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続・荒野の七人

 一作目を観てないままいま頃観た。午後ローの録画で。

まああんま良作ではないよな。

エピソードが羅列的で、それを機械的に消化していく、そういう平板な脚本に見えた。ひとのやってるゲームをそばで見てる感じだ。

中身が薄いのでやることやってしまうとたぶん40分くらいで終わってしまう。だから無理無理おんなじこと(襲撃しちゃ戻り襲撃しちゃ戻り)繰り返すのでなおさら話の密度は薄くなる。しかしそれは映画が元気だった時代の証拠でもある。ひとは観るための映画を欲し、作ればそれにひとは入ったのだ。

黒澤作品の翻案なので劇伴なんかもちょっと影響されてたりする。しかし映画の出来はまったく雲泥の差。ルーカススピルバーグが黒澤に心酔したのも無理からぬことである。ハリウッド娯楽作の水準が粗製乱造で凋落していた時代。

しかしユルブリンナーの存在感はピカイチで、だからもちろん主役なのだし絵になるし。三船が三船という肉体で勝負しているのと同じに。たいした話でないのにともかく映画が締まる。午後ローのリマスター具合も相まってこれは絵面を見る映画だ(繰り返すが内容はしょぼい)。

彼のこの名演、存在感がウェストワールドでの起用につながっていく。役柄としてはまったく同じ役だ。イコンとしてのガンマン。

フェルナンドレイの登場におっと思った。あの名優がこういう映画で割とどうでもいい使われ方をしていたのだという軽い驚きがあった。


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