気にならないのだ。真面目に観たらバカを見るから。 父ちゃん手紙なり口頭なりで言えばいいじゃん。母ちゃんに会いたいんでちょっとそのネックレス貸してくれて。無言でもぎ取ってく必要全くなし。 反省したこともある。映画にはなぜ美男美女しか出ないのか! そんなのおかしいじゃないか! 俺たちの現実と地続きの、普通の顔をした俳優をもっと見たい! なんて考えをかねてより持っていた私でございますが。 わたしが悪うございました。 俺の希望通りのキャスティングと言ってもよい映画がこうして現実にあらわれると……いやまあなんとも華がない。 兄妹、カップル、共に不細工! まあ普通の顔ですよ。それを二時間以上見せられるのがこんなにキツイとは思わなかった。 映画というのはやっぱハレ、非日常なわけで。そこにあって欲しいのはやはりそこそこの美男美女であったと。 俺はどうもいろいろ真摯に反省しなければならないようだ。
  ファルコン&ウィンターソルジャーを配信で観た。 最終回がとても良かった。 キャプテンアメリカとして覚悟を決めての堂々の活躍。テレビ中継もされる胸を打つ演説。そして彼、イザイアブラッドレイの名誉回復。これが今回いちばんの功績だ。記念館に彼を誘(いざな)うシーケンスは感動的。 白人のために作られた血塗られた帝国が合衆国なのであれば、俺たちはそれを簒奪し、俺たちの理想に沿って作り変えればいいではないか。それこそがまさにスティーブロジャーズが信じ、そのために戦ったアメリカだ。彼の盾を受け継ぐ意味だ。 しかしそこに至るまでの五話があまり華がないというか。毎回胸のすく活躍、という連続活劇にはなっていなかったので観続けるのに多少骨が折れた(だからこそ最終回が光ったのでもあるが)。 エージェントカーターが裏街道を歩き続けるのもなんだか。あのまま素直に名誉回復、めでたしめでたしでよかったんじゃないか。パワーブローカーいう裏社会になぜそこまで執心、義理立てするのか。 それはつまりスティーブロジャースと別れたことが関係しているのだろうか。それは今回まったく言及されていないよね。他のMCU作品で既に語られているのだろうか。 世界の半分が戻ってきてしまったことで問題が発生すると言う筋立てもどうなのか。それではまるでエンドゲームの、アヴェンジャーズの努力が余計なことだったみたいになってしまうじゃないか。 今回あの国浮き男が出ていることにも象徴的であるが、戦闘における巻き添え被害とか、そういうのをリアルに入れ込むとスーパーヒーローものは成り立たないでしょう。そこら辺はお約束としてあえて触れない、被害は出てないよ奇跡的に的な処理で良いのではないか。 合衆国軍人として大活躍のファルコンが漁船を買い戻すカネもないと言うのはちょっと解せない。どう考えても危険手当出てるでしょサムには。銀行に頭下げるまでもない。あそこら辺のファミリーエピソードは今回必要だったのだろうか。ちょっと盛り込みすぎだったのではないかと思う。 演説はマーヴェルファン、キャップファンに向けたそれでもあった。君らの中にだって相当数いるんだろ? 俺が盾を持つことを面白く思わない者が。キャプテンアメリカは金髪碧眼で当たり前だろうと(新キャップはまさにそういう役)。黒人の俺はその敵意も込みで引き受けるんだ、この盾をと。フィ...
 
 ガンニバル配信を全話観た。 うー、面白かったのにー。あのラストはないじゃん! クリシェを全部潰してきといて最後あれですか。 あれじゃイタリア産安物ホラーのエンディングじゃん。 勝ってほしかったじゃん。かっぺどもに。 あの盗聴親父をタコ殴りして欲しかったのに。津山三十人殺しよろしく供花村の嘘つき村人一人残らず叩っ殺して欲しかったのに。 いいんですかあいつら勝たせて。よくないでしょ。 ラストのショックがデカ過ぎて文句たらたらだけど勿論そこに至るまでは面白くて仕方がなかった。 ジャンルで言うとヒルビリー物、横溝正史物(かっぺってのはほんとどうしようもねえよなあ、卑屈で野蛮で無学で嫉妬深くて凶暴でと遠慮会釈なく徹底的に馬鹿にする小説の形をとった復讐、批評文)になるのだろうが、そのクリシェをまず破っている。主人公は田舎の暴力にただただ圧倒される都会のひ弱な知識人ではない。 柳楽優弥くん演ずる駐在阿川大悟、見た目と中身と行動が完全一致。そこがいい。どヤンキーのリーサルウェポン。ジョンマクレーンを超えるニューヒーローの誕生だ。「なめんなよコラ」「めんどくせえなあ」「やんのかコラ」。素晴らしい。警官かくあれかしと逆に思ってしまう。 またましろちゃんがすばらしい。演技がうまいしなんといっても顔がいい。どういいんだ! と詰め寄られても「このましろちゃん役になるために存在するような顔だ」としか言いようのないずっぱまり。 ニュートラルな顔、とでも言えばいいのか。 第一話の睡眠時急速眼球運動からもう目が釘付けになったがこれはもちろん後に語られるあれの伏線だろう(どちらもCG使用だと思うが)。 孤立無援の戦いが続くかと思いきやあの疑わしい署長が実は特別チームを稼働させていた展開も良い。ルポライターの活躍、快哉も。やられてばかりじゃないぞ、こっから反撃だ! 国家機関も猛然と唸りを上げて総動員、キチガイ村を強襲という終盤の怒涛の流れ。であれば、素直にその流れでクライマックス、救出、大悟の勝利となってもよかったはずじゃないですか! トンネル襲撃とその撃退は中盤のクライマックス。修羅場に強い極めて優秀な戦闘能力の高い警官っぷりが余すところなく発揮された胸のすくバトル。 追記: 俺の勘違いで、どうやらシリーズは継続のようだ。そうだよね。でなければルポライターの快哉、屋上のチーム、八咫(やた)駅...