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映画に付随する2、3の事柄

錦糸町のトーホーシネマズ行ったんだけどさ。
ぷらっと行って「エヴァ見れます?」って聞いたら席とれてさ。
ああ良かったと思ってその席行ってみたらさ。
俺の席の両側がデブでさ。両方共メガサイズのポップコーンとコーラ、へんてこなトレーに載っけててさ。
デブ女もデブ男もポリポリもぐもぐポリポリもぐもぐ。
「巨神兵東京に~おらさも一旗上げっぺや」の最中もステレオで、俺の視野の両端で手が忙しくデブの口にものを運んでるわけさ。
ステレオで臭いわけさ。バターの濃厚な匂いがさ。
デブ男はトレーナーでさ。「部屋着のまま上着引っ掛けて来ました」状態でさ。でも鼻の曲がる異臭はしなかったから助かったけどさ。
何しに来たんだ? 食事に来たのか? 腹減ってんのか?
なんですかあれですか。2時間カロリー補給しないと脳がダウンしちゃうんですか。全電源喪失ですか。映画の中身アタマに入らなくなるんですか。
この状態が続くようなら席を変わろう(端とか前のほうはあいてた。上映五日目で七分の入り)と決意を固めたが、エヴァスタートと共にふたりとも動きを止めてくれた。
あれか、俺は感謝すべきなのか?

もちろん間違ってるのは俺のほうだ。映画館の経営は食い物、物販のおかげで成り立ってる。ふたりのほうが「正しい客」なのである。そして映画観に行くのにダイエットもドレスコードも必要ない。
しかし、十年間映画館から遠のいていた自分に対する理解もまた深まったのである。映画は、人気映画は、観たい映画は、映画館で観るもんじゃない。正しいぞ、俺。それでいいんだぞ、俺。

「東京に」、ちょっと長くなってた感。エヴァの前には霞む。どうでもいい。圧倒的。

よくあんな量のポップコーンひとりで食えるな。袋菓子3つ分くらいはあるぞ、あれ。

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