ナチスと戦いアメリカの自由を守ったキャプテンがそのスピリッツのまま現代に蘇生したら? 彼はそのまま愛国の英雄として変わらぬ精勤を続けるか? こういうしつらえがいい。アメコミを大人設定にリニューアル、アップデイトするってこういうことなんだと思う。俯いて押井的独白に浸る世界じゃなくてね(実際ノーランが押井の影響下にあることは先日知った)。
友情三部作なんだね。三、とはまだ断言できないけど、たぶんそういうもんでしょう大体。
カーアクション、武闘のリアリティーが素晴らしかった。こういうのもやっぱりボーンシリーズの影響下、と言ってしまっていいんだろうか。
ダイハード3&トータルリコールなエレベーター乱闘もよかったねえ。どんどんもりもり、これでもかこれでもかと乗ってくるので先の展開はもう見えてるんだけど緊張感はまったく失われなかった。
乗る前、シースルーな社屋とエレベーターシャフトがなんかまた不安を醸し出す不思議な絵だったね。
キャプテン、平服もチノ穿いてたりして軍装好きにはうれしいんじゃないかな。第二次大戦を引きずったひとだからね。ファッションにもそれが反映されていて面白い。
ファッションと言えば隣りの洗濯物ナースさんね。身バレして本部詰めになるけどその時の着衣がまた。前作の「働く女のエロス」を踏襲しているよね。タイトスカート、胸元を大きくはだけたブラウス。シリーズを貫く特色の一つになっている。
あの「戦うおばちゃん」もよかったねえ。登場した時から「ウホ、いい熟女」と目はつけていたので、突如武侠化したのは余計に嬉しかった。
ファルコンもかっこいいねえ。空飛ぶウェズリースナイプス、って感じ。
あの姉ちゃん、名前なんて言ったっけ? 元東側スパイのひと。あの、その、なんか、けっこう美人じゃないよねあー言っちゃったごめんなさい。
なんであのレガシーな施設にUSBインターフェイスが? そこらへんよくわかんなかったけど、まああんま拘泥しなくていい部分だろう。つまりもともと彼をおびき出す罠だったらしいし。
アップルショップがそのまま登場するのとか、ああいうのがほんとうれしいんだよね、アメリカ映画は。リアリティーを裏打ちしてくれる。
監督、アンソニー&ジョールッソ。うん、面白かったよ。いい監督さんなんじゃないかな。エンドタイトルもスタイリッシュ。実相寺テイスト。
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