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初めての同人ショップ

なんか体操とかいろいろあったみたい。
日本ガンバレを狂騒してたひとが一転金メダルを逃した選手を罵倒し始める瞬間がある。これがこわい。だから日の丸さんを人格として信用できない。
頑張ってるのは選手本人なのに、なにをやっちょる、もっとしっかりやらんか、甘ったれるなと指図指導説教。テレビが最低の娯楽に転落する瞬間である。
小林よしのり氏の指摘、「最低弱者ポカQ」は至言であると思う。小林さんはこういう、人間の隠微な屈折の剔抉がほんとうにうまい。すっぱりさっぱり陰影のないイケメン国士を気取ってしまうことで小林さんはいちばんの能力を喪失してしまっている。惜しむべし。
松本なんとかさん、こわい顔だな。

生まれて初めて、秋葉原の同人ショップに入る。
手頃な価格で(500~千円)絵のクオリティーも高い肌色の本がこれだけ並んでいるのに、自分が購入したのは三峯徹の210円の本。
http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=11035
年に一度オナニーするかしないかの域に突入した人間の消費行動はこうなる。エロより面白さのほうが優先順位が上がるのである。
さて、内容は……
いやあ、ひどい。210円、安い! と思ったその気持ちを見事に裏切る無内容ぶり。中身、4頁。これで210円!? 高いよ!
タモリ倶楽部で言ってたとおりだ。これもう、現代芸術。萌え、ロリコン、エロ漫画のふりをしつつ、それとまったく関係のない世界を創出している。ガイジンもびっくりだよ、きっと。ニホンみやげに最適。

それにしても隔世の感がある。
考えられるだろうか? 紙に描かれた少女の性交の絵のほうが性交を撮った写真よりも欲情できる、などという価値観が圧倒的、支配的になるような時代を、いったい70年代80年代に誰が予測し得たであろうか?
平日の昼間に訪ねたのは正解で、店内は一人二人の客のみ、極めて静穏に見て回ることができた。
休日はたぶんオタクの風体をしたひとたち(いや、ほんとにオタクなんだけど)がかつてのビニ本屋もかくやという熱気で店内をオキュパイし獣のように獲物を渉猟するのだろう。
それはないか。草食の、さらっとした目か。

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