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進撃の巨人 #15

「時期が来れば話す」 「わたしは思うんだ。わたし達に見えているものと実在するものの本質は、ぜんぜん違うんじゃないかって」  「君には何が見える」 「!」 「敵はなんだと思う」 「ハ?」 「……すまない。変なことを訊いたな」 「……?」

進撃の巨人 #09

「わたしの特技は!  肉を、削ぎ落とすことです。  必要に迫られればいつでも披露します。  わたしの特技を体験したい方がいれば、どうぞいちばん先に近づいてきてください」 「仕方ないことだ。誰も自分が悪魔じゃないことを、証明できないのだから」

テルマエロマエ

半年前の録画をようやっと観終わった。 阿部ちゃんとヘラチョンべ奇跡のツーショットにつかみはオッケー、どんな面白い映画になることかと期待度数が嫌が応にも高まり、そして退屈冗長に終わった感じかなあ。 なんだろ、このスピード感を欠いた演出は。 ウエドアヤというひとの「なにもわかってない」酷演が、阿部ちゃんの好演をすべて台無しにしていた。 インテリジェンスのかけらもない舌っ足らずなヤンキーしゃべり。ラテン語まで習得するに至る漫画家にはまるで見えない。 特に美しい人とも見えないので、このひとがそこそこ名の通った女優であることが不思議でならない。 「クロリン」も残念。ちゃんと許諾を取って「ケロリン」と記すこと、それが銭湯という場所の明確な刻印、強烈なリアリティーを獲得するのに。そういうとこにも予算を、努力を割いて欲しかった。 阿部寛の美貌はまさに「まじめにギャグを演ずる」ために神が与えた天賦の才であろう。 「血を吸う宇宙」のはっちゃけた好演を今後もまた期待したい。本作でもその魅力がもっと爆発するはずだったのだが。

証言ドキュメント 永田町 権力の興亡

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1222/index.html 小沢 自民党は老獪さその点。…  そこはもう権力に対するあれは、執着は、自民党はものすごい強いから。 藤井 … この話はしたんです。「昔の自民党の政治家は嘘を平気で言ってたんだよ」と。 森 政権を持つことの難しさがわかってきた。そりゃ何の事はない、自らの仲間から足引っ張られて潰れるんですよ。みんなそうですよ大体。政変て言うのはそんなものなんですよね。  自民党一人勝ちしてるけども、そりゃ驕れる者は久しからず。必ずまた、好事魔多しですよ。

131224 みうらじゅんのサントラくん featuring 亜里沙 & Bose.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ ありさ、FからG、カリビアン、軍手、ぼん「テ」ージ、そのままお返しします、つまんである、野田社長、スカウト、ピーン、ラドン。 おなら。不安。プテラノドン。お座敷怪獣。ふすま。阿蘇。 危機一発。髪ならず。マリアイー。丸焼きキス。 ピンクフロイド著作権フリー。怪鳥音フリー。人型穴。三段ズーム。 キャバレー、危機一発。怒りの鉄拳。丸焼き。小型の犬。生のいいところ。 情事。アントニオーニ。 ボーズ、こども。45。メロディー。トレイシーハイド、トロッコ。日本人でも許容できるほどのギリギリの白人。マルソーラブーム岡山。童貞向け孤島もの。トリンドル、ツボ。 フィービーケイツのケツばっかり追いかけて。初体験。しょ? はつ? トップレス時代。ミー。コールガール。あんまヤラシクなかった。 次回は1月28日。 スピンオフ「乱歩の惑星」、三ヶ日朝八時から。 http://www.nhk.or.jp/radiosp/rampo/ 豹。

アラフォー男子の憂鬱

 このころの僕は専門学校を卒業し、アルバイトで生活をしていた。目標もなくただ、だらだらと生きていた時期である。今だって大した目標はないのだけれど。専門学校時代の友達とも別れ、ネット上くらいでしか人と話すことはなくなっていた。  テーマの「世代間格差」以上に、自分はこんなさりげないひとことの方にむしろひどく共感する。「赤木さんはいいなあ、やっぱり」と感心してしまう。 「俺にはビッグな夢がある」「結局お前のやりたいことはなんなんだよ」。居酒屋で高圧的にひとに詰め寄るあのひとたちのゆるぎない人生観、あれはいったいなんなのだろう。  周囲から期待された夢、言えば格好のつく夢、内心に照らし合わせれば本気なのか疑わしい夢を語る虚栄。そういうものと袂を分かった態度にこそほんとの侠気(おとこぎ)を感じるものであります。

131206特報首都圏 「母娘クライシス あなたの愛が重い」

http://www.nhk.or.jp/tokuho/index.html 毒母。専業主婦。家庭と仕事を両方手に入れた。なんでもできる完璧なお母さん。 仲間、味方になるのは女の子。摂食障害。 「そんなに手を出されるのって嫌なの? わたしから質問したい。嫌なの?  してあげたいおかあさんてそんなに迷惑なの?」 団塊=ニューファミリー幻想。 娘の自己実現のために私はあらゆる犠牲を払ってきた=お母さんの自己実現が裏側に組み込まれている。母実現。 「じゃあ越えなくてもいいけどって一言前置きをして」 娘以外の生きがい。 聖域。食事を減らす。他人行儀にする。父親の意味。

NHKスペシャル 汚染水

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1201/index.html あー、もー駄目だわー思ってしまった。だだ漏れだし、近づけないし。作業員は被曝総量超えて離脱を余儀なくされるし。事故ん時海水入れたからハンフォードのストロンチウム除去対策取れないし。 常人の思いもつかない名案を天才が編み出して難局を乗り越えていく、それが人類の歴史だから絶望する必要はないのだろうけれど、しかし現状は殆ど絶望的。あんまり華々しくない、効果の上がらない修正パッチを次々当てていくしかないという、無限の後退戦、根気のいる持久戦が長く続くのだ。

131109 片山杜秀、クラシックの迷宮 「ヴェルディーとイタリアナショナリズム」

http://www4.nhk.or.jp/P2434/ オペラ=政治的な扇動のためのショー。ナショナリズムを既に持つ英仏には必要なかった。ハプスブルグ帝国に支配されたイタリア。ワグナー、ヴェルディー、広い意味での国民学派、政治後進国に発生する音楽。 革命を恐れる帝国の検閲。歴史に材を採る韜晦。合唱=英雄的個人をも凌駕するマス、大衆の勃興。1848年、第一次イタリア解放戦争。 1859、第二次イタリア解放戦争の勝利。ヴィヴァヴェルディー。国会議員。中道シモンヴォッカネグラ。 国民の、食わんが為の植民地獲得要求。

131126 みうらじゅんのサントラくん featuring 篠原ともえ & 玉袋筋太郎.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ 篠原ともえ、怪しくて怖くていやらしくて。仏像。盧舎那仏、宇宙。ファンタスティックプラネット、1973。ショーンレノン紹介。ボッシュ。不思議惑星キンザザ。そらガール。 SFよりSM。いい路線のゲスト録音、生サントラ。ファックス以上の発明はもう現れなくてもいい。じぇじぇじぇ、倍返し。 ソノシート、大怪獣戦、金城哲夫。宇宙ステーションナンバーナイン。凶暴な三大怪獣。さようなら。山田博士、宇宙怪獣対地球怪獣。 特攻大作戦、ロバートアルドリッチ。リーマーヴィン。ブロンソン。ぶちゃむくれ五人衆。 コイメン、濃い面。ダニートレホ。 1986、テレ東抱き合わせチャックノリス、デルタフォース。 玉袋筋太郎。チェン、キャノンボール、ゴールデンハーヴェスト。偽物感。ファラフォーセット。四角いジャングル、エヴァーモア。 トラック野郎。スナックのママ。男ってのはトラック野郎。 ジョンランティス、狼男アメリカン。 ジュディーガーランド、おしん、山形庄内映画村、自分でやってみた。レインボウ。オズの魔法使い。 後篇、我々バルタン星人は地球に住むことに決めた。よく考えたまえ。小河内ダムに。あ、ピグモンが倒れた。 次回は12月24日クリスマスイヴ。

131118 「宮崎駿引退宣言 知られざる物語」

http://www.nhk.or.jp/professional/2013/1118/index.html  戦闘機、作りたいから、子供抜き、パン配りでご機嫌取り、女の子がどう生きるかとか。  マス、めんどくせ、原因不明の体調不良、どうせ最後、直せなくなった、駅、態度、山場。  耐う得る限りの力を尽くして生きなさい。あの頃は良かったよな、面白すぎんだよ、ディティール。  いい絵コンテ、戦国物なんて範疇に属さないものを。

NHKスペシャル 原発テロ

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1007/index.html Y-12 82歳 世界核セキュリティー協会 2,170 alarms 23/32 プルトニウム 原爆1100発分 作業員 身元調査 指紋、犯罪歴、クレカ、家庭環境 トーマスシーファー 警備情報の保秘 原子力基本法 被曝をどこまで許容し任務に当たらせるか 100mSv→250mSv 人命の危険、300mSv 本人の同意、それ以上。フランス。 感想: これ見たら「あー、原発やめたほうがいいか」思うわー。 「これを機に世界標準の大人の国に」いう意見もあろうか思うけど、実感として「無理なんじゃねーの?」思うわー。 原子力の保持が必然に要求するセキュリティーを日本が歪みなく行使できるか。そんな国じゃねえし、そういう国に育つとも思えないんだわ。 「あしたからおとなになることに決めました」っつておとなになれる、そういうもんじゃないと思うんだわ。 他の国にしたところで、「履歴に一点の曇りもない安心な人間だけを原発作業員に」って体制、どう考えても先細りなんじゃないスか思うけど。

101122 Lecture & Music featuring 斎藤環 2 : 戦闘美少女とヲタク

Daicon 4, ELO, Twilight. 電車男。 少女漫画というジャンル自体がそもそも海外になかった。 虚構消費、二次創作。現実と虚構の混同、ならぬ峻別。二次元美少女愛=小児性愛の誤解。 腐女子とヘテロセクシュアルの両立。 公称270万人。消費できる人。一旦ヲタクになったひとは辞めない。所有、物神フェティシズムは薄い。春画、別の現実。剛腕の美少女、という二律背反のギャップに支えられた虚構世界のリアリティー。 対立関係にあったバンド、ヲタクカルチャーの接近。相対性理論。 戦闘を離れたまったり化。 ヲタクの世界化、一般化。

131109 - hardな音楽 -

双子の不思議。 ドイツパン。薄く切ったらうまい。 ぽっぽ。 ハハーン。ネイティブちゃうな。 脳波に直接、一瞬に。 「ハード・タイムズ」 (ボズ・スキャッグス) 馬力。75キロの。 ソムリエ。イブからクリスマスにかけてのみんなで感。一体感。各人のクリスマスツリー=人生。 ドラマずぶ濡れ、そんな奴おらへんやろう。置き傘三十本。

人類資金 1

「あの人が求め続けた答は、すでに目の前にある。"ルール"……『資本』という魔物に手綱をつけるチャンスは、いましかない」  横溢する青年将校の香り。しかし、案外忍者武芸帳かもしれない、と思ったりもする。ユニコーンの、シャアアズナブルの匂いもする。これからの展開が楽しみ。  第一巻を期間限定250円で売る戦略も上手いね。

101115 Lecture & Music featuring 斎藤環 1 : 社会的ひきこもり

不登校も引きこもりも日本に多い。社会的引きこもり。毎日外出してても。六ヶ月以上社会との関わりがない。ニート、とも違う。 日韓に多い=東アジア文化圏、儒教道徳。親子同居。自立の機会を逸する。パラサイトシングル。イタリア、スペインも。米英は放り出す。英国は26歳以下のホームレスが25万人。 青少年省を持たぬのは先進国で日本だけ。座敷牢、自宅監置。障害者も老人も青年も全部家族に丸投げの国。お国柄ではなく社会構造の問題。 強迫行動、手洗い。被害妄想。発達障害。家庭内暴力。コミュニケーション偏重主義がもたらす失敗、排除の構造。病識の過剰な意識。 デイケア、溜まり場で対人スキルを高めてから就労へ。家族以外の理解ある第三者、の必要。PSW。支援団体。
「君が誰かは知らないが、坂本君に危害を加えるのなら、この千葉重太郎がお相手致そう」 「ちばじゅうたろう……」 「北辰一刀流の、千葉重太郎先生じゃ」

131102 - easyな音楽 -

七百回記念、イージーな音楽。 鍋焼きターンオーヴァー。 堂。馬バンジョー。髪。色。肝臓悪いんちゃうか。厚生課、救急車。 謎。閉店。コンクール。審査員。アルゲリッチ抗議辞任。イーヴォポゴレリッチ。 リンゴがいなければビートルズならず。 マッキー。 チャーコード。

病の起源第四集 心臓病 高性能ポンプの落とし穴

http://www.nhk.or.jp/special/yamai/detail/04.html 八十億個。十万キロ。地球二周半。三億年前爬虫類。スポンジ。二億二千年前、哺乳類。筋肉が厚い。専用の血管。心筋梗塞。心不全。七百万年前、直立。両手。食糧把持。下半身。交感神経。血管が細く締まる。立っている間。コレステロール。Gc。エヌグリコリルノイラミン酸。炎症。人だけ。免疫反応。二百七十万年前、脳の巨大化。Gcの喪失。脳細胞の成長。六万年前、出アフリカ。農耕、牧畜、Gc。 食べな過ぎも。食料封鎖。妊婦。四百〜八百キロカロリー。半分。胎児期にのみ分裂。心臓細胞。脳優先。 運動、再発の減少。歩く。脚の筋肉。静脈。第二の心臓。低出力体外衝撃波治療。新しい血管。

病の起源第三集 うつ病 防衛本能がもたらす宿命

http://www.nhk.or.jp/special/yamai/detail/03.html 百万人。萎縮。扁桃体。恐怖、不安、悲しみ。天敵、ストレスホルモン。神経細胞、栄養不足、萎縮。意欲、行動の低下。 哺乳類。集団の利便性。孤独。不安。恐怖。 恐怖の体験、記憶。ハッザ。扁桃体、海馬連合。190万年前、ブローカ野。言語。 鬱病を防ぐ仕組み。分配の平等。40万年前、狩猟。ハルノマサヒコ実験。 ミッチェルロスマン、メソポタミア、農業。穀物。生産力の向上、階級。 Jターナー、職業。自発的判断職。被命令職。残業毎日五時間。 脳深部刺激、DBS。 TLC、生活改善療法。運動。神経細胞の再生。朝起き夜寝る。 社会とのつながり。

みうらじゅんのサントラくん 131022 featuring 畑中葉子, 杉作J太郎.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ モアセクシー、獣のようにもう一度。ちんころあまっこ。とみながいちろう。八丈島。のキョーン。後ろから前から。二千円。ワゴンセール。南海の大怪獣。ブルックシールズ、プリティーベビー、青い珊瑚礁。第一回ラズベリー賞。フィービーケイツパラダイス。ゴーギャン幻想。ハタリ。ラズ男優賞。12センチフィギュア。どうかしてる。カリフォルニアドリーミング、グリニスオコナー、メガネ野郎、無駄脱ぎ二回。ジェレミー。気さく。そこがいいんじゃない。ママスアンドパパス。アメリカ。からだがいいんですよ。センター分け。死亡遊戯。死亡の塔。レーザー、電源、爆笑。スパルタンX。ジャバール。トラックスーツ。ゴールデンハーヴェスト。ジョンバリー。 杉J。グレートハンティング。事件、やらせ。笑って話すこっちゃない。自らの液体。朝。四国松山。茂み。ペッティー。DTをこじらす。 レイハリ。ラクエルウェルチ。ビーン! 恐竜百万年。 O嬢の物語。チック。おしゃれ。 色即ぜねれいしょん。 次回は11月26日。

アヴェンジャーズ

エンドロールあとのほんとの、最後の最後のカットが目茶目茶素晴らしい。 ひと言も気の利いたこと言わせず、ただ黙々と定食屋で無感動に食ってるのがいいんだよね。 食ってるものはなんかアラブ系の食いもんらしい。そこらへんもいろいろ考え、配慮があるのだろう。そういうものを仮想敵にしているのではないのだ、と。俺たちの考えるアメリカンスピリッツというのは、そういうことではないんだ、と。 彼らは本当に居たのか? そう口にするTVキャスターの背後に消防士が映っている。当然演出の意図するところに決まっている。彼らこそヒーローであり、アヴェンジャーズとはその救命精神の象徴なのだ。 911のときなにもできなかったアメリカンヒーローたちの自省とアヴェンジの映画であることはアクションシーンの随所から汲み取ることができる。 神々の世界。聖闘士星矢とかビックリマンチョコとか、ああいう「頭のおかしいひとの世界観」ほんと苦手なので前半のつまらなさにどうしようかと思ったけれど、後半の力の入りよう、やっと顕れたテーマ性に充分救われました。 キャプテンアメリカのひと、ほんとかっこいいなあ。ギリシャ的肉体美の顕現。横顔とかコインとして鋳造されていいくらいだよね。
   

ガンダム者 ガンダムを創った男たち

       

博士の異常な愛情

今日初めて観た。 あれ、ラストにパイ投げが入るんじゃなかったっけ? テクスト先行でなまじの情報入っちゃってるから不審に思ったけど、それはお蔵入りになった幻の試写会版だったのでした。 パイ投げ入りゃもっと話に整合性がつく? そうかなあ。どっちでもいいやあ、と俺は思ったね。どっちにしろ退屈、冗長な映画だったんじゃないかなあ。 キューブリック、批評家受けが悪いのわかる気がする。全然ひと笑わす才能のない人が理詰め先行でつくったコメディー、な感じ。当然笑えない。むしろキューブリックの笑えない人間不信の部分がシリアスににじみ出てきちゃうんだよね。作中で茶化されているはずのジャックザリパーやストレンジラブのほうに、むしろ監督のシンパシーはでかいんじゃないかという。 ピーターセラーズを迎えて、いまじゃたぶんNYナイトクラブのお笑い芸人なんかがやってる「精神病者やハンディキャップのあるひとの見た目おかしな挙動を嘲笑う」きわもの芸を見せる。核戦争の危機云々はそのイクスキューズとして、ただ手段として利用したんじゃないかしら。役者陣の好演である程度それに成功しつつも、キューブリックの陰鬱かつスクエアな性格が映画を楽しめないものにしてしまった、ような感じかなあ。 後にデヴィッドリンチがもっと出来栄えよく成功させたジャンルだよね。病人、奇人、老人いじり。 あの音楽、この映画でとっくに大々フィーチャーされてたんですね。キルゴア中佐も with a vengeance も Dr. Strangelove へのオマージュだったんですね。主要な名作というのは観ておくべきもんですね。たとえ古臭くてつまらないもんであることが予想されていたにしても。

#07

わたしは……みんなの命を背負う覚悟もないまま扇動した。 その責任を感じないうちに、一旦は命さえ放棄した。それも自分の都合で。 わたしは……。

101108 Lecture

エリクソンとアイデンティティー。父。金髪。フロレンス。ワンダーフォーゲル。モラトリアム。医者。芸術家。フロイト。子供の。渡米。 ライフサイクル。連続テレビなんとか。 名刺。日本。肩書。 老後も発達過程がある。議論のあるところ。 小此木、モラトリアム人間。もらったものを返す、その借金返済を猶予される。青年期。人間がみんな返さなくなりつつある。 時期の課題。綜合。迷いなき大人、の嘘。「自己同一性の確立」理論は本当なのか? 普遍的発達理論なのか? あんまり確立されててもまずい、という研究。アイデンティティーに振り回される、という転倒。 葛藤を、間を生きることに堪える。

131005 - 思い出の音楽 -

http://www4.nhk.or.jp/kaiteki/ 堂。 ジャズ。わからない。全くわからない。修行ですね。聴き方がわかったのは30過ぎてから。 なんであのときあんなことを。 セミ号。丼。 写真。おやじも聴いてる。 猫ジャケ。20年。 フランス国立ジャズオーケストラ。 タヒチ弦楽器。 アイスコーヒー、ジンジャエール、小学校の廊下。 万博。行ったら行ったでがっかりするような。 パビリオン。 統計。 edm. electric dance music.

神の数式 第2回 宇宙はどこから来たのか~最後の難問に挑む天才たち~

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0922/ ブラックホール。標準理論。一般相対性理論。 ジョンシュワルツ。超弦理論。 ジョセフポルチンスキー。 分母ゼロ。無限大。 マトベイブロンスタイン。享年31歳。 無限大が無限大個。1937年8月、銃殺。スターリン。 1974年、プリンストン。ジョンシュワルツ、ジョエルシャーク。弦理論→超弦理論。 十次元。 糖尿病。仏教、瞑想。オーヴァードーズ、享年34歳。 マイケルグリーン、ケンブリッジ、ルーカス。 「そもそもこの世が四次元でなければならないという証明はない」 496。完全数。天地創造。雷鳴。 Theory of everything. ホーキングパラドックス。凝縮した一点の熱。 ポルチンスキー。コインランドリー。弦の重畳=膜。ブラックホールの異次元の膜の熱。 CERN、異次元の発見。 11次元。10の500乗個の宇宙。

神の数式 第1回 この世は何からできているのか~天才たちの100年の苦闘~

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0921/ 南部陽一郎。鉛筆。ディラック、ケンブリッジルーカス教授職。対称性=美しい。ローレンツ対称性。時空。ディラック方程式。オッペンハイマー。ゲージ対称性。無限大。マンハタン。朝永振一郎、ファインマン、シュウィンガー。電磁気力。チェンニンヤン。核力。非可換ゲージ対称性。質量ゼロ。「南部には未来が見えている」。自発的対称性の破れ。重さが生まれる。ワインバーグ。ヒッグス粒子。動きにくさ=重さ。標準理論。CERN。 神の設計をヒッグス粒子が邪魔する。 最後の謎、万有引力。重力。

#03

「ただ、あんなめちゃくちゃな奪還作戦を強行した王制があることを考えると、じっとしてられなかっただけで」 「彼らがここにいる大半の理由は、世間的な体裁を守るためだ。12歳を迎えて生産者に回る奴は腰抜けだって世論に流されて訓練兵になった。  とは言っても、僕も彼らと変わらない。安全な内地に勤務できる憲兵団狙いで兵士を選んだ」

赤瀬川原平、路上観察学入門。

                 

くろねこルーシー第12話 最終回 先人は言う。茶柱が立つとなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story12.html 「やっとここまでこれた」  最後にテーマがフル尺でかかる。  陰のある二枚目、は珍しくないだろうが、山本耕史はまた格別に基調困り顔。本作の配役にずっぱまりであった。いつも笑顔、天真爛漫のひとよりは知性、深み、繊細さが感じられる。  演技も上手い。NHK居眠り磐音。事情あって武士を逐われうなぎ裂き職人に身をやつしていた主人公。彼が作業で染み付いた生臭さを取るための入浴シーンに、全国の食事中の奥様が箸を取り落とす衝撃を受けたのではないか。目にも彩な白い肌。これ、たぶん印象が鮮烈すぎてシリーズ初期のみに披露、あとはお目にかかれなくなってしまった。「また見たい! イワネさまの白い肌!」と奥様や、奥様じゃないけどイワネ様の肌を見たい殿方等老若男女すべてから嘆願要望抗議の声が局に殺到したのではないだろうか。

進撃の巨人

あんまり評判なんで今月くらいからTVアニメを見始めた。ああ、みんな騒ぐはずだわ。面白いわ。事情よくわからないけど。 まさかあの姐ちゃんがねえ。へえ。びっくりした。 でっかい男女が裸で殴り合う姿は紛れもなく幼児の目から見た夫婦間暴力(と混淆した性交)の図で、観る者にプリミティブな感情を喚起せずに置かない。 リヴァイ兵長という人が人気なのもわかる気がした。戦歴と尚武を誇る単純な軍人ではない。怜悧な計算のできるひとではあるが、どんなに最善の軍事行動を採ったところで所期の成果が得られる保証はない、その戦場の現実を知っている。それだけ戦場で充分に傷ついている。「どうせなるようにしかならねえ」。職業軍人である以上に虚無主義者である気味あいが強烈な魅力を放っている。 みんな西洋風の名前で西洋中世のような社会で暮らしているのに、なぜ三笠は三笠なのだろうか。これも高度な伏線なのか。それともそこに一片の意味もありはしないのか。 (131017追記:#04を見たら氷解。お話しはちゃんと順番通りに観ないと駄目だね。  あのエピソードは重いし、作品の最重要テーマでもあるよね。) 悪夢のような階級社会(ただし男女平等)を正当化している常時臨戦体制。スターシップトゥルーパーズとおんなじ世界。この設定はたぶん作品の本質で、王都、王政、そして巨人(化できるという魔法のような不思議な能力。それを可能にしているテクノロジー)の謎、それらの伏線であると見たが、果たしてこれからどうなるか。 130930追記: あはは、見始めた途端に終わってしまった。 最終回、力(リキ)入ってたなあ。 巨人の殴り合い、っちゅうことでコーティングされてるけど、絵柄はどう見ても淫楽殺人、スプラッタ、ポルノフィルムだよこれ。 逃げる裸の女を執拗に追いかけ、殴り、四肢を、頭を引っこ抜き、肉を食い千切る裸の男。 「いいの!?」とか思った。 第二期が楽しみ。 「アニメ用に線を減らすべきだったのに」なんて、作業量に圧し潰されそうな現場アニメーターの声をネット上で目にしたことがある。今度はしんちゃんの絵で、しんちゃんの作監(湯浅政明)で動かすといいと思う。 誰の筆になるものだろう。小説「784年」も、すごく面白かった。小品ながら読み応えがあった。 なんか、アニーはアニーで事情あるん

孤独のグルメ Season 3 [終] 第12話 品川区大井町 いわしのユッケとにぎり寿司

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html ガガーン。 なんてこった。ごはんも麺もない。  あー。ここに飯があれば。うまいことが逆につらいのは、久しぶりだ。  いや。まだ終わったわけじゃない。ごはんを食いに行けばいいだけじゃないか。 はしご酒に対抗して、はしご飯だ。  「逆スティーブンセガール(笑)」  そーおだそうだ。あれもアンチョビなんて洒落た呼び方してるけど、要するにいわしの塩辛だもんなあ。  いわすなああ。いわし。  これはたまらん。DHAのしぶきが、ばちばち飛んでくるようだ。  「ビール一本ください」 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。

みうらじゅんのサントラくん featuring 相原勇, 喜国雅彦.

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ ハハハ。イカが股間を。 雁の家 フランスベッド 宇宙怪獣ドゴラ 若林映子 天本英世 聖石傳説 未体験 そんなに見たいけん? アナコンダ 喜国 サマータイムキラー オリビアハッセー 黒い下着 タランティーノ パキスタン地震 クインシージョーンズ 続夜の大捜査線 クチュクチュ 黒帯ドラゴン ジムケリー ハン 「全員だ!」 そう。 ミアファロー トポル フォローミー 影の車 松ちゃん=松本清張 不倫 地獄 イチゴ白書 サークルゲーム。

くろねこルーシー第十一話 先人は言う。夜に爪を切ると親のなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story11.html 京野ことみの体当たり出産シーンが素晴らしい。彼女は明らかにエクスタシーとのアナロジーを自覚して演じている。横溢する官能性。 NHK鞍馬天狗でもそうだったが、京野ことみは表面のかわいらしさによっかかっていない。汚れを敢然と引き受ける潔さ、積極性に惚れぼれする。

堀辰雄、菜穂子。

 母親には意味不明の文句ばっか垂れやがってボーイフレンドは小馬鹿にしくさって、「嫌い嫌いみんな嫌い」、挙句の果てには「なんもやることないから言われるままに結婚」し、結婚生活にもまたもや不平不満、「あたしなにがしたいのかしら。あたしなんで生きてるのかしら」。  麻布ホテルの絶対孤独描写は当然の報いと見える。  殆ど理解不能の馬鹿女、「腐れビッチの名前タイトルにすんなよ」だけど、こういう「結局お前なにがしたいんだよ」女、現代においても普通にたくさんいるような気がする。これはこれでリアリズムであろうか。  サナトリウムを空身で抜け出す場面、宮崎「風立ちぬ」でオマジュられている。  明がなんとか言う村の娘と納屋で重ねる逢引きは性描写が省かれていると解するべきなのであろうか。明は娘を「恋人」と呼称している。婚約者のいる娘と密会、というか公会、というべきか、それを重ねる明。それを知りながらそれを妨害もせず傍観し娘を嫁に迎える警官の男。これもまた菜穂子の奇行同様理解に苦しむ描写である。精神やら情緒やらに欠陥のある連中の群像劇を堀は描いたのであろうか?

眠狂四郎女地獄

「よせ! お礼の仕官のといえば浪人はしっぽを振るとでも思ってるのか」 「おぬし。自分が斬られることを考えたことはなさそうだな」 「無論」 「能く剣に生きる者はまた剣に死ぬ者と知れ」 「もとより生き死には念頭にない」 「美しい言葉だ。  だが現実は生も死も醜い。しかも死は苦しい。息を引き取るまで、荼毘にのたうちまわらねばならん」

孤独のグルメ Season 3 第十一話 新潟県十日町市 ドライブインの牛肉の煮込みと五目釜めし

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/0918.html 来たことない地方の駅前通り歩くの、大好き。  「あーさささささささあ!」  米を食いに行こう。  うまいける。うまイケルジャクソンだ。  俺の心が、しんしんと、きゃらぶいている。 名も知れぬ田舎のドライブインで、ひとりのんびり昼飯を食べる。こういうのこそ、車旅の醍醐味だ。名所旧跡何するものぞ。 脚本、田口佳宏。 演出補、北畑龍一。 監督、井川尊史。 久住 あと、あの、この、ビールっていうんですか? それをひとつ……ください。

くろねこルーシー第九話 先人は言う。雷がなったらへそをなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story09.html 「俺、たくさん話そうと思う。子どもと」 「うん」  父さん。あなたにも、怖いものがたくさんあったんですね。 でも、あなたはただの怖がりじゃなかった。あなたなりのやり方で、それを受け入れてきたんですね。 ここで彼が街頭に立つ新エンディングになる、その演出が素晴らしい。

半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

     

くろねこルーシー第八話 先人は言う。クシャミをすると自分の噂をなんたら……

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story08.html 「占いの意味って何?  夢見れるから占いなんじゃないの!?」  「あのねえ、褒めたって伸びないの! 囲い込んで逃げられないようにして、やっと男は成長すんだから」 「そんなの、個人差あるんじゃないんですか?」 「ない!」 『午後の曳航』におんなじような会話があった。三島は男色であったという以前に、女の功利に絶望していたのかもしれない。

くろねこルーシー第五話 先人は言う。夜に口笛を吹くとなんたら……

http://kuroneko-lucy.info/tv/story/story05.html 自分は嫌われても、猫を好きになってくれといった父さん。大きい方のコロッケを、僕にくれた父さん。あなたが歩んだ道を、僕も歩き始めたんだと、今日はじめて思いました。

くろねこルーシー 第三話 先人は言う。流れ星を見たら三回願い事をなんたら…

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story03.html うれしくない顔で「うれしい」と言った僕の顔を見たあの時のあなたの目を……僕は、いまでも忘れられません。  http://www.kuroneko-lucy.info/goods/goods.html    

くろねこルーシー 第二話 先人は言う 下駄の鼻緒が切れたらなんたら…

http://www.kuroneko-lucy.info/tv/story/story02.html 無職になって、仔猫を抱えて、子どもができた。 子どもの母親は、猫アレルギー。 この状況を整理する脳みそを、残念ながら、僕は持ってない。 http://www.kuroneko-lucy.info/goods/goods.html

吉本隆明、開店休業。

Season 3 第九話 練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/0904.html ここにもトンネル。 そんなにトンネル推しならば、くぐっちゃおうっと。  んん。いいトンネルだ。  店が全然ない。住民は買い物、どうしてるんだろ。 ほう。練馬らしからぬ光景。  トーストに更にパン。パンのおかずにパン。  あれは女の人特有の別腹。別腹パンとみた。 パーラー【parlor】 1 洋菓子や飲み物を主とした軽飲食店。「フルーツ―」 2 ホテルなどの休憩室・談話室。 [補説]語源は古フランス語で、話をする所の意。 (goo辞書による) あのお店の人、休憩も入れず切れ目なしに働いて、あれじゃ事故るぞ、死ぬぞ、と思った。 脚本、児玉頼子。 演出補、井川尊史。 監督、宝来忠昭。

堀辰雄、風立ちぬ。

「娘と一緒に山ん中行ってくれんかね。君どうせ暇なんだろ」。気軽に頼んだお父さんが今度は「君仕事は。いい若いもんが年がら年中ぶらぶらしとったらあかんやないか」。 小説の不出来に起因するものとも見えるし、現実の忠実な似姿とも見える。わたしたちが日常に接する市井の人間の行動、言表は概ね非合理で矛盾に満ちている。

Season 3 第八話 台東区鶯谷のアボカド鳥メンチと鳥鍋めし

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html 2.5センチ。驚異的な厚さだ。  こういうのは、塩分がどうのこうのだのつべこべ言わず、ドッヴァドヴァ行くのがいいんだよ。 そんで、辛子さあ。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。

バルジ大作戦

「コンラード。この世界はけして我々をお払い箱にしたりしないぞ」 「でも。それじゃいつうちへ」 「ここが、俺たちのうちだ」 ナチ流の蛮行を憎む聡明な合理主義者と見えた独軍戦車部隊指揮官ヘスラーが、実は三島、ヘミングウェイばりの特殊な嗜好に生きる者であると判明するシークエンスが秀逸。 彼は戦勝を目的としない。止むことなき戦闘状態。男だけの世界。制服を身に付け永遠に戦場を駆け巡ることがこの男にとっては至福の境涯なのだ。

ねこタクシー

http://www.nekotaku.info/tv/ 首を傾げる件りがないわけではない。コントラバスの少年は「僕ちょっと変なんです」とか言ってる場合じゃなくて精神科を受診したほうがいいし、教師の寵を得ることが受験を、将来を決定するという学校観は歪んでいる。老人介護職に無限の奉仕、最高の倫理を求めるのもそれこそ非倫理的な要求に見える。 しかし、御子神さんと山下リオ。この発狂しそうなかわいらしさ、美しさをフィルムの上に永遠に焼き付けたその営為だけで、多少の瑕疵などすべてが吹き飛ぶ。このドラマ製作は人類史に残る偉業である。 「初めて乗ったタクシーが、父さんの乗ったタクシーなんて、おもしろいね」 「そうだな」 このシーンの静謐な美しさはリドリースコット「ハンニバル」の「音のないパトカー、ヘリコプター」に匹敵する。 威張らない。子どもに向かって聞いたふうな口を叩かない。自信なく今日もおどおどと日を送っている。俺にはカンニング竹山演ずる間瀬垣さんこそがむしろ理想の父親に見える。人間の常態に見える。彼のようでないおとなたちこそ、むしろ内心の不安を圧し隠して日々虚勢を張り、ある日その馬脚が顕れる幼稚なこどもに見える。 最終回の展開には唖然とした。それこそ気が触れそうになった。いや、気が触れた。 あまりにつらい。残酷に過ぎる。 エンディングテーマがフル尺でかかる。せめてもの救いである。 御子神さんはちゃんと生きていた。またもや崩壊を前にした場所で。それだけは救いである。 崩壊しかけていた間瀬垣家はその紐帯を取り戻した。ここはもう大丈夫、と、御子神さんは次の崩落現場に移動した。そして触媒よろしく彼自身は何事をなすこともなく、ただ御子神さんに触れた者の方が勝手になにものかを回復していくのである。

Season 3 第七話 目黒区駒場東大前のマッシュルームガーリックと牡蠣グラタン

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html でもうまそう。うまそうやなあ。ええやないか。たこやき。ええやないか。  ならば、店名かんむり系かあ。  いま俺の中は、夏のパン祭りだ。ぼrrらーちょ。ぼrrらーちょ。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、宝来忠昭。

中川淳一郎、『ネットのバカ』。

シベリア

スーパーにこういう値段で投げ売っていたのは、そしてそれに出くわしてしまったのは当然「今日お前はこれを食うのだ」という神の指令である。買わざるを得ない。食わざるを得ない。 うーん。 羊羹がねえ。 これが小倉餡なら、つぶあんなら、おいしくなるのになあ。 それじゃどら焼きじゃん。 つまりですな。おれは羊羹はたぶん好きなことないし、このお菓子は俺には失敗ということです。 むかーし食った時もおんなじ感想を抱いたんだよな。それは今回も、「風立ちぬ」を観たあとでも変わらなかったということです。 当時にあってももしかしたら「甘すぎ」とか言って一般に嫌われていたのだったりして。 まずい、とまでは言わんです。でも積極的に食いたい味じゃない。

プロメテウス

映画館で、みんな思っただろうね。あの「焼く」とこで、決定的になっただろうね。「これ、バカ映画だ」って。顔面蒼白になったんだろうね。 映画館までわざわざ観に行ったひとたちかわいそうだ。いまこうしてブルーレイ買って観た俺もかわいそうだ。 焼くの、いきなり焼くの、おかしいよね。なに考えてんだ、あのいちばん綺麗な姐ちゃん。 だってさあ、他にたぶん百以上オプションがあるだろう状態でですなあ、「これしかないのよ! 焼くしか、焼くしかないのよォォォオッ、エレクチオーンッ!!」って瞳孔全開でテンパッて火炎放射器の引き金引いちゃうの、おかしいでしょ。 でもこれたぶんリドリーの演技指導ついてんだろうね。監督の確信犯なわけだよね。役者もスタッフもみんな「これおかしくない? 変じゃない?」って思ってんだろうけど、天才リドリーの指示にみんな黙々と従ったんだよ、きっと。 変だけど、変だから、このあと映画急展開に狂っていくもの。多少面白くなるもの。 時間軸としては、つまりこの後日譚なわけね。エイリアンは。ノストロモ号は。ちんぽキャノンの謎がこうしてつながったわけだ。 あの、なんか、「つながらない、こことこことここがおかしい」って頑張って論証してる向きがあるけど、あのねえ、八割あってりゃもういいでしょ。残りの二割に重大な、決定的な齟齬が隠れていたとしても、もういいでしょ。 もういいの。これは前日譚なの! 決定! いろいろつながらないとこはあえて無視するの。それがおとなの見方なの。自分の脳で映画の至らぬところは補完してあげればいいの。 映画に限らないの。大体でいいの。そういうもんなの。 リドリー自身が絶対言うから。「あの。映画だから。そんな真面目に観なくていいから」って。 人類史に残るミッションだというのに搭乗員の殆どは目的も知らないまま寄せ場で手配師に集められた連中、着てるものは週末ヨーカドーの特売で買った普段着、というのはエイリアンフォーマットのお約束。もちろんいい伝統です。宇宙だから銀色全身タイツ、っていう固定観念をゴミ捨て場に廃棄したのがスターウォーズと並んで映画エイリアンの一大功績。 宇宙船内に結構でかい講堂が複数ある、というのも今回付け加わった、意表をつくいい意匠ですね。 秘宝で「なんでそっちに走る!」とみんな怒ってたその理由をよおやっと知った。

パシフィックリム

http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/ うーん。期待デカ過ぎたなあ。 最初の5分ねえ、良かったのよ。もったいぶらねえ全部説明。プラグスーツ電動ドライバでネジ止めするとこなんてグッと来たね。デトロイトかよ、と。工場かよ、と。なんか日米の違いに気づきましたね。エヴァはスーツもメカも汚れてない。いつも新品同様。やっぱりなんか感性が違う。 パシフィックリムという題名の由来に感心したね。なーるほど。海溝周辺の自然災害をカイジューに見立てたわけね、と。これは監督頭のいいひとだ、とか思ったさ。 映画の進行につれて思ったさ。頭悪いぞこれ、って。相当頭悪い映画だぞ、と。 まあ怪獣大好きなひとたちにはノープロブレモなんだろうけどさあ。 なんか、気持ちわかっちゃったね。オタク男子に映画連れてかれて激怒する女子の気持ち。んー。あんま興味ないと退屈だわ、やっぱ。131分、長かったわ。「まだかなー。早く終わんねーかなー」って思っちゃった。 俺は日頃外面の美醜とかうるさくないのよ。でも思っちゃったよ。「なんだよ、このブス」って。 ぶっさいくな中国人連れてきて日本人役にした(中国人アプリオリに醜い、と言ってるのではなく、きれいなチャイニーズの方もいるだろうにわざわざぶさいくな方を選りすぐって連れてきた、の意です。念のため)のかと思ったら、菊地凛子だって言うじゃん。いや、俺よく知らないんだけどさ。日本の女優さんなんでしょ? なんでエキゾチック日本語発音なのよ。「センセエ、アリガト」なのよ。 濃い顔、濃い化粧。これにぐっと来ますか? 来るんだろうなあ。少なくとも監督は。欧米の東洋人好きのひと、ほんとこの手の顔好きなんだなあ。アーモンドアイのいかにもオリエンタル、っていう顔。 なんかよく見ると微妙に不細工で演技が薄い子役、あとで知ったよ。芦田愛菜だったんだ。どおりで記号的な作り笑顔だったわけだ。 キモオタ科学者二人組みがまた。イケてない人物像だとわかっているのに、監督の中にはどうしても自分の似姿を作品に登場させたい種類のひとがいるようだ。ジョージルーカス然り。バートン卿然り。 あの香港ヤバイ商売黒幕さんエピソードって、必要だったんでしょうか。全カットでよかったんじゃないでしょうか。 最初の五分が良すぎて、もうあとの展開および

Season 3 第六話 板橋区板橋の焼き肉ホルモン

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/0814.html 板橋。電車で来るの、久しぶり。 どこか、田舎の駅みたいだ。 「これ要る?」 こどもにごみを差し出すゴロさん。これはちょっとびっくり。意味がわからない。 「焼き方があるんですか?」 「はい。じゃあ焼いてみますね。  まずねえ、こう最初に皮の方焼いてください。  下にしてね。じっくり焼いてください。  で、なんとなーく焦げ目がついてきたなー、ってぐらいですかね。そしたらこうサッと返して。皮が8、あぶらが2、そんな感じ」 「ハチニイですか」 「はい、ハチニイです」 これだよ。たまには、肉焼かなきゃ。 おお! カメラ、排気口越しに! 飯食ってる途中で、場外にエスケイプしたの、初めて。凄い店だあ。  うーん。やっぱ飯には、タレだ。タレ自体旨い。ここ。  肉を焼き、めしを食う。俺の箸は、蒸気機関車のピストンだ。 どうやら「ウオオーン」、人間発電所フォーマットは、シリーズ化したようだ。 煙が、目に染みる。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。 山源、山口雅子さん 「あぶらの方が透明になるまでお待ちください」

ねこタクシー 第四話 うんめい

http://www.nekotaku.info/tv/story/story4.html 「ええ! 教育委員会の金横領してるってことですかあ!?」 軽くショックだった。 かつては俺も属し、いまでもまーこが勤めている学校の上部組織の長が、公金横領して愛人囲ってるなんて。 いや、お話しだからあれなんだけど、もしかしたらこれが、あれだろうか。養老孟司さんがなんかで書いてた「とてもじゃないが語れない神奈川の闇」、その一端なんだろうか。

古市憲寿、絶望の国の幸福な若者たち。

「若者」について(そんなものが実体として存在するのかどうかも含めて)の考察を進めていった結果、古市憲寿氏は大変な結論にたどり着く。 ここだけ取り出してしまえば「なんという前近代的な考え方だ」と反発を受けかねないが、冒頭から読み進んだ者にとってそれはけっして奇矯な結論ではなかった。 もちろん古市氏はこれを「はいこれが正解」と提示して考察終わり、にしているわけではない。いろいろと余白がある。こういうのも正解、とあえて提示することで常同的な弛緩した思考に冷水を浴びせる悪意もそこにはあるだろう。 「奴隷の生、家畜の安寧よりも狼の自由を!」とかいうあらゆるイデオロジスト(中学二年生、と言っても可)の勇ましさに辟易するのはきっと自分だけではないだろう。この若き研究者が多く注目と支持を集める所以だと思う。 古市憲寿さんについて「なんか朝ナマとかに最近出てる気鋭の論客」くらいの知識しか持たないまま初めてその著作に触れたが、無類に面白かった。このひとの魅力は語り口。あの「ツッコミ」だよね。定説、世間的常識(特にオッサンのそれ)に対する絶妙なツッコミ。悪意。軽蔑。それがいちいち的を得ているカタルシス。 本文のみならずあの膨大な脚注がいちいち面白い。そうなんだ。面白いんだよ。社会科学のテキストで頁をめくるのが楽しく、時に大爆笑してしまうなんて、そんなこといままで一度もなかった。 新刊も出たようだからそのうちまた購入したい。

Season 3 第五話 中野区東中野の羊の鉄鍋とラグマン

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html 東中野昭和の町、新春しゃんしょんしょー。  店は、どこも、独立国だ。ここはこういう国なんだなー。  こっち系の料理にナンは必須。必須アミノ酸だ。  立つナン。これが、アフガンのナンなのか。 脚本、田口佳宏。 演出補、北畑龍一。 監督、井川尊史。

森鴎外、ヰタ・セクスアリス。

鴎外が自分の人生から「性」のタグが付く事象を引っ張りだして編んだアンソロジー。 羞恥を顧みず勇気を持ってすべてを告白した、というような内容のものを予期していたのだがその予想は外れた。鴎外自身は至って性的に恬淡、草食男子そのものだったからである。その彼を取り巻く獣的に性的であった世間一般との齟齬、孤立感の記録になっている。 読んでいてちんぽが勃つような箇所は一箇所もない。オナニーした、遊郭に行った、という散文的事実が記されるのみで、性行為の具体描写は一切ない。しかし明治42年、昴誌上に発表と同時に雑誌は発禁。社会の支配層となっていくエリート学生一般が寄宿舎時代にどういう性生活を送っているか、その実態を描いてしまったこと、公然の秘密ではあるが人口に膾炙することなかった支配階級の恥、その暴露が、明治支配層の逆鱗に触れてしまったためではないか。などと思ったりするが、たぶんそれは深読みに過ぎるのだろう。学識も何もない、特に何も考えてはいない検閲官から当時の大衆向け猥褻本とひとしなみ一緒にされて、ただ機械的に市場から葬られただけであるのが実際だろう。内容の吟味、精査が深く行われることもなく。 語学学校なり予備門なりの寄宿舎で「硬派」と自らを分類する凶暴な男が短躯、柔弱な男子を狙い撃ちに行う性的暴力。それは今日の目からすれば紛れもなくいじめであり強姦であり犯罪を構成するものであるが、主人公が父にその実態を話しても父は眉一つ動かさず言い放つだけである。「ま、そういうところだ。気をつけるといい」。この異常な、弱肉強食の暴力世界がおそらくは江戸期からの、青年教育機関における公許の習慣であったろうことを伺わせる。 弱いものは姦られ、喰われ、強いものが快楽をむさぼる。姦られたくなければ、喰われたくなければ、奪われたくなければ、頑張って強くなることだ。そういう常識を涵養することもまた武人、日本男子の教育だったのだろう。

プなんとかキュなんとかについて思うこと

目ぇでかいよね。気持ち悪いレベルなんだ。 あの、なんか、プリクラとかで流行ってんの? 頭悪い、事件とか起こしちゃうドキュン青少年がSNSにアップするあの写真の感じ。アンバランスな美化。小さい目コンプレックス丸わかりの美化。 ちっちゃい子向けの造型としてあれでいいんだろうけど、おっきいお兄ちゃんたちがはまってるそのパトスがわからない。あの絵で萌えるのかなあ。 化粧で変身、パワーアップってのがまたドキュンくさいんだよねえ。ヤンキー予備軍、キャバクラ嬢準備軍というか。少女の魅力って、すっぴんでしょ? そこらへんも、おっきいお兄ちゃんたちとして納得できるところなのか。オタク、ロリコンたる者が、シャドーだのこってり塗った化粧臭い女でいいのか。 エンディングダンスCGのCG臭さがまたどうにも生理的に受け付けられません。いまだCG、コマ数増やしてなめらかに動かせばそれで正解、みたいなセンスが支配的なのは「進歩ねえなあ」と思わざるを得ない。 止めの美学に気づく人が業界に皆無なのか。 ヌルヌルし過ぎて不気味です。気持ち悪いです。 まあ、文句あんなら観なきゃいいんだけどさあ。だから観てません。 好きなお兄ちゃんたちの情熱が、ひたすらに不可解です。

130730 みうらじゅんのサントラくん▽AMA(海女)ちゃん

http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/ みうら これから流行ると思いますね。暗ーく語るんじゃなくて。3Pの話を、あの、ハツラツと語っていく、っていうことで、なんか、爽やかな気持ち、… みうら …「俺はしずまだー」(←物真似)って言うんですよね。いまちょっと似てない、ごめん。「俺は、シズマだー」(←物真似)。これ結構似てるんですけれども…

Season 3 第4話 文京区江戸川橋の魚屋さんの銀ダラ西京焼き

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html 飲めなくたって、俺には愚痴も弱音も吹っ飛ばしてくれるうまい飯がある。 この店に出会えてよかった。ありがとう。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。 久住 これを飯で食うってのも五郎さんかわいそうですね。

キャプテンアメリカ

ジョージョンストン作品であることにエンドロールでようやっと気がついた。 名作 October Sky の監督。年上の女性(この場合「ひと」と読む)への憧れにこだわるねえ。いや、いいですよ。わかります。ローラダーン、よかったよねえ。今回のおねえさんもエロかった。よく見ると顔は微妙に微妙なんだけど、身体は紛れもなくこう、ね。それを包む包み紙がまた。タイトスカートに白いシャツ。あの頃の服飾センスって素晴らしい。 オリジナルは広報用のイカれたタイツマンとして一旦否定され、その上でリアル重武装バージョンが登場、というのはいいアイディアですね。そのまんまじゃいかにもうそ臭く幼稚なスーパーヒーローの映画化、現代解釈として脚本が上手に組んである。 トミーリージョーンズ、元気だなあ。友情出演止まりかと思ったら大活躍じゃん。特にステーキの場面。「なんだ、食わねえのか」。氏ならではの怪演、快演。 ラストがいちばんよかったなあ。っつったら監督に失礼か。でもよかった。ハリボテの思い込ませ装置。「世界中が俺をグルになって騙している」という妄想のチープな映像化。チープトリック。 なんと今度はあの御大が登場。贅沢なキャスティングじゃないですか。 エンディングのアニメーション(3Dイラストレーション)もグー。昔のアメリカの戦意昂揚画って、北朝鮮だよね。まあ、北朝鮮に進歩がないんだけど。 ちょっと冒頭の宇宙からの宇宙船? ちょっとつながりがよくわからなかったんだけど。星印の物体は結局どうなったの? 盾になったってこと? でも見つかった時もう星印がさあ……。 あ! そうか! いま気がついた。時間軸が、なるほど。そうか、そうなってるわけね。なるほどなるほど。

Season 3 第三話 静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付きわさび丼

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html おばちゃんて、脳と口が直結してるよなあ。 うおおお。これ、いい。うまい。  ごはんと、かつお節と、わさびだけなのに。 うんうん。白いめし好きにはたまらんぞお。 ん! うおおおおおっ、来た! いかん、入れすぎた。 いやあ。でもこうでなくっちゃあ。わさびだもの。 俺は最終的には、こういうシンプル極まりないごはんが好きな気がする。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。 「楽しいねえ、パパ」はいくらなんでもいただけなかった。昨今の映画、ドラマを覆い尽くす悪しき副音声主義。

クラウドアトラス

うん、よかった。 作品は冒頭で自らハードルを設定している。当然クリアする自信があるからこその行為で、さすがウォシャウスキー姉弟、「時間軸混在の物語は絶対失敗する」の定石を見事打ち破ることに成功した。 ペドゥナが白人に、ハルベリーがユダヤ人に見事に化けることは特殊メイク技術の誇示にとどまらず当然作品の根幹主張に関わる演出だ。つまりそんなものは人間の外被、スキンの問題でしかないと。 多世界の階級闘争は時に勝利しまた時に敗れる。しかしネオソウルで敗れた革命軍の姿に未来世紀ブラジル、ブレードランナーの無力感、シニシズムはない。個々の勝敗は問題ではない。問題は勝敗という結果ではない。我らの闘いは彼らが引き継ぎ、彼らの闘いは君らが受け継ぐ。原作者も監督チームも絶対読んでいないに違いないが、これは紛れもなく21世紀の忍者武芸帳だ。 同じ問題に悩み考えを突きつめた者は、期せずして同じ地点に到達するのであろう。 我らは遠くから来た。 そして、遠くまで行くのだ。 

Season 3 第二話 神奈川県横浜市日ノ出町のチートの生姜炒めとパタン

http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html 焼きビーフン。いい匂いだったなー。 いや。惑わされちゃいかん。誘い球に手を出すと軸がブレる。  いきなり、たのみすぎたか。 脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。

眠狂四郎無頼控 魔性の肌

「何よ真昼間から」 「夜でなければならんという法はないだろう?」 「どうやら私を斬る理由を隠さねばならん。そこに理由があるらしい」 「聞いているのお前たちの焼き餅だ」 「己れより美しいものを責める女心はいささかの哀れを誘うが、ここまでいくと己れの醜さを己れでさらけ出す以外の何物でもないと知れ」 「そうはいかん。総じて男は美人の肩を持つ。臼が餅を搗いてみせるのはお前たちということになる」 「俺は肉親のしがらみに背を向けている人間だ。いやむしろ憎んでいる! それが返事だ」 「この世に釈迦もキリストも、いわんやジアゴなどという神のあるはずがない」 「馬鹿な。神が人をつくったのではない。神こそ人によってつくられたのだ」 「お前は神を信じることによってお前自身を誤魔化しているに過ぎない」 「もっと悶えろ。悶れば悶えるほど抱きがいがあるのだ」 「見ろ。神を信じ、神の加護をひたすら念じてきた者がことごとくかばねと化した。これでもまだ神があると言い張るのか!」 「ある! あるとも!」 「ない!  喜ばれずしてこの世に生を受け、白々しい身と冷たい風に吹きまくられて生きてきたお前は、ひたすら神にすがりついた。そこまではいい。だが人間の持つ心の弱さと迷いにつけ込み、神の名を振りかざし、神の美名に隠れて己の私利私欲を満たす! このサエグサ右近は生かしてはおけぬ」 「ほざくな! 妖剣に狂った貴様はどうだ! どちらが正しいかの答えは、どちらが死ぬかによって定まるのだ」 「俺の手で息の根を断つ。それが同じ星の下に生まれた、せめてもの情けと知れ」 「やかましい!」 「円月殺法。ジアゴへのみやげによく見ておけ」 脚本、高岩肇。 音楽、渡辺岳夫。 監督、池広一夫。 渡辺岳夫(ガンダム)の音楽は素晴らしいのだが、こと眠狂四郎シリーズに限ってはこの洒脱な旋律、失敗している……と言っては言い過ぎか。ちょっと違う、の感がある。これまでのあの大時代(おおじだい)な、古色蒼然とした劇伴(斎藤一郎)のほうが作品世界にそぐわしい気がする。 ガハハおやじの哄笑そのものでいいんですよ、旧版の旋律は。

第3話 敵の補給艦を叩け!

http://www.gundam.info/content/15 ガデムが百戦錬磨の戦士を自称する時点でクロニクルがおかしくなっている。初のモビルスーツ大量投入戦かつ史上初の宇宙総力戦である一年戦争に、古参のモビルスーツ乗りやら旧式の補給艦、歴戦の旧式ザクが登場するのはおかしい。 「いやブライトすまんなオレ無線切ってたんだってな」 声優飯塚昭三のそれを言う言い方が超絶的に自然で凄い。不自然なまでに自然。生硬で不自然なのがガンダム会話のデフォルトなので飯塚昭三の名演、名人芸は異彩を放っている。 敵が補給を受ける前に断固叩くべし! と女性キャラの常道を破って主張するミライ。現状維持を至上とする前線駐留軍。シャアを討ち取った名将! の予感に実行前から上気してしまう新任士官。稜線射撃。オリジンの展開は素晴らしく、アニメ機動戦士ガンダムとはオリジンのための叩き台であったか? などと不謹慎にも思ってしまう。

Season 3 北区赤羽のほろほろ鳥とうな丼

うれしいよなあ。堂々の再開。 オープニングもリニューアル。ロシア風に。ハラショーな感じに。 http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume3/story/index.html おー。このうまさ。未知との遭遇。いー。いーてぃー。  これでいいんだよ。俺は。  でもこれは、いい奈良漬だ。 まるます屋。「原作で紹介したところには行かない」原則を遂に破るのか? と思ったら、むう。そう来たかあ。 広田レオナ、清水ミチコ、石倉三郎。  脚本、田口佳宏。 演出補、井川尊史。 監督、溝口憲司。