午後ロー210219の録画をいま頃観た。
導入部5分で「あー低予算ね」と見切りをつけるというか見切るというか侮(あなど)ってしまったわけだが、これがどうしてどうして。予想外に良かった。
シャツェネガという(かつての)ビッグネイムを迎えつつ決して大向うを狙わない、むしろ低予算の限界を見切った上でその範囲内の無理ない成功を目指している。そういう手法が功を奏してまとまりのいい小品、しかし傑作に仕上がっている。
新味を出そうとか奇を衒(てら)おうとすればラヒーになったりキンダガになったりする。許せぬ悪をシュワちゃんが討つ! 殺したあとには捨て台詞(ゼリフ)。ただそれだけ。当たったシャツェネガ映画のオーソドキシーを忠実に守ったのが勝因だろう。
「違法駐車は高くつくんだ」で幕。洒落てる。オープニング回収。グッド!👍
シュワルツェネガ本人の老い、をも題材として上手に取り入れてあるのもまた良い。老いたるとはいえ調子こいた若造にはまだまだ負けんぞ、と。
全米ライフル協会擁護にも見えるシーケンスがあるが南部の保安官ものであればまあ致し方なしか。
ナチ野郎をぶっ殺しまくったガトリング砲にはもうちょっと活躍して欲しかったかな。屠ったのせいぜい3,4人じゃなかったか。もうちょっとこう、景気よくね。悪党どもを。
午後ロー版、玄田哲章吹き替えもまたうれしい。名調子!
ラストスタンド(吹替版 アマゾンリンク)
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