主 結構名前聞く有名な映画だよねえ。何なのこの杜撰は。
客 てんこ盛りですよね。「大学教授は世を忍ぶ仮の姿。超一流のスパイ、殺し屋である俺は喧嘩に強くて女にモテモテ登山も世界一」ってなんだそれ。
主 70年代は奇跡の時代って町山さんは言ってて確かにそうなんだけど、珍作駄作も多いんだよね。いまや押しも押されぬ大監督イーストウッドもまあこういうキャリアから始まってると。
客 ラスト驚きのどんでん返し! っていうのもこの時代のむしろ変なお約束ですよね。
主 確かにどんでん返しだったけど、「……えーっとォ、だから?」だよねえ。
客 大体何なんだ世界一の難関峰にアタックしてる最中に暗殺任務を執行せよって。そんな目立つ手段とっちゃ駄目だろ、密殺に。
主 俺登山とか詳しくないんだけどさあ。アイガー北壁ってあんな装備、あんなパーティーでいいわけ?
客 ベースキャンプの設営もなし、支援は望遠鏡で覗いてるおっさんひとりって、ちょっと……
主 当時にあってもまあ物笑いの種にはなっただろうねえ。
客 でもなんかあれですね、男の友情ってやつを結局は描きたかったんですね。
主 うん。「アルカトラズからの脱出」とかぶるもんがある。
客 ラスト、女のセリフは蛇足でしたね。
主 意味不明だし。
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