大谷昭宏(ジャーナリスト、元読売新聞大阪本社記者) …あなた達共産党がねえ、検察権力をねえ、チェックしなくてどうすんだよ!
穀田恵二(日本共産党・衆議院議員、党国会対策委員長) あのね、検察…
大谷 いつからそんな共産党になったんだよ!
田原総一朗 まあいいや。小林さんどうですか。どう思ういまこの事件。
小林節(慶応大学教授、弁護士) あのー、小沢さんを疑うのは検察の勝手ですけども、賄賂とったというなら具体的にお金がですねえ、いつ、どこからどこへ、そしてそれ、受けた側と、渡した側とね、それから事実が客観的に証明されなきゃいけないのに、噂だけがひとり歩きしてですねえ、で、本人はやってないやってないと言ってるわけですね。それを、「やってないを証明しろ」と。例えば、僕が、一時間前に路上で人殺ししたと。やってませんよもちろん。証明できないですよそんなの。そういう、さっきの「悪魔の証明」、なんかねそういう形で小沢さん悪者論。彼には人権があるんです。だから、この場合は小沢さんは人権持った一個人で、検察は権力なんですよね。
細野豪志(民主党、衆議院議員、党副幹事長) …まずは政治資金規正法そのものについて、何が、悪質でね、何であれば政治家はバッジを取らなきゃならないのかっていうのをねえ、やっぱり検察にもはっきりしてもらいたい。そうじゃないとですねえ、こんな仕事は危なくてできないですよ。
小林 …で、いま揉めててずーっと不思議だなーと思ったのは、法律を作ってる側の人たちが、「この法律どういう意味ですか」って、執行してる検察に訊ねてる。これおかしいんで、むしろ、これはね、この法律が検察によって、幅広く裁量で濫用されないように、国会の側でですねきちっとしたガイドライン作っちゃえばいいんです。
辻惠(民主党・衆議院議員、弁護士) …こないだの26日の火曜日に、えー、ちょっとー、あの渡すものがあるから、みたいなことで検察庁に来てくれと呼ばれて行ったら、えー1時45分ぐらいに行って夜の10時45分まで返してもらえなかった。でー保育園にですね、その迎えに行くということで、六時前からなんとか帰してくれって言っても帰してもらえなかった。でーそれについてーあのー、お前のところの、そのーこども、あの女性の秘書がこどもがいるなと。でーこんなーやつにまで迷惑をかけていいのかと。いうことで、そのー、供述をですねー無理矢理取ろうというふうに、石川議員が責められているわけです。
だから、そのー、検察ははじめに、小沢をとにかく潰したいというね、そのー、結論がありきなんですよ。…
青木理(ジャーナリスト、元共同通信記者) …ミツイタマキさんといってですね、…大阪高検の公安部長だった時に、検察の裏金の問題をメディアに告発しようとして、捕まってしまった。これは詐欺と、それから収賄だったんですね。詐欺はもう完璧な形式犯ですよ。で収賄ってのは、22万円の接待ですよ。これで捕まってしまう、っていうか捕まえたっていうのは明らかに口封じだった。それから、ちょっと前にあった緒方さんっていうあの公安調査庁の長官が捕まった事件。あれはですね、被害者が朝鮮総連で、「騙されてない」って言っている。を捕まえてしまった。あれは、当時の安倍政権の怒りをですねえ、忖度して捕まえた、と、おそらく間違いないでしょう。っていう、そのーもちろん、検察もそのー、全員が全員、悪い人ではないんでしょうけれども、検察が果たして、絶対正義なのか、っていうのだけはですねえ、もう一回きちんとですねえ、ほんとちょっと考えなおしたほうがいいんじゃないかと。
田原 高井さん。そこなんですよね。例えば高井さんが、弁護を務められた堀江貴文っていうのはね、つまり彼はもう全人生否定されちゃたわけだ。で世の中から「堀江は悪い!」と。悪の権化になっちゃった。これ検察がしたんですよね。
[聴講の感想]
検察=自民党、ではないだろうけれども、自民党長期政権のもとに保護され育くまれてきた支配階級、有産階級という層は当然あるはずで、官僚組織中枢部が人的にも機能的にもそれと重なる、利害を共にするということは当然あるだろう。
なにかそういう、昭和の権益護持お友達裏連絡会的なものがあると措定したほうが、検察の露骨でおかしな動き、体質をむしろ自然に説明できるような気がする。
陰謀史観に堕してはならないが、あの堀江逮捕の際に発せられた「看過しがたい重大悪質な」云々とかいう、怪文書じみた検察トップの声明などは、特定の価値観を持った少数個人が仕切る特務機関の形成を感じさせる。資本主義体制下において利潤の追求は自由であるどころか勧奨さるべき善であるはずなのに、それが「皇国を壟断する奸漢、断固撃つべし!」と言わんばかりに指弾される。決起した青年将校のメンタリティーに近い。
日本の行政権力中枢というのは、実は国家社会主義思想に染まっているのだろうか。
陰謀史観に堕してはならないが、あの堀江逮捕の際に発せられた「看過しがたい重大悪質な」云々とかいう、怪文書じみた検察トップの声明などは、特定の価値観を持った少数個人が仕切る特務機関の形成を感じさせる。資本主義体制下において利潤の追求は自由であるどころか勧奨さるべき善であるはずなのに、それが「皇国を壟断する奸漢、断固撃つべし!」と言わんばかりに指弾される。決起した青年将校のメンタリティーに近い。
日本の行政権力中枢というのは、実は国家社会主義思想に染まっているのだろうか。
穀田さんの長広舌が福島瑞穂同様いたずらに冗長で退屈なのは親近するイデオロギーに起因するのだろうか? まさか。この手の愚物しかスポークスマンに持てないという程度に共産党、社民党、ともに人材が払底している。そういう党勢をあらわすものだろう。もちろんそれは畢竟共産主義、社民主義イデオロギーが現今魅力を喪失している、実効性を持たないということに帰着する。
法的なことなんかどうでもいい、小沢はともかくおかしい、怪しいと執拗に繰り返す穀田氏。「わたしは穀田さんにまったく賛成ですよ」と産経の番犬、狂犬山際に複数回ほめられたことは日本共産党穀田恵二氏にとって名誉であるだろうか。
検察審査会の自称「市民」たちの正体は日本共産党? と、穀田さんの執拗な態度を見ると疑いたくもなってくる。
若狭さんというのはヤメ検ではあるが、いまだ東京地検特捜部に実は籍を置く検察のスポークスマンではないのか? 公正を装いつつ検察の正しさに誘導しようとする発言からどうしてもそう感じてしまう。
2010年9月21日、証拠のフロッピーディスク改竄で大阪地検特捜部主任検事前田恒彦逮捕。
2012年6月27日、陸山会事件に絡む虚偽捜査報告書問題で、最高検は元東京地検特捜部の田代政弘検事を不起訴処分。
2012年7月の地点から2010年1月のこの議論を振り返ると面白い。検察無謬説に立った者たちはこの展開をどのような思いで見つめたのであろうか。
2010年9月21日、証拠のフロッピーディスク改竄で大阪地検特捜部主任検事前田恒彦逮捕。
2012年6月27日、陸山会事件に絡む虚偽捜査報告書問題で、最高検は元東京地検特捜部の田代政弘検事を不起訴処分。
2012年7月の地点から2010年1月のこの議論を振り返ると面白い。検察無謬説に立った者たちはこの展開をどのような思いで見つめたのであろうか。
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