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ポニョめも

台風15号 夜に沖縄本島最接近へ
台風 最大級の勢力で接近か
「アポロ11号」アームストロング氏死去
北極海の氷 観測史上最小に
北極開発 環境保護団体が抗議
“手間のかからない魚介類”を販売

[ポニョめも]

水彩の背景が素晴らしい。しかもそれが日本の普通の漁村、日常であることが新奇。
「人面魚が浜に上がると津波が来るんだ! 昔からそう言うんだよう!
う、うわー! 津波が来た! 津波ー」
この発言から、おときさんが津波のおそろしい被害から辛くも難を逃れた生存者であることが伺える。
リサもポニョもハムが好き。肉食女子。
船の推進ギミックがラピュタの空賊のそれと同じ。
秘密基地内部の天井が巨神兵製作現場と同じ。
素晴らしい背景美術に見惚れていて気がついた。すべてが手書きで歪んでいる。直線のない世界。
黄金に輝く水中、という設定を利用して作画が簡略描写を確信犯的に楽しんでいる。
ポニョ、多動。「結界を張っている」らしいのだが。
夕食はねぎ卵ハム入りチキンラーメン。栄養たっぷりだあ。
異様に朗らかで明るい被災者たち。はためく大漁旗。ここらへんから観るものは「これは死後の世界を描写したものなのではないか」と気づき始める。
フジモト。名前からすると日本人。どういう経緯で人間を辞めひとり海底で人類補完計画に従事するようになったのか。海の巨大女と交合するに至ったのか。当然設定があるはずなのだが。
フジモトの顔は見るたびに「手塚治虫」という言葉を想起する。これは意図的で、どうやらこの作品全体が「先行するアニメーションへのオマージュ」らしいのだ。冒頭のクラゲやらなんやらの乱舞もあの悪名高い「24時間テレビ用手塚アニメ」のくっだらねえ退屈なミュージカルシーンへの悪意あるオマージュなのではないかと疑える。
巨大観音女、冒頭のちんぽ生物同様顔のないカットもあり非常に不気味。異形の生物。
漿、なのでしょうか? LCL。酸素含有水。とりあえずどうも死後の世界ではなく現実らしい。
グランマンマーレって、結局何者なのでしょう? でかいけどとりあえず人間の似姿ではあるし。フジモトの人類補完計画をいまのいままでは容認していたのだろうし。
5才児で既にいいなづけが決められるというのは生涯恋愛禁止と言うに等しく、たいそう残酷な目に遭わされたものだ、宗介くんも。思春期になってその選択のたいそう愚かだったことを知るだろうし、場合によってはポニョが刃傷沙汰でも起こすのだろう。なんという希望のない映画だろう。

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