[一周目]
お猿さんのエピソードと空中物体、全然独立、別個の話にしか見えなかったんだけど俺なんか見落としてる? 映画を理解してない?
多弁妹が俺ほんと苦手でまあ導入部から結構つらかった。兄の気持ちそのままですよ。商談の最中に喋るな! 自己宣伝するな! 完全に授業妨害児、発達障害、ADHDじゃないですか彼女。
イェリング(金切り声)がまた。天敵ですよ天敵。身内にも身近にも居て欲しくない。
ヘイウッド牧場の彼らが白人だったらこれ完全にヒルビリー映画。カッペの復讐譚(おら達をバカにしたすべての者に対する)なんだよね。トランピズムを支えた心性そのもの。カネもないのに取らぬ狸の成功当てにしてカメラ一式買っちゃうああいう消費の仕方が「いかにも」。あんま感情移入できなかった。
正体が動物、っていうのは面白かった。
[二周目]
ひとつひとつのセリフ、行動の意味がわかるようになった。二周目だから。ストーリーの中でどういう意味を持つのか、何を指しているのか、わかるようになった。
あの直立吹き流しとかね。あれの道沿い多数配置がつまり一種のレーダーになるわけだ。あれの通電が落ちて萎(しぼ)めばその上空に奴がいる。
でも依然わからないことがたくさんある。
音楽は流す必要あったんすか。景気づけ?
ジュピター遊園地の夕方ショーはあれが初演なのか。それとも何回目かなのか。そしてショーはジーンジャケットの出現を組み込んだものだったのか。そんなことしていままでどうして無傷だったのか。それとも怪物体とは無縁のちゃちなユーフォーショーが予定していたものだったのか。
旗には懲りたはずなのにラストそれを引きずったジュピター坊やにどうして食いついたのか。
あの第二変態(びらびら)にはなんか意味あるんすか。どうしてああなった?
あの直立した靴はなに? あそこは怪異の空間だったの? そのせいで猿は狂ったの?
依然この「猿芝居」とヘイウッド牧場の怪異の関係がわからない。
ジュピター氏と顔を食われた彼女が今回また難に遭い命まで奪われたのはなぜ? 教訓的理由は少なくともなさそうである。
ジーンジャケットはいつからここに棲み着いたのか。これは都合一ヶ月くらいの出来事なのか。
撮影の鬼、自ら加わり自ら頂上を目指したとはいえ、ヘイウッド妹の誘いがそもそもなければこういうことにならなかったのでなんか気の毒。彼(詩を詠むようにしゃべるひと)の犠牲の上に今般の成功があると思うとあんまりハッピーエンドではない。
黒人であるがために無冠であった祖父の雪辱を果たす感動ストーリーであることは理解したけれど。
(その2に続く)
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