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アイアンスカイ Iron Sky



んー。面白かったんだけどねー。
コンセプト(月に潜んで、潜みすぎて、浦島太郎なってるナチの残党)が面白すぎたので期待大になり過ぎて、まあまあ面白かったのに残念感が残る、って感じかなー。もっと面白くできたんじゃないかなー、と。

「このデバイスで世界を征服する!」って、もろあの企業のキーノートだかプレゼンだかのアイロニー。通底するもんあるよね。どっちも洗脳、プロパガンダ。

2018年、米大統領は共和党のエロエロペイリン。執務室で再選目指してフィットネスの真っ最中。ブレーンについた代理店が黒人票の獲得も狙って……。こういうの作れる、作っちゃうアメリカはやっぱ日本の先を行ってるよ、間違いなく。
(追記:っていうのは全然間違いで、全然アメリカ映画じゃなかった。

wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4

official site http://gacchi.jp/movies/iron-sky/

監督も役者も無名の小品だから、あんまり厳しい目で見ちゃ駄目だったね。)

ナチと代理店の親和性の高さ。ナチリニューアル、現代風解釈のあのエロさはいいよね。結局ナチズムって現代において性欲喚起装置、フェティシズム、戯画化されたマチョイスモの文脈で消費されるしかないんだよね。

「編集が甘いな」。反ナチの古典がいまの普通のひとには退屈に過ぎ、むしろ現役ナチねえちゃんの胸を直撃、なのがうまい脚本。でも、「編集の甘さ」は本作自身も終盤貫いてしまうんだよね。
ストーリーはいいのに演出にスピード感を欠く感じ。マークLレスター千本ノックで大衆芸術の基本を学んでほしい。

「わが首領様が作った! ……な、なにがおかしい!」。宇宙戦艦GWB。面白いんだけど、笑ったけど、そういう小ネタの羅列に終わった憾みがあるかなあ。

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