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「武士の一分」



主 檀れいええ女やなー、芸術品や、またこの尻のデカさ丸さがたまらん、思ってたら……
客 伏線だったんですよね。そう見えるように監督は意識してフェティッシュに撮ってた。
主 徳平、加世を自分の知己か何かに避難させてたんだろうね。「いまはお怒りだが、いずれは気持ちの落ち着くこともあろうから」っちゅて。
客 それが明示的に描かれずともちゃんとわかる。わかりやすく説明する映画だけど省けるとこは省いてる見せ方が上手い。
主 やたら親族会議だ寄り合いだと飲み食いの機会は設けたがるが何一つ具体的な助けにならねえ連中への辛辣な目がとてもよかったね。
客 隠し剣鬼の爪にも似た描写があったから、この大衆嫌悪は藤沢周平節なんでしょうね。
主 それに山田洋次が、そして俺たち観客が共鳴してる。
客 木村拓哉さん、いい役者さんですよね。
主 ハウルの声も良かった。このひとはなまじ二枚目でザニーズなんぞに見初められちまったのがむしろ不幸なんじゃないか。

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