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3月のライオン第2シリーズ(放置してた録画をいま頃観ている)がもう毎話毎話面白くて瞠目している。

第13話。「勇者」「忠誠」の語が出たことに象徴的だが、まさしくそうだ。人間に貴賤はあるのだ。
知能の優劣、多寡から言えば誰の目にも零は優れている。しかし、その零はひなの勇気の前にただ額づくしかないし、ひなはそれだけの高貴を備えているのだ。
「で、それのどこらへんが、川本と佐倉に関係あんの? 全然関係ないよねえ」
高木の「こういう事言えばおとなはイチコロ」の奸計を学年主任国分が一蹴する場面のカタルシスったらなかった。金八先生と世田谷のクズ区長なら手もなく騙されてるところだ。「不良たちだって傷ついてんだよ! あいつら寂しいだけなんだよ」とかって。
ある種ピカレスクロマン。子供の善性など信じない、悪の迫力を身に着けた老練の学年主任だからこそ、ワルを気取る14歳などブルドーザーのように圧し潰すことができるのだ。

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