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シンエヴァ 二周目

一度目には気付かなかったことに当然色々気付く。

宇部以外にもああいう村がいくつかあり、クレーディトが交易の媒介をしているらしい。勿論食料配給も。

そっくりさんを「初期ロット」と完全に人間性を否定する形で呼ぶ式波だが、彼女にはそれをしていい(よくないが)事情はある。自分もまた人造人間だから。これはびっくり。

綾波モデルは碇シンジに好意を持つよう最初からプログラムされているという。

式波モデルはどうなの? そうでないとアスカは言えるの?

ユイが中にいるエヴァという最重要機体、それをパイロットごと守る近衛兵の役目を、二人に負わせていたんではないの?

最初からプログラムされた都合のいい女。なんか既視感あるなと思ったらあれだ、「旅マン」だ。

再生水文句言い唇厚子さんがシンジに銃を向けるシーケンスがなかなか良かった。あれが厚子さんだけのあれなら月並みで退屈なドラマとなるところ。ところが実際撃ったのはその後ろにいた鈴原妹。そしてその銃弾から身を挺してシンジをかばい被弾するミサト。あっけにとられる厚子さん。この一連の流れで全員の、絶対にほぐれるはずのなかったわだかまりが一挙に解きほぐれる。

被弾したばかりかミサトは全員を下船させ自ら特攻する。特攻せざるをえない。なぜなら、ミサトがしてきたことは間違っているから。

息子は14歳。その息子の生存のためにミサトはかつてと同じオプション、「他人とはいえ息子と同じ14歳の少年を人型決戦兵器に無理やり乗せて使徒と戦わせる」ことはもはやできない。自分の息子にそんなことやれと言える? 親になってそれが初めてわかる。他人の息子なら構わない? かつては人類の生存のためと称して冷徹な司令官に無理やりなりきりそれを命令していた。ミサトは自らを罰しなければならないし、単身出陣しなければならない。勿論、マリにシンジのサルベージを命ずることも忘れない。もうシンジを犠牲のにえにしてはいけないのだ。

役目を終えたヴンダーの最期。葛城ミサトの壮絶な殉死。

で、マリさんって結局何者なんだ? なぜ大学生から中学生になっちゃったんだ?

イスカリオテのマリア、という通り名をかつて持っていたらしい。それはいつ頃の話? 千年とかそういうオーダー?

イスカリオテはおそらく裏切り者を含意する接頭詞だろう。神に対する? ネルフに対する? ゲンドウに対する? 人類補完計画に対する?

マリアは母性か、それとも遊び女のそれか。

渚司令って何? このひともおとなからこどもになっちゃったひと?

顔貌からして彼には飛鳥了の面影がある。であれば彼は堕天使サタン。

このエヴァ世界では人間に先行して「神」が実在したらしい。なにそれ。神って、具体的に何?

月に並ぶ渚くんの棺桶とかを作った者がそれ?

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