いま頃観た。
勝手にね、今度はゴールディーホーンが顔のないヒルビリー野郎に追っかけられんのかと思ってたんだけど、いや、主人公自身がヒルビリーじゃんドキュンじゃん。魅力の魅の字もないホワイトトラッシュを見事に好演。これは意表を突かれた。
途中から「監督はロバートアルトマン?」とか思い始めた。エンドロールでおんなじスピルバーグとわかったけど、「激突」とは作風違うよね。絵がスタイリッシュで演出がリアル。ほんとのように撮ってる。ほんとなんだけど。
当時からバカ問題はとっくに深刻で、それがたいていの悲劇の根源だとスピルバーグは気づいてたんだね。
女がほんとに、本当にバカで男は振り回されて殺されただけ。それ以上でも以下でもないことを突き放して描いている。それがいい。
「予備役の名簿にもありません」。保安官(暴力装置)がミリシャの車ガッツンガッツン、「逮捕しろ」「イエス、サー!」の場面が白眉。「キー、暴力装置とは何事だー、俺たちの警察、俺たちの自衛隊!」言ってる連中が本職のひとら(学問上の区分で言う暴力装置)から見れば役立たずで邪魔でバカで不愉快なだけ、なのが集中的に現れた好シーケンス。
★★★★☆。
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