いま頃観終わった。観始めたのは多分五、六年前。つまずきつまずきコマ切れに観た。
なにがなんだかさっぱりわからなかった。
詰め込み過ぎ、という言葉を使いたくなるが、どうもそういうことでもないような気がする。
ヴィクトリー、レコンギスタと同じ肌触りの作品である。目まぐるしく場面が転換して行くが、観る俺に何のダイナミズムも生じない。
富野喜幸の王制、階級制、コロニアリズムへの強烈な憧憬はいったいなんなのだろう? これも毎作品理解に苦しむところである。
宮内庁職員になることが詰まるところロランの、喜幸の夢なのだろうか? わからない。その情熱がさっぱりわからない。
ディアナ様とかいう女の世話していれば、いやせずとも、彼女が食事もすれば排泄もする、常人に変わらぬ同じ人間であることはわかるものと思うのだが。
一種のプレイなのか? 倒錯した。
それでいてララアスンとかいうムンバイの最下層の女とかともヤリたいってんだからよくわからない。聖と賤ってのがこう、なんかこう、つまり等価なのか彼の中で。たぎるものがあるのか。わからない。さっぱりわからない。
相手が貴人や賤民だと思っただけで汁が余計出るとか、そういう凄い下世話な話なのか? 結局。
理想の相手はハルルアジバとか狂ったこと抜かしてたから、まあそういうちょっとイカれたひとではあるのだろう。そして同趣向のひとが感応する、と。
愚作
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