「しかしなあ、わたしは、彼女が無実だとは思っていない」
「どういうことでしょう」
「ヒーガシキーさあっ!!
弱者など保護したところで、国は繁栄しない。国の舵取りを担う優秀な人材を確保するには、彼らに、相応な見返りを与える必要があるんだ。それをいちいち暴き立てることのほうが、悪質な犯罪ではないのかあっ!!
知る権利を振りかざす、ジャーナリストたちは皆、大衆を煽り、国益を損のうという、犯罪を、」
バンッ!
「犯しているんだあっ!!」
「あなたの言う国益とは、いったい誰のための益でしょう? 一部の官僚や、為政者が、このような親子から奪い取った利益を、国益とは呼べません!」
「くああっ!!」
「ふあ、ふあ、でゅでぃい、あああーっ!!」
中村橋之助の鬼気迫る演技が素晴らしい。コマンドーの「お前なんか怖くねえ。怖くねえぞー!!」と目を剥くベネットに匹敵する怪演と言えよう。
怪演の度が過ぎて、「ヒーガシキーさあっ!!」のとこがほんとはなんて言ってるのか、なんど聴いても聴き取れないほどだ。
「被害者意識」かなあ。
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