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「ウルヴァリン:SAMURAI」



 ブルーレイ今日付けで926円。そりゃそうだよねえ。
 Xメンの映画面白いと思ったこと一度もないんだよねえ。テレビでやっててもたいてい途中で投げ出してしまう。ファンの人にはほんと申し訳ないけど。
 でもこれなんかファンの人でも唖然としたんじゃないの? 特に日本のファンは。
 いまどき情報不足で日本像が歪んでるなんていくらなんでもあり得ないから、これはわざとなんだとは思う。明らかに You only live twice のリメイクでしょ。
 でもだったら浜美枝出してくれよ。若林栄子出してくれよ。なんでこの二人なんだよ。
 容姿を帳消しにするだけの演技力がある、ってわけでもないし。むしろ下手。棒読み。
(追記: 金曜ロードショーの「本人吹き替え」で観たのがこの印象につながっている。つまり、「英語を流暢に喋れる日本人女優」という要求に応えられるリソースの上限がこの二人だったのではないか。そう仮定するとこのあまり上出来とは思えないキャスティングにむしろ合理性が生じてくる)
 ユキオについてはもう論評自体避けるが、マリコの方だって女優の顔じゃないだろうこれは。総武線とかで普通に目の前に乗ってるって。
 なんでこんな女とヤるかなあローガン。
 欧米人ほんとアーモンドアイ一重まぶたの東洋人好きなー。なんで? さっぱりわからない。なんかこうそそるもんがあるんでしょうか。
 前言撤回。ユキオはねえ。もうインパクトあり過ぎて画面出てくるたびストーリー追うどころじゃなくなっちゃうんだよねえ。まあ追う程のストーリーなんかありゃしないんだけどさあ。
 衝撃ですよ。「ミュータントの映画だからこれでいいんだ」ってこと? もう人倫上の問題があるような居心地の悪さを感じてしまうんですが。
 あと、真田広之御大をリスペクトしているのなら、もうちょっといい使い方して欲しかったなあ。
 ★☆☆☆☆。ヒュージャックマン自体はめちゃくちゃカッコイイから星ひとつくらいは付けざるを得ない。

 ただひとつすごいいい場面だなあと感心したとこ。ローガンがバイクで信州着くと家の前をのんびり、一個も忍ぶことなくぷらぷら警備する黒装束のひと。この絵の笑撃力は凄かった。
 ニンジャ、ヤクーザを誤読、得て勝手に解釈し自由に動かすアメリカ映画の対日アプローチはむしろ完全に正しいのだ。
 この映画、プロットがイントゥーザサンと完全に一致してるんで、こういうへんてこニッポン映画作りたがるのはたぶん向こうの映画人共通の夢なんじゃないかと思う。



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