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9月, 2022の投稿を表示しています
 

「トータル・リコール」Total Recall, 2012.

 午後ロー160113の録画をいま頃観た。 トータル・リコールのリメイクであることは勿論ブレードランナー、ボーンアイデンティティー、マトリックスの影響も見て取れる。というか監督は大好きなそれをやりたかったのだろう。 わざわざオーストラリアから英国まで地球貫通パイプ通って出勤? 工場現地に作った方が早くない安くない? 設定や演出の難を数え上げればキリがないけど「ダグラスクエイドがリコール社の装置の中で見ている結構設定の雑な工員向けヒロイックファンタジー」として合理化できる仕掛けにはなっている。いやなってないか。夫婦も工場勤務も夢見る前の現実なのだ。 まあでも貫通列車の重厚感などCGはよくできていたのでなかなか見れた。 偉い人(コーヘイゲン)が危ない最前線に出張って主人公とど突き合うのは変だよね(いやだから夢だし)。 ぺでぃあ を見るに原作への忠実度は本作の方が上らしい。

「メカニック」The Mechanic, 2011.

午後ロー220909の録画を観た。 ジェイソンステイサムの名前に頼った似たようなアクションのひとつでしょ? くらいに決めてかかって観たから意外の感に打たれた。展開はスピーディーだし話も深いし面白い。グイグイ引き込まれる。言葉で感情からストーリーから映画のテーマまですべて喋りまくる副音声映画の逆できちんと映像で見せる。饒舌にではなく必要な情報だけ。そしてアクションも本気、リアルモード。俺の好きなトランスポーター2は確実に超えている。 冒頭のターンテーブルがちゃんと最後の見せ場になるのがよい。ターンテーブルも車も、本人だけが知る手順でセーフティーがかかるわけね。だから「触るな」と言ったしメモも残した。 原作があるのだとしたらまず原作がしっかりしてるのだろう。そしてその良さをよく映画化できている。 観終えてからも考えさせる作品だ。弟子入りを許したばかりに結局こんなことになった。しかしそうしたのは贖罪の気持ちからだ。父親代わりを務めねば、と。だがハリーの息子にそれは伝わらない。父殺しの事実だけが碑銘入りの銃として彼の内ポケットに収まっている。 「それを見抜けなかった自分のまぬけさが許せないんだろ?」死んでいたはずの男が放った言葉はまったく図星で、だから拳に力が入る。 ブイブイ言わしてるセックス(&薬物)中毒のアジア系新興宗教教祖様。のショットにはこれみよがしに巨大な壺が! 2011年時点のムーニズムに対するアメリカ人の常識がきちんとここに記録されているのもちょっとした見どころである。 ペディア 見て追記:不明にして知らなかった。72年ブロンソンの映画、そのリメイク。 コンエアーの監督(サイモンウェスト)というのも意外。あんまり、つか「ひでえ」と思った映画だから。 吹替版( アマゾンリンク )

「ゴーストライダー」Ghost Rider, 2007.

 午後ロー190818の録画をいま頃観た。 いや、もうおかしいでしょ。 自分からしつこくとりつけた約束を二度ともすっぽかす。もうこの時点で生理的に無理です。だらしなさ過ぎ。あとあれ、本のページ破くの。破くな! メモとれ! 我慢して観てたらライダーに変身してからは面白かった。この部分だけでよかったのに(つまり俳優ニコラスケイジが必要とされない)。 アクション以外のお話部分がともかくお粗末だったね。 エンディングは実質「三度目のすっぽかし」でもう怒る気にもならなかった。「やるこたやってくれたんで契約終了っす。お疲れっす」「だが断る!」いや受け入れろよ。なんで続投? 女どうでもいいの? だいたいお前の意思は契約に影響できるの? カータースレイドが「最後の変身能力」を使ってあそこまでついてきたのもイミフ。え? なんのために? んでなに、帰るの? 変なの。 ピーターフォンダが出る理由はあったみたいだけど、なんかもったいねえなあとしか。バイク以外にイージーライダーとカスる部分はひとつもない。映画という文化もまた退化するのだなあ、と。栄華を誇った文明と同じように。

AMD, Radeon, Adrenalin, pa-300.

 アドレナリンなんちゃらが立ち上がらず(ビデオの明るさ調節ができなくなる)、こんなんが出るようになった。 言われた通りのアドレス https://www.amd.com/en/support/kb/faq/pa-300 に行くとAMDの処方箋がある。しかしこの通りに(ドライバの自動アップデートを停止する)やっても結局翌日とか二、三時間後にはAMDのディスプレイドライバが勝手に入ってまたグラフィック調整のソフト(アドレナリンなんちゃら)が立ち上がらなくなる。メーカーのカスタムドライバ云々の方向性で解決しようとしてもLenovoのツールはそういうのを下ろしてくれない。要するに症状が改善しない。 ググってみるもんで解決策があった。 RDNA以降のRadeonでAMDディスプレイドライバーがWindows Updateで上書きされる現象を解決する 「RDNA以降の」と但し書きがあるが俺のVega世代(Ryzen 5750G搭載)GPUでもまったくおなじ症状。書いてある通り「Windowsが勝手に拾ってくる旧ドライバを敢えて併存させる」方向で処置したら見事症状が収まってくれた。 解決したはいいものの釈然としない。インテル時代にはこういうグラフィックドライバ周りの不具合は皆目なかった。自分でこうやって苦労して調べて修正パッチを当てねばならないというのはどうにも納得が行かない。しかもAMD推奨の方法はまるで効かなかった。最新ドライバをwindowsが正規ドライバと認識せず旧ドライバを引っ張ってくるというのはつまりAMDとMicrosoft間の連絡がうまくとれてないということだろう。そしてドライバトラブルは他にないのだからおそらく落ち度はAMDにある。不安である。 次買うのはインテルに戻そうかなーみたいな気持ちにはなってる。

「ミスト」The Mist, 2007.

 午後ロー170314の録画をいま頃観た。 映画のプロットはスピルバーグの宇宙戦争(2005)とまったく同じである。キングもダラボンもスピルバーグもウェルズの宇宙戦争(小説や1953年の映画)に影響を受けたのだろう。両者とも現代劇にしてはなにかしら古臭い。山奥で行われてる軍の秘密実験、とかね。いかにも50年代の子供向けパルプフィクション。オマージュとしてあえてそう作ってあるのだと思う。 外の怪異と同じくらい敵となるのは教育のない田舎っぺ(ヒルビリー)なのもスピルバーグのそれと同じ。本作では統一教会ばりの宗教右派ババアも加わってこれは見事に2022年初頭の頭がQな連中による首都議事堂占拠事件(や敢えて言えば本邦夏のあれ)の完全な予言となっている。死ねばいいのに! と心からみんなが思った韓鶴子もとい聖書ババアが撃ち殺される展開は非常に良かった。「済まない、つい撃ってしまった」「いいんだ、助かったよ」。爽やか! そして最後のクライマックスでミストである、霧である理由が立ち現れる。先が見通せない、一寸先がわからないから。軍の反攻が成功している(これも宇宙戦争と同じ。合衆国軍隊の戦力で割と異星人とかと戦って勝てるという)のにそれにまったく気づけないから。 間違いなくよく出来た映画(おそらく原作も)である。しかしエンディングといい虫の気持ち悪さといい、正直また観たい映画ではない。
 

「ラスト・ボーイスカウト」The Last Boy Scout, 1991.

 午後ロー150520の録画をいま頃観た。 最初の一分で「トニースコットかよ!」と嫌になり、次の5分で「あー、席立っちゃうひと出ただろなー」と思った。いくらなんでもこりゃめちゃくちゃだよ。やっぱトニースコット。 ところが我慢して観てたらこれが意外に観れた。最後までちゃんと観れた。シェーンブラックの脚本は当時の最高額で買われたそうだ。つまりホンはちゃんとしてる。冒頭のあれも終盤できちんと説明される。マフィアの無理筋の要求だったと。 ただ演出が雑なんだよね。マフィアによる白昼堂々の、衆人環視の拉致が2回以上出てくる。だから説得力が減ずる。 プールに落ちて燃えてる車を念入りに銃撃するところはとても良かった。しかしプールと車の所有者が殺されてしまうのはひどいと思った。ウィリスを見直し握手を求めた刑事が殺られるのも。 殺していいひとといけないひとがいると思う。作劇上。ましてこれはダイハードを明らかに目指してる作りなのだから、後味の悪い要素は潰した方がいい。なのにこういうのが出てくる。なにかが爽やかでない。そもそも冒頭で相当深刻なあれ(友達が奥さんを)をかまして来る。 ファミリーリユニオンの話だから最初に崩壊家庭を描く必要があるにしても、ダイハード(型のスカッとするアクション)を観に来た客のどんよりとした気持ちは最後まで晴れなかったのじゃないか。俺は晴れなかった。 トニースコットはなんかおかしいのじゃないか? と少なくとも俺は疑う。いや、これは後出しジャンケンだ。つまりこういうとこに出ているのだろう。後年の結末というか、抱え続けていた性向というか。 およそ文学、文芸作品とは程遠い作風なのに、抱えていたものはアクション活劇ではなかったという。 午後ロー版は磯部勉(日テレ版)。野沢那智のテレ朝版も存在しているからそっちも是非いつか流して欲しい。まあそれほどまた観たい映画ではないけど。 最後踊るところはよかった。初めて勝利を遂げマウンドで踊り始めるチャーリーブラウン、そんな趣があった。 ラスト・ボーイスカウト(字幕版  アマゾンリンク )

「アサルト13 要塞警察」 Assault on Precinct 13, 2005.

 午後ロー201027の録画をいま頃観た。 観始めて10分くらい経ったところで「ああこれリメイクの方か」と気が付いた。 いや、でも面白かった。どうなるんだろう? という緊張が最後まで持続して手に汗を握った。 未見で言うんだけどたぶんあそこが違うんだろうね。だからオリジナル観てるひとでも楽しめる。今度はこう来たか、と。 お色気サービスシーンもあって嬉しいのだがこれはここまで描写したヒロイン格のひとがまさか! の伏線、というかミスリードになっていてうまい。 じいさんの描き方もよい。退職を迎えた気のいい先輩、が。冒頭でありきたりのキャラクターとして登場することが功を奏している。 最後の警官すら怪しいものを感じた。消防隊もいるから思うように動けなかった、そんな感じ。 ただ振り返ると、「雪で13分署にとどまることを余儀なくされる」ことが予測できたのか? 降雪積雪がひどくならず移送が順調に進んだら悪党どもはどうするつもりだったのか? という疑問が残る。俺なんか見落としてる?