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録ってあった映像研をちびちび観て観終わった。
んー。
「設定画しか描けない才能(浅草=大童)がその能力だけでどこまで走れるか」というその作劇の仕方はとても面白いと思った。
浅草氏、大童氏はよーいドンで一緒に走っているのだ。
原作漫画はたぶん面白いんだろうなあと思う。
俺は浅草氏のウザ語りが、活字なら許容できたかもしれないけど声優(しかもあんまうまくない)による現実の声であれされるともうだめだったわ。
で。
3人の中でいちばんオタク臭くて耐えらんなかったのが実は浅草氏ではなく金森氏。
世故に長けてなんでも知ってておとなと互角に渉り合う。作者がそういうキャラにして作者が思うまますべてうまくいくわけだけど、これ要するにイキりオタクよね。空想の中だけで無際限に紡がれる万能感。押井臭さ。
湯浅氏なんかこういう世界好きなのかな? 「夜は短し」でも学園は学生自身が治安、公安を担ってたよねえ。学生自治、と言ってしまうには何か少し違う気がする世界。
むしろ学生が外の世界を訳知り顔に忖度、模倣し自粛、萎縮しているいびつな世界のように見える。それは確かに、いまの若者気分を反映したものなのかもしれないが。
否、新しい何かに見えて実はこれ先祖返りなんじゃないか。昔の少女漫画、エースをねらえとかに出てくるあの30歳くらいに見える生徒会幹部。「そんなことをしたら学園の秩序が!」とか、十代のひよっこが中年ババアみたいな価値観披露する変な描写あるじゃん。あれね。あれをまたぞろやってる。漫画ん中だけの変な様式。ちょっとついていけない。

出来上がった映像研作品がことごとくつまらなかった(作中で人々が賞賛しているがゆえに余計にそう見える)のも残念。「技法的には甚だ拙いがそれを凌駕するセンスの良さ、面白さがある」みたいなことを期待したのだが。

オープニングのEasy Breezyはボブログ三世みたいですごいイイだけに、いろいろ残念である。



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