ベルクに行ったのは一度きりでそれもたまたまで、その筋では有名な店だとかなんとかそういうことはまったく知らないでなんか食ってなんか飲んですぐに出た。メニューなり雰囲気なりにドイツっぽさを感じたがそれで格別好きになったとかそういうことはまったくない。
行列のギョの字でもできてたら絶対入らなかっただろう。
行列のギョの字でもできてたら絶対入らなかっただろう。
「お前知らないのオ!? ここ有名なんだぜ。マスコミの人とかがお気に入りの店で、座って食えるなんて珍しいことなんだぜ」。もし目の前でそんなこと大声で叫ばれたらもう俺はいたたまれない。はだしで逃げ出すだろう。そんな馬鹿野郎、田舎っぺの連れだと思われるのは大なる恥辱だ。
バウスシアターにしてもそうだ。爆音映画祭! なんて凄まれたら俺は全然行きたくない。なくなるからと集まってる人ら、日頃どれだけ利用してたのか。葬式鉄と同じ無責任な、いい気な愛惜がそこにはないか。
喫茶店は普通に快適、便利であればよく、映画館もまたしかり。そういう普通の良さを理解しないスノビズムが淘汰されたとしても、それは少しも惜しくはない。
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