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12月, 2018の投稿を表示しています

ことしのまとめ

[ことし見た映画]  https://shoujinonaiie.blogspot.com/2018/01/2018.html から、俺上位3作品を選ぶと…… 1位 ETV特集「長すぎた入院」 2位 NHKスペシャル「未解決事件 警察庁長官狙撃事件ディレクターズカット」 3位 「スターウォーズ 最後のジェダイ」、「ミッションインポッシブル フォールアウト」 でした。1位2位をNHKが占めましたね。映画にはもうちょっと健闘していただきたいところ。  っつーか、俺、映画あんま好きじゃないんじゃねえの? [ことし読んだ本]  あー、全然読みませんでしたねことしは。記録すらちゃんと取ってない。  適当な記憶から上位3作品を選びます。 1位 NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影」 2位 佐野眞一「唐牛伝 敗者の戦後漂流」 3位 諫山創「進撃の巨人」25~27巻  まあ上位もなにもほんとにこれくらいっしか読んでないんだよねえ。いかんいかん。  まあでも全部とびっきりの上物です。素晴らしい。  進撃の巨人は明らかにクライマックスなんだけど、このクライマックスに及んでさらに風呂敷が広がってる、作者攻めてるのが凄い。広げた風呂敷たためるんですか!? 大丈夫ですか諫山先生! と読者の方が不安になるくらい。でもこの異才、天才は最終巻に至るまで進撃をやめないことは間違いない。  あ、言うまでもなく、 「シュワルツェネッガー主義」  は別格です。出版界ことし一番の事件だったんじゃないでしょうか。てらさわホークさん、初の単著にして売り切れ続出の偉業。  2018年にシュワルツェネッガーの評伝を出したら売れますよ、って企画、いったいどこの出版社がゴーを出す? 映画秘宝編集部自身、売り上げを前提の出版ではなかったはず。金脈鉱脈はほんと、どこに眠ってるもんかわからないものです。  素人目には順風満帆に続いていると思っていたシュワルツェネッガーの映画人生、実は……  おっと、この先はご自身の目でご確認ください。  来年2019年も、てらさわさんの力作が待たれるところである。  ではみなさん、よいお年を。

「NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影」

 2007年放送NHKスペシャルの書籍化。VHSに録ったオンエアは繰り返し見た。  番組のただ一つ残念だった点は、映画ビューティフルマインドのサントラをまんま番組サントラとして使用してしまったこと。  このドキュメンタリーは、同じ数学の天才を題材にした映画の威光など借りなくても立派にそれ自体自立した価値を持つ出来栄えだった。格別の予算など割かなくていいから、オリジナルの音楽を当ててほしかった。製作者がいまひとつ出来栄えを世に問うにあたり自信を持てなかった、そんな感じがしてならない。もったいないことである。  ポアンカレ予想の意味するもの、その面白さと、その世紀の難問を解いてしまった人物の面白さ。  いや、面白さ、は不謹慎だった。ペレリマンは偉業の代償に心を閉ざしてしまったのだから。  いったい何があったのか。すべては彼が語らないので謎のままだ。  だが末尾、ひとつの希望が語られる。彼はいままた何事かに取り組んでいるというのだ。  数学のみならず物理にも明るい(そのことがポアンカレ予想の証明にもつながった)彼だ。その彼がある日、大統一理論を完成する論文をまたひとつのファンファーレもなしにそっとインターネットにアップしたとしても、わたしたちは驚きつつまたきっと驚かないだろう。彼ならさもありなんと。  重力の謎も宇宙の誕生も、ペレリマンが一挙に解き明かしてくれる日を俺は心待ちにしている。
 世界の快適音楽セレクション、年末スペシャル2018~音楽世界旅~。  ミャンマー獅子鼻ザル。新種。白まぶたザル。天狗ザル。指が全部痛い。ゲラダヒヒ。おしゃれ。高原。カシオキーボード。ドリル。ナンバーファイブな感じ。ドリルのドン君。マウンテンゴリラ。ローランドゴリラ。シュハカ、インドリ。これこそ指が全部痛いw ウワカリ、最後の黒幕w 日本は猿の北限。  ロック。  ビートルズ詰め合わせ、アソート感。  ジャンルを絞ると逆に見えてくる。  家では踊ります。  音の交錯。  キムシンさんと握手。「全部わかってるよ。いいよ」  大都会クアラルンプール。

「未解決事件 警察庁長官狙撃事件ディレクターズカット」

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92894/2894210/index.html  怪人中村泰vs刑事原雄一。  まさにこの瞬間のために起用したのだろう、イッセー尾形渾身の一人芝居が絶妙のタイミングで始まる。NHKスペシャルが最近力を入れているドラマ化演出には批判もあるが俺はこれは出色の出来だったと思う。  そして原雄一役には國村隼。これももうこのひとしかいないだろう、このひとで正解、唯一解と言っていいズッぱまり。  ディレクターズカットには末尾に放映を知らされた中村の反応、手紙が加わっている。これはいまなお現在進行系の、画然と事件関与者が特定され存命中の「未解決事件」なのだ。

「ロンググッドバイ」The Long Goodbye.

 今秋発売されたブルーレイを買って、初めて日本語吹き替えで観た。  昔観た時と印象ががらりと変わった。まず一点、二十年前の俺は話をまるで理解してなかったことが判明。第二点、吹き替えだと巨匠ロバートアルトマンの名作、みたいな構えた空気なしに観れた。  まあでも複雑(というか散漫にとっ散らかった)話なんで、いまでもよく把握できてない。  原作はハードボイルドの名作なんだけど、アルトマンはそれをわざと脱構築、気取った様式美、緊迫感、暗黒街感をなくして全篇とぼけた夢幻の感じ、ある種おとぎ話のような叙述に変えているのかな、と思う。  冒頭マーロウの変わったつくりの住居、おかしな隣人達の描写がまさに非現実への導入部になっている。  ブレードランナーの一解釈としても語られたように、これも「誰かが見た夢」の話なのだ。  死亡診断書。写真。残念、あれは嘘でした、が通るなら推理小説としては「そりゃずるい」になる。出来の良いトリックではない。しかしこの話の勘所はもちろん謎解きの妙味にあるのではない。  いや、俺は多くを語れない。原作を読んでないので異同を知らないのだ。

チコちゃんに叱られる

 いまのチコちゃんはこうだけど、  初回パイロット版(17年3月24日放送)のチコちゃん(初号機)はこんなでした。  明らかに造形的には奈良美智リスペクト。  茂木さんに正解を言い当てられて驚愕!  出たw 「出ってもうたー♪ 大阪弁がー出ってもうたー♫」  当然パイロット版放送後「なんか不気味じゃないか」「もうちょっと可愛くできない?」等々の局内検討を経て決定稿、弐号機チコちゃんになったと想像するのだが、俺はこの初回チコちゃん大好きなんだよねえ。たぶん製作スタッフも掣肘さえなければ初回のままで通したかったんじゃないかなあ。そんな気がする。  しかしこの初号デザインのままであったら、いまの国民的人気にはやはりつながらなかっただろうなあ、とも思う。  ともあれ、チコちゃん、岡村さん、紅白進出おめでとう! https://www.nhk.or.jp/kouhaku/topics/topics_181218.html

ETV特集「ロシア革命 100年後の真実」

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259601/index.html 「ロシア革命では内戦を含めて一千万人から一千二百万人が犠牲になりました。  私は、革命は起きてはならないと思います。それがロマンチックなイメージで語られる革命であってもです。  政権に就くものには、常に社会の爆発を予見する賢さが必要です。つまり自ら改革、変化する力です。  そうしないと爆発を招き、多くの犠牲が生まれることになります」  革命などいらないと歴史学者ゲンナジーボルジュゴフは言い切る。その言に「では、ブルジョア議会主義を肯定するのか!」と反駁することはできる。しかしその抗議は弱々しい小声にならざるを得ないだろう。農民に毒ガスを使用してしまった時点でもうレーニンには支配の正当性が一切ない。その理論も口舌もすべてが無効になってしまった。  ツァーリの暴虐から解放すると言っていたその対象を解放するどころか、食料消費地の都市労働者が要求するままに食料を徴発し、あげく抵抗、蜂起にまで追い込まれた農民を薬で扼殺した。  それは革命自身、革命家レーニン自身の扼殺でもあったはずだ。  ある意味、それゆえの心労であり発病、病没だったのではないか。 「商業。これこそ我々プロレタリア国家権力が全力を挙げてつかまなければならないものである」  なに言ってやがんだレーニン、何をいまさら、である。しかしこの節操の無さ、自身の掲げてきた原則、理論など平気でかなぐり捨てて状況に即応する現実主義がレーニンの強み、強さ、権力掌握に成功した理由でもあるだろう。  でもしかしやはり、と思う。議員秘書になり議員んちの雑巾がけから始めるレーニン、埴谷雄高を想像できるか? そんなこと絶対ありえない。  しかし、それができる人間、田中角栄、小沢一郎のように、泥臭い、ドブ板選挙を戦える人間でなければ、やはり政治に参与してはいけないのではないか。  どぶ板の握手は集票のための欲得づくに決まっている。しかしその、集票のための握手、そういう欲得づくが、存外権力者が住民虐殺の挙に及ぶことに対する具体的な歯止めだったりするのではないか。  労働者大衆を心から愛しその解放を心底願い闘ったレーニン。自分がエラくなるための手段として大衆を利用する凡百のブル
 世界の快適音楽セレクション、心の音楽。  元ちとせ with 民謡クルセイダーズ、豊年節。  シンドラム、サリフケイタ、引退。アルビーノ。ジョニーウィンター。ラマタディアラ。  バークレイにあらず。バークリー。  乳製品を熱く語った⁉︎  牛。世間をボーッと見てはる。カモシカ牛科。偶蹄。  ミノ、ええ奴はやらかい。  ジャズる心。  女性も動物も。猫。「三上さんみたいにうまいこと動物にすり替える」「すり替えてはいませんよ」「でギターを」「そこにギターをうまく繋げる」 「窓を風船が物凄いゆっくりと」「あなた前も気球とか」  ピタッとした服。夕日の赤。いたち、ねずみ? ニヤッ。火起こし。見たらあかん見たらあかん。不思議な路地。 「日頃心がない方なんで充填しました。形から入る」  Swinging London. マイケルケイン。アルフィー。シラブラック。  サウスロンドン、ワーカーズクラス。なまり。  苦労人アジキル、インサート。

「ミッションインポッシブル フォールアウト」Mission Impossible, Fallout.

「前のと話が違う」のが当たり前のシリーズ映画で、ちゃんと継続性を重視して作ってあるのが出色。それも前作とだけじゃなく、もうみんな忘れてるような過去作との整合性まで合わせて。  女を使い捨てる、新しい女に入れ替えるんで古いのを殺すのが通有のアクション、スパイ映画業界でそゆことしない姿勢に転換したのもグッド。  何よりうれしいのがこのチームだよね。4作目から固まった。  浜辺でバーベキューして「俺たち最高の仲間! ウェーイ」ってやんのがチームじゃないよね。そんな絆は酒宴の最中突然女が泣き出して男がおどおどとりなして複数の裏切りが判明することで簡単に崩れ去る。  そうじゃないチーム。そういうんじゃない紐帯。

岩田規久男「経済学を学ぶ」

 経済、カネ勘定にまるっきり弱いので新書、入門書のひとつも読んでおこうと思って読んだ。  予算制約、機会費用、比較優位、特化の利益など知ることが出来たのは有益だった。なるほど、これを踏まえて日常、社会を改めて見直すと色々と発見がある。経済合理性は必然に社会を分業化する。  結果が全てだ。動機の純粋、倫理、高潔、理想、善意など釈明にならない。シュガーコートされたユートピアイズムに対する岩田氏の舌鋒は鋭い。ソ連邦の崩壊、マルクス主義経済理論の破産、破綻、終焉を語る時その筆が欣喜雀躍、生き生きと踊るのも無理はない。  で、あれば? 当然、例えば、もし仮に、仮にだよ、岩田先生御自身が一国の経済を左右する重職に重用されることあり、その抱懐するクールな、情に流されない俺ってクールな理論を現実に適用する機会を得、そしてその実がまるで上がらないようなことが、仮にだよ、仮にあったとしたら、そん時には当然学者として武士として腹のひとつも切るんだよね。かっさばいてくれるんだよね。日頃の、この著書に開陳されたような口吻からすれば。  日銀の副総裁でも勤め、そこで成果を上げられなかった日にはさ。言行に責任取ってさ。整合性とるためにさ。  まあ仮にそんなことでもあったとしたら、の話だけどね。

湯浅さんが

 12月10日。湯浅さん、家族に乾杯に登場。  つるべさんは「なんか導かれるように」と言ってたから、因果が、因果者の磁力が、電磁場が、電磁波が、電波が、時空を歪めるレヴェルで強力に発射されていたのだろう(リアリティーディストーションフィールド)。  2t車で12台って、引っ越す前の家の状態がまた気になるよね。まさか2DKじゃ収まんないだろうし。もともとそれなりに大きいウチじゃないと。  ラジオでいつも聴いてる声がテレビから実物付きで流れてくるの、なんか変な感じで面白かった。

国産洋画劇場「船と氷山」

 面白いこと考えるよねえ。この方法論だと、国産化できない洋画は何一つ存在しない。  それが超大作、ビッグバジェットであってもなんら桎梏にならない。手弁当の低予算内で無理無理、否、むしろ積極的に手を抜いて撮り上げることにこの面白さの核は存在するからだ。  上流階級の奢侈、の表現が舟盛りw 屋形船の湾岸クルーズw もんのすごく貧乏臭い。貧乏人が想像した金持ち。  氷山も船が折れるシーンも存在しない。ただセリフで言っちゃうだけ。で、成立しちゃうわけだ。これは目からウロコ。  キャメロンの(俺観てないんだけど)に対する正当な評価、批評にもなってる。「お前のゴミ映画、このくらいの予算規模で適正なんじゃねえ?」と。  わざっと下手くそに模倣したひょろひょろしたテーマ曲がまた最高。まじにサントラ欲しいレヴェル。 「いまや洋画は、国産の時代」国産洋画劇場 ↑すごいコピー。意味わかりませんw
 世界の快適音楽セレクション、鍵盤でうたう音楽。  1971、アルバム単位。フィルモアウェスト、ビルグレアム。  ナトラ。デイヴィッドネイサンテープ倉庫。  アメイジンググレイス、映画、カネ。  カネに汚くて嫉妬深くて卑劣で頭が悪い最悪の女。  きくちまさぶみ唸るピアノ。  とどのつまり。わかし、いなだ、はまち、わらさ、ぶり。おぼこすばしり、いな、ぼら、とど。  オムドラ、ビフカツ、ハンバーグ、ナポリタン。スタジオめし。  ジュディーガーランド、ゲイ、ルーファスウェインライト。ゲットハッピー&ハッピーデイズ。 「意外と騙されます」  千円、三千円、喫茶店、「その方はご主人を信じてません」  迷信、キーボード、レコード。
 世界の快適音楽セレクション、点と線の音楽。  ケンバーンズ、ベトナム戦争。  札幌きたがわしんいちの修飾語過多イキリ丸出し文。  大袈裟に騒ぐほど真実味も誠実も減る。  どっと違和感。  勝ち負け。  傾いたもの。民家。看板。顔。松林。坂道。ゼイゼイ。電動移動式坂道。散髪屋のひと!

進撃の巨人 第27巻

 面白い! 毎回面白いけど今回もまた凄い。濃厚。情報量が凄い。  サシャのあの、もしかしたら要らないかなあとも思えた傍流のエピソードがここに来て重要な意味を持ってくるんだから諫山先生凄い。エライ。  かしこ過ぎてどこか胡散臭いイェレナがやはり蠢動し、またその素直に聞こえる告解にピクシス司令は敏感に「真実を適度にまぶした上手な嘘」を嗅ぎ取る。  イェレナはエレンの女性名詞とも見えるからそういう重要キャラクターなのだろう。もうひとりのイェーガーなのだ(イェレナの容姿は俺結構好き。かなり好き)。  厨二ナルシシズム問題をまたわざわざ蒸し返してしつこく攻め続ける冒頭のハンジさんも最高。諌山はこのオフビート感覚がまた良い。スタイリッシュに盛り上げといてその美観をすぐ作者自身の手で台無しにする。  諫山さんは含羞のひとなのだろう。  キヨミおばちゃん、すっげえいい人っていういままでのあれはやはり意図的なミスリードだった。ついに腕の包帯情報も解禁。ミカサまで殿上人に。  エレンはジークに操られている、という見立てが開陳されたということは当然次巻でそれが覆されるのだろう。エレンの瞳には不戦の誓いを立て島を閉ざした神の光が輝いている。  料理人さんの墓参り、「どうやってここに」の語も重要で、彼はわざわざあそこまで頑張って出張ってきたのだ。協力者の力も借りて。あのワインもジークエキス入りなんだろう。つまり料理人ニコロは「巨人化研究所」のおそらくは高位の技師なのだ。
 世界の快適音楽セレクション、クリアーの音楽。  豊年節、民謡クルセダーズ。  あずきバット食って弁天様へ。なんだもんせ。のりしげ。  はえずばへっで。  景色の割に自分の心がくすんでる。  友達のクリーデンス、クリアウォーターのCM、復活。  フォガティー、地上の。  薄々とは気付いていたけど……音楽が、わからない!  パットマルティーノ「飽きないおもちゃだと思っているから」  緑の靴、インド。  オム炭酸レモンスカッシュがテキーラグラスですこっしゅ。レスコー。  下線、丸、四角、斜線、真っ黒。黒丸。重要点。 「なぜここに引いてるのか」