午後ロー220909の録画を観た。
ジェイソンステイサムの名前に頼った似たようなアクションのひとつでしょ? くらいに決めてかかって観たから意外の感に打たれた。展開はスピーディーだし話も深いし面白い。グイグイ引き込まれる。言葉で感情からストーリーから映画のテーマまですべて喋りまくる副音声映画の逆できちんと映像で見せる。饒舌にではなく必要な情報だけ。そしてアクションも本気、リアルモード。俺の好きなトランスポーター2は確実に超えている。
冒頭のターンテーブルがちゃんと最後の見せ場になるのがよい。ターンテーブルも車も、本人だけが知る手順でセーフティーがかかるわけね。だから「触るな」と言ったしメモも残した。
原作があるのだとしたらまず原作がしっかりしてるのだろう。そしてその良さをよく映画化できている。
観終えてからも考えさせる作品だ。弟子入りを許したばかりに結局こんなことになった。しかしそうしたのは贖罪の気持ちからだ。父親代わりを務めねば、と。だがハリーの息子にそれは伝わらない。父殺しの事実だけが碑銘入りの銃として彼の内ポケットに収まっている。
「それを見抜けなかった自分のまぬけさが許せないんだろ?」死んでいたはずの男が放った言葉はまったく図星で、だから拳に力が入る。
ブイブイ言わしてるセックス(&薬物)中毒のアジア系新興宗教教祖様。のショットにはこれみよがしに巨大な壺が! 2011年時点のムーニズムに対するアメリカ人の常識がきちんとここに記録されているのもちょっとした見どころである。
ペディア見て追記:不明にして知らなかった。72年ブロンソンの映画、そのリメイク。
コンエアーの監督(サイモンウェスト)というのも意外。あんまり、つか「ひでえ」と思った映画だから。
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