午後ローの録画180830【前編】と180831【後編】をいま頃観た。日付からすると夏休み最後の日の昼下がりゴッドファーザーを観た小学生中学生がたくさんいることになる。彼ら彼女らはいったい何を感じたのだろうか。
手元にある午後ローの録画がパート2と3しかなくてこうして2から観始めた。最初のを観てない。2を観終わった感じで言うとたぶん最初のは老人ヴィトーコルレオーネ=ゴッドファーザーをマーロンブランドが演じる(それくらいの情報はかろうじて知ってる)のだろう。ゴッドファーザーの、縄張りを守るためなら血で血を洗う仁義なき戦いが描かれ、王子マイケルがその父に反発しながらも、修羅の帝王学を王から学んでいく。そういう物語とみた。
2では、お世継ぎの帝国防衛戦が描かれている。敵であるユダヤ系ギャングハイマンロスとも賢く手打ちをしなければならない時もある。そしてその深謀遠慮を邪魔する身内に手を焼いたりもする。
前編のラスト、裏切り者は兄だとわかるシーンのその経緯がちょっとよくわからなかった。かといってまたそれを確認するために1時間半見直す気力はさすがにない。
故郷を逐われ自由の国にたどりついたヴィトーの挿話が交互に挟まれる。チーズ屋で真面目に働くヴィトーを失職に追い込んだのは地廻りのヤクザ。職を追われたヴィトーは悪い奴に泥棒の片棒を担がされそのままその道に。みんな同郷人。貧しいイタリア移民同士が互いを食い合う屠り合うやりきれない世界。
黙示録で懲りてたのでコッポラの三時間超大作などまったく見る気にならなかったのだが、案に相違してこれはきわめてわかりやすかった。
途中いきなり政府の審問会が始まるのが面白い。映画の中に急にドキュメンタリーが挟まれたような感じ。現実のアメリカがぬっと顔をあらわす。
ラスト、ケーキを前にしての兄弟の諍(いさか)い。大学生のマイクが帝国を継ぐ意思などさらさらない、コルレオーネファミリーの一員であるよりは応召する公共性をもったアメリカ市民であることがわかる。
ウィキペディアを見るとマリオプーゾ(聞いたことある)の小説、その映画化らしい。しかしパート2はほとんどオリジナルだという。他にもマーロンブランドのわがままエピソードなど楽しいことがたくさん書いてある。コッポラが二作目制作にまるで乗り気じゃなかったというのも面白い。
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