アウトロー(監督、クリストファーマッカリー)すっげえ良かった。面白かったー。それに比べてなんだよ、グリーンホーネット(監督、ミシェルゴンドリー)ってえのは。比べるのがおかしいんだけどさ。間違ってんだけどさ。10分見ただけだけどもういいや。ヒーロー誕生の瞬間がガレージの思いつきかよ。
アウトローが映画ならグリーンホーネットも映画。同じ映画。まったく信じがたいことに。映画映画と申しましてもいささかひろうござんす。
ラストシーン、まさに「ジャックリーチャー」というアメリカンニューヒーロー誕生の瞬間になってたんだよね。興奮したー。
弁護士お姉さんロザムンドパイクのあの強烈なエロさはどうよ。もう惚れた。完全に俺は惚れました。
あの特徴的な目ぢから。豊満な肢体も併せ俺は魅せられました。おとなの色香って、こういうもんでしょう。
かそけき「ちょっと待って」の声が「いきなりだったからちょっとびっくりしただけ」を含意しているあの絶妙の演技。
バス停の人らとひと言も会話を交わさない。バス停の人らもなにひとつ騒がない。頼んでもいないのに無言で帽子を差し出す人まで現れる。そのことではるかに饒舌に何事かが語られているんだよね。スパイダーマン2のあのシーンにも通じる、アメリカンスピリッツとおそらくは呼んでもいいだろう最良のもの。大衆はアプリオリに善でもなければ、また無前提に衆愚でもない。むしろマルチチュード、雑民と呼ばるべき人々。ジャックリーチャーは彼らに同化し、グレイハウンドでともに移動する人なのだ。
ジョンマクレーンの息子が冒頭から登場したな。この悪役イメージからもラストデイは割を食ってるのかもしれないなあ。
あれはあれでいいんだよ。もうダイハードはアメリカの寅さんなんだから。マクレーンは毎年どっかで偶然悪党どもに出くわすの。悪党退治を満身創痍いやいやするの。それを見て世界中のアメリカ人が年を越すの。「これを観ないと年が明けないねー」ちゅて。そういう映画なの。文句言っちゃいけないの。それでいいの。
んで、その伝統にリーチャーも加わるといいと思う。帰還兵のニューヒーロー。第一作を水で薄めたようなものになってもいい。こういう魅力あるニューキャラクターを生み出せたというだけで仕事の半分以上は終わってんだから。リーチャーの活躍、もっと見たいじゃないか。
熊谷のオートバックスに勤める、男の子分として生きるしかないDQN女子もリアルでしたな。こういうの見ると国、文化の違いなんてほんと表層的なものとつくづく思う。
熊谷にあるものはアリゾナにもあるし、ソウルにもピョンヤンにもモスクワにも、たぶんテヘランにもあるのだ。
トムクル頑張ってんなー。ゴーストプロトコルでも熱演してたし。もう生涯賃金は稼いでいるだろうに。ほんと仕事好きなんだなー。
コメント
コメントを投稿