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「ゴッドファーザー」The Godfather, 1972.

 アマプラの吹替版で観た。

2,3,1の順番で観てしまったけど、やっぱ順番通りに観るべきだったねこれは。出来、迫力はこの最初のがダントツ。2は1のセルフコピーだし3は要らんつけたりだったし。1を観た上でわかるシーンが2,3にはたくさんある。ああ、このエピソードに対応してんのね、とかが。

本作の白眉はなんといってもマイケルの敵殺し、その打ち合わせから実行に至るまでのシークエンスだろう。妙に生々しさを感じるのはもしかしてベースに現実の事件があるから? 観客は作戦がうまくいくのかマイケル目線で一緒に没入する。

シチリアに逃亡っていくらなんでもそりゃ簡単にバレるだろうw しかもなんだよ一目惚れってw いや、逃亡先で現地の女とよろしく、ってのはヤクザとして不思議じゃないけど付き合ってもいないのにいきなり結婚はねえだろう。なんだか頭のネジが外れてる。ダイアンキートンのことはどうでもいいわけ?

で、全然無口だった女が結婚した途端調子乗りになってそのまま爆殺! そういう犠牲要員としてだけの登場があからさま過ぎて「このエピソード要るのか?」と思った。

で戻ってまた教職のキートンと復縁しようてなにそれ。一旦捨てたくせに。他の女と結婚したくせに。女世の中よおけおるんやから他の女探せや。カタギの女をヤクザ稼業に巻き込んで以降このひとはずっと彼女を苛(さいな)み続けることになる。

ロバートデュバル扮するトムヘイゲンの存在感がやはり素晴らしい。主役級と言ってもいいのではないか。その不在がやはり3を寂しくしている。描くべきことが何もないのだ。

ウィキペの記述が滅法面白い。当時落ち目で役をもらうべく自分を安売りしたマーロンブランド。二時間に仕上がったフィルムをパラマウントの要求で水増しせざるをえなかったコッポラ。なるほど、それで余計と思われるシーンがままあるのだなと納得。

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