アマプラで観た。
残虐描写の噂は容赦なく漏れ伝わってきていたからびくびくしながら観た。ラスト彼が熊と並べられるところで「わー始まる、熊にしてるのとおんなじことされる」とか目を覆ったらそれはさすがになかったので助かった。
村の奇習を取り除くとつまりこれ青春群像あるある劇になる(青春真っ盛り=ミッドサマー)。冷めた恋。裏切り。友情の亀裂。将来への不安。功名。嫉妬。だからストーリーラインとしてはありきたりなんだけど村祭りの具体的描写が凄いので持ってかれてしまう。
俺の目からすると彼女は彼女の自己分析通りに依頼心の強いめんどくさい女だ。これは確かに別れたくなる。俺は彼の方に共感したな。逃げたくてたまらないのに更にめんどくさい大事件が起きて「ここで逃げたらみんなから人非人の烙印を押される」という窮境。そりゃ気晴らしに旅行にも行きたくなるさ友達同士。ところがそこについてくるという。「まじかよ」「ガキか」当然みんな困惑。
「迷惑だったらわたしは行かない」「いやいやいやそんなことないうれしいよ」。そりゃみんなそう言わざるを得ない。まさに空気読めよ案件。もうなにからなにまで逃げたくなる女ナンバーワン。だから結末はどうにも彼がかわいそうだ。不実の報い? 彼は向精神薬にも性交勧奨にも抵抗していた。
もっかい観ないと詳細にめぐらされた仕掛けがわかんないけどペレはつまり最初から生贄引き入れ目的に他人と友誼を結んでいたということ? ダニーの参加は偶然にしか見えないが。
伝承ノートに真理を描き込む不具異形の者は近親交配で意図的に作っているという。ナチと真逆に見えて実は一緒の優生思想である。遺伝(へレディティー)の人為的コントロール。北欧神話を信じる北欧のど田舎が舞台であることには理由がある。
追記: ペレの発言、ダニーへのボディータッチやらなにやらをつらつら思い返すに家族の不幸含めて全部計画通りだったのだろう。もちろん複数名の別働隊(自殺、無理心中に見せかけて三人を殺した)もアメリカに潜入していたのだろう。妹の情緒不安定すら彼らの操作によるものだったとしてもおかしくない。そこまでやりかねない狂気のカルト。
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