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「紙の月」

午後ローで観た。一年の最後に素晴らしいものを観た。 「八日目の蝉」もそうだったが角田光代の原作は日常の魔を描くのがうまい。地獄は彼岸の彼方ではなくいま普通に生きているわたしの五センチ隣に常にある。常にその深淵を開けている。わずかにみじろぎするだけで生きながら地獄に突入することができる。 もう冒頭から最後まで見るのがつらく30分ずつちびちび観た。でなきゃ体が保たないほどの凄まじい緊張感が延々と続く。 冒頭の狒々ジジイが最後最高の人徳者人格者と判明する展開が鮮やか。これは勿論ムービーマジックでそのように演出しているのだから当たり前だが、最高の効果で梅澤梨花と観る者を叩きのめす。 白馬の王子様こそが最高もとい最低のクズだったという。 この価値の大逆転劇はナウシカ黄金の七巻を彷彿とさせる。 タイトルの意味がわかる瞬間の絵も良かったね。 隅より子(小林聡美)vs梅澤梨花(宮沢りえ)の最終対決もこれまた殆どナウシカの七巻、火花散る哲学問答で、これはもうナウシカの実写映画化と言って過言ではない。主人公梅澤梨花もナウシカも、献身という病に罹患した狂えるシモーヌヴェイユなのだ。 「八日目の蝉」同様に「教団」がここにも登場する。角田光代の核をなすものなのかもしれない。 ラストに登場する手紙の相手。その瞬間に判明する「かわいそうなひとを救ってあげる」という慢心。助力の有無はひとまず措いて、彼を生かしているのは何よりまず彼自身なのだ。

スカイウォーカーの夜明け The Rise of Skywalker

https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html んー。 率直な観終わったあと感は、んー。 三角っぽいかなー。△。 やはり最後らしい盛り上がりにいまひとつ欠けたか。あと一歩及ばなかったか。 でも悪くはない。 いいとこ、楽しかったとこはね、たくさんあったんですよ。 懐中電灯としてのライトセーバーとかさ。俺は好きだな、あの場面。 けして軽いおふざけだからとかそういう意味じゃなくてね。むしろ本質的な意味で。大真面目にジェダイサーガをまたぞろやることのこんにち的意味って何? ってこと。いまの感覚で素で見れる演出としての正解。 主要メンバー(しかも善側)が全員脛に傷持つ凶状持ちと判明、それを互いにあげつらうのも楽しかった。こういう脱構築は好きだ。 ぱるぱっちんかー。俺あいつのことすっかり忘れてたよ。なるほどねー。 特徴ある中世的音楽。いかにも儀式なあれ、よかったね。まさにカルト、秘教集団。「進撃」の継承と仕組み的に似てる。 あの錠前屋さんが出ないで男爵は出る、ってのがなんか「えー」だったなあ。いや、男爵出てうれしいけど。でも錠前屋さんは今回まさに男爵の後継的役割で登場したはずで、それがもとの御大が出てってのはなんか、ねえ。 「よく考えた方がいい。お前さんが思ってるほど世界は単純じゃないんだ」なんて、SW世界の「作られた対立構造」に言及している気配があり、当然それがクライマックスに向かって解明されていくものと期待していたのだが。これはちょっと肩透かしだったねえ。 出ないと言えばなによりあのひとだよ。今シリーズ最大の発明、キャプテンファズマ! ストームトゥルーパーの塗装剥いでマント着せて女声で喋らせる。たったそれだけの操作で超エロエロな新キャラクターが誕生するんだもの。斬新なデザインとは既存要素の組み合わせ。キャラクタークリエイションの優れた見本のような。 当然出ると思ってたのになあ。 ラブストーリー的にはちょっとこそばゆいと言うか座りが悪いと言うか、「え、いいの?」っていう。 でもこれも時代で、むしろ永遠の愛だの好きなのはあなただけだの、カビ臭いロマンチックラブイデオロギーを積極的に脱ぎ捨てる感じでこれもいいような気もする。 実際俺が「帝国の逆襲」大嫌いなのはあの恋の駆け引き、
「ダイヤルM」、いま頃午後ローで観た。 グヴィネスパルトローの色香、ストリップショーにクラクラ来た。永久保存フィルムだ。 エグゼクティブディシジョンの「ヤファワズフリー」っつってたひとだよねあのひと。名探偵登場、と思わせといてあんま活躍なかったのがまた肩透かしで良かった。 彼女がアラビア語堪能であれするとこも良かったね。 ひとりキャンプで食って寝る第10話「ラブユー!もう一人のひとり」。 第十話に至ってようやくわかった。ひとりキャンプで食って寝るなおことけんたの前に実に不愉快な面々が次々現れせっかくのいい気分を台無しにする、そういう魔界巡りの旅なのだこれは。 ひとりじゃなんもできない男、最悪だったね。できないことはどうでもいいけど自分の意思決定までひとに尋ねる駄目男っぷり。 なんで最後に和解⁉ ぬるい! 甘い! そゆとこ! 山下リオはかわいいし乳でかいし言うことないなあ。
3月のライオン第2シリーズ(放置してた録画をいま頃観ている)がもう毎話毎話面白くて瞠目している。 第13話。「勇者」「忠誠」の語が出たことに象徴的だが、まさしくそうだ。人間に貴賤はあるのだ。 知能の優劣、多寡から言えば誰の目にも零は優れている。しかし、その零はひなの勇気の前にただ額づくしかないし、ひなはそれだけの高貴を備えているのだ。 「で、それのどこらへんが、川本と佐倉に関係あんの? 全然関係ないよねえ」 高木の「こういう事言えばおとなはイチコロ」の奸計を学年主任国分が一蹴する場面のカタルシスったらなかった。金八先生と世田谷のクズ区長なら手もなく騙されてるところだ。「不良たちだって傷ついてんだよ! あいつら寂しいだけなんだよ」とかって。 ある種ピカレスクロマン。子供の善性など信じない、悪の迫力を身に着けた老練の学年主任だからこそ、ワルを気取る14歳などブルドーザーのように圧し潰すことができるのだ。
SKOS。 愛称。松リン。オムリン。 階下、三上ちゃん、肩。 不確定性の音楽。ジョンケージ。 殺虫剤で獲る驚きの発想。 具の殆どない辛いカレー。昭☆和太郎。 忍者部隊月光。パトロール。夜のパトロール。
3月のライオン第2シリーズ第7話。 零君の視界が真っ赤になったのと同時に俺の血も逆流し怒髪が天を衝いた。 なんだよ協調性って! クソ教師! いまこの言葉こそがこれほどふさわしい場面もない。日本死ね! 蜂に毒づく零君も楽しかった。 「ひとりキャンプで食って寝る」第7話、「西伊豆でコンビーフユッケ」。 んー。 なんかもうちょっと、なんとかならんのか。 何も起こらないことはそれでいいの。そのコンセプトはいいの。キャンプして飯食って寝るのはそれでいいの。でも、その、何も起こらないなりの面白さってもんがあんじゃん。 「孤独のグルメ」にはそれがあって、これにはそれがない。 今回もただひたすらクソ女のくそっぷりが鼻についただけで(そういう女、ちゅう設定はあるにしても)。ひとに指図してインスタ映えばっか気にして寝かしてもらったのに礼も言わず。 ケンタ君が髪いじったとこも妙にキモいだけで。何もしないならしないで通せよ。 何も起こらない。に耐えきれず、どうしても月並みなドラマつくっちゃうとこが駄目なんかもしらん。 設営、調理、食事、ため息。所作と映像が雄弁に語る、その力を信じ切ることができない。そこが敗因なのかもしらん。
WS&SKOS。 追悼、ジェリーマギー。 「宇宙行きたいですか」「いえ、行かないです」 タクシー、ラジオ、声変える。 バッハ。パン屋、ハム職人。 楽聖食堂。ベートー弁。ハイ丼。しょパン。ドビュシ蒸し。天津バッハ。ストラヴィンすき。 「ラインマン……電線マン!」 衝撃! 美人実習生現る、の巻。 教頭ギター漫談。
SKOS。 古漬け。 食虫植物。 「へい」 70年代フォーク、あさのよしひこ、ロマンス。 卵サンド。カレー味の刻みキャベツ。レンコン挟み揚げ復活激希望。
3月のライオン第2シリーズ第4話。 なんかいろいろ既視感があるなあと思ったら、いじめってネトウヨ現象と相同するところがあまりに多い。ギルバートゴッセン理論からすれば九割方の相同は同一を意味するからそういうことなんだろう。 「そんなことするとあなたも標的になるよ」なんか、まんま「アカと思われるよ」「就職に不利になるよ」そのもので。 日本は戦前から、いや、江戸時代からいじめ社会なんだろう。 「三年生になって受験の重圧が」云々のセリフがあったけど、つまりそれに相当するものがネトウヨ現象においても現今モブの生活、弱い心を覆っているのだろう。それは深く考えるまでもなく端的に生活苦、経済状況だと思うが。 だが思う。たかがそんな理由を理由にしていいのか? そんなものが免責になるのか? 「暴力をアプリオリに悪とみなす立場は中立を装って不正義に加担している」「タイムマシンはある。精神は一瞬で時空を超える」。どちらも素晴らしい場面だった。 それにしても俺の脳はよくもまあ固有名詞ギルバートゴッセンとかスッと思い出しよるな。三十年以上前の記憶から。
「ひとりキャンプで食って寝る」の第5話。「友人」というのがひどい。「うるせ」しか言えない馬鹿。こんな友人いらない。こんなの友人じゃない。 健人が突如腰痛になった理由もよくわからなかった。 このドラマ、コンセプトはいいのに微妙な脚本回が多い。

「ターミネーター ニューフェイト」

のっけから別嬪さんがスッポンポンで大暴れの大盤振る舞い。男の子の夢。つかみはオッケー。 よくできたホン(脚本)だね。なるほど、そう組み立てたかと。 サラばあちゃんもいい味出してる。女戦士、こんな感じで歳をとる、と。 主(スカイネット)を失ったT800のAIがAIなりにひとりいろいろ考えた結果ある種倫理めいたものにたどり着く、そういう設定も面白い。ご都合主義ではあるけど説得力がある。 スカイネットの支配する未来は阻止できても別のAIが結局同じ結論(人類という種をこの世から抹殺せよ)にたどり着いたのも面白い。 2019年の現実(壁)が作品に練り込まれているのも良い。 グラサンに手を伸ばすけどスッと肩透かし食らわすのもグー。 強化姐ちゃんも新型ターミネーターも役者さんの個性、チョイスがまたいいね。アクションも遜色なくこなす印象深いキャラクター。 「あんたじゃなくてあんたの子宮が大事ってわけ。女は所詮子産みロボット」 「あんたが女神様? 冗談」 伏線だったんだよね。必要なのは母としてでなく彼女自身。彼女が未来の司令官。サラにとってそれは、失った息子の復活でもある。 T3以降を偽史にしてるわけで、それを支持するひとは多いんだろうね。だからこういう作品ができた。 俺はモストウのT3大好きだけどね。T2よりも。

「ダークナイト」

いま頃ちゃんと観た。 んー。 作り物っぽいんだよなあ。 言いたい主張がまずあって、それを絵解きするような都合のいいお話を無理くりこさえてる感じがなんかね。 映画ってそういうものでしょ? と言うかもしれないけど、んー。なんかそうと悟られないためのさりげなさ、自然さが足りないというか。 んでその主張がさあ。「正義? そんなものはねえんだ! みんな自分がかわいいんだ!」 中学生ですか。 それを実証する方途が脅迫、恐喝、人質だからねえ。卑怯じゃん。試験ならおかしなハンデなしに公正にやんなきゃ。ルール違反でしょ。「ルールなんかねえんだ!」ってわめくか知んないけど、そんじょそこらの粗暴犯じゃない、知能犯だと言いたいジョーカーなんだからそこ違反しちゃうともう知性だ哲学だ気取れないでしょう。 って、ジョーカーに向けてというよりノーランに向けてやっぱひとくさり説教したくなるね。まあ大方の人間は騙されて「ダークナイトすげえ、ノーランすげえ、現代の思想家革命家」になっちゃってんだから興行師ノーランの勝ちだけど。 バットマンらしい新兵器、ハイパーソニックビューイングシステムをオンにしてるんで目の前のジョーカー見えなくてぶん殴られるとか「なにそれ」って思うんだけど、仔細に検討するとそういう間抜け描写がたぶん全篇にちりばめられてるはず。これつまりインターステラとおんなじ。ハイブロウな思想なりSF描写なりで「どうだ!」ってノーラン大向う受け狙ってんだけど、なんか基礎が、基本ができてないんで全部が砂上の楼閣かっこつけな感じで。 ラスト、タイトルの意味がほんとにわかるとこだけはちょっと感心した。なるほど、ダークナイト、そういう意味なのね。

「タクシードライバー」

いま頃観た。 途中まではもう最悪。映画が、というよりは主人公がね。常識がなく頭が悪くしかし妙な万能感だけはありたまたま見かけた美人に猛アタックし始め……そりゃ振られるわな、嫌われるわな。そしたら今度は腹いせに武装し始め……最悪。 これから暗殺しようって人間がめっちゃ目立つモヒカン頭で登場。もう頭悪過ぎ。さすが海兵隊上がり(馬鹿だから使い捨て最前線の海兵隊にぶっこまれたっつう円環構造でもある)。見事目ぇつけられて速攻で尻尾巻いて逃げるあのみっともなさ。 で何を思ったか急遽予定変更。この時のトラヴィスに「お前何考えてんの?」って聞いても勿論答えは決まっている。「俺にだってわかんねえよ!」 頭のイカれたヴェトナム帰還兵がヤクザと殺し合って共倒れ……で終わるかと思ったら。ここからなんだか童話を、日本昔ばなしを見ているような妙な展開になっていく。そしてまさに、ここがあるからこそ映画全体が輝いてくる。 トラヴィスを救ったのは「なんで生きてんのかわがんね! おら、おら、なんかええことさしてえんだ!」という一縷の意思。現実のアイリスが単なるクルクルパーの家出娘であることなど関係ない。トラヴィスにとってアイリスは触媒のような存在だったのだろう。 とはいえやっぱ死んだんだろうなと思わせてからの職場復帰。目から隈は取れ憑き物の落ちたようなトラヴィス。 「新聞は大袈裟なんだよ」。武勇伝を誇るでもなく、格別面白くもない業務を淡々とこなす。彼は男に、職業人になったのだ。 有名になった途端股を開く気満々の彼女も大爆笑だが、もはやトラヴィスに「お、これはワンチャン狙えるかも!」と餌にがっつく意地汚さはない。 カッコいいとはこういうことだ。 男は不器用ながらも何事かに賭け、燃え尽き、そして自信を取り戻した。だからもう虚勢を張る必要がないのだ。
WS & SKOS. チェイニー、ハリバートン、ブラウンアンドルート、イラク戦争。 ハーランハワード、3 chords and truth. Dark night of the soul. 修験者のディプレッション。 Grace, 恵み。 おおつかまさじの店。 チェコ、ビール。上面発酵、下面発酵ピルスナー。パプリカチキン。 インドラップ。 アントナンアルトーヘリオガバルス。 村上春樹、キャッチャインザライ。 アイドル。 「サンタいてないよ。日本にそんないてるわけがない」 映画研究部、映画券。 中二、しまだ君、ポスター、ええ顔してるなあ。ジャズをツールとした新しい音楽芸術。 「この歳になってわかることなんて、ないよ」 「ふってくれてありがとう」「自分に言うちゃうんか!」 ウェールズ語。

ジョーカー Joker

タイムラインの評判が良さげなので久しぶりに映画館に行って観た。 うん、なかなか良かった。 ホン(脚本)がよく出来てる。 全部夢想だとも言えるし、部分的に真実かとも言えなくもないし、その両義的な作り方が巧み。 俺は最後の白い病棟のみがリアル、の説を採るけど。つまり、漫画や大衆映画のみが教養であるサイコパスの紡いだ二時間の妄想。あそこのカウンセラーが市立のカウンセラーと同一人物(だよね?)であるのがその証拠と見たが。 ここだけがゴッサムではなくニューヨークの病院。現実。 彼はまさしくJoker、ジョークを語るひとなのだ。 劇中「ウォール街の三人」の語が不用意に出てくるのも、妄想ゆえに世界観の統一がない、その傍証だと思う。 ほんとにそこまで考えて作り込んであるホンなんだとしたら、やはりたいしたもんだと思う。たとえ夢オチでも。 妄想、夢オチの語を「思考実験」に置き換えてみるといい。極端化、先鋭化したシミュレーションの果てに生まれる惨事をありありと眼前に想起すること、そこから何事か汲み取ること。考えること。この思考実験には十分な意味がある。 ブルース少年の遊具に降りる用ポールのあるのがうまい。 ホアキンの目まわりはトラヴィスのそれにそっくり。そう見えるメイクをわざわざしているのだろう。背中の不具の場所も。そしてデニーロ御大本人のキャスティングとなれば演出意図は明らかだ。ハゲの同僚から銃を入手、の件りもほぼ似てたし。 「立て、立つんだジョーカー!」励まし立ち上がった象徴に快哉を上げる暴徒。ウェイン夫妻を撃つ男。事の理非は措いて、この気分がアメリカを、全世界を覆っていることに製作者は確信がある。こういう気分の蔓延に持てる者は恐怖すればいいと俺は思う。こういう威圧がなければ世の中けっして良くならない。金持ちの施しを哀訴嘆願、おとなしく待つのはあの狂った母と同じ態度だ。 酔っ払って調子乗ったウェイン社社員(ウォール街の三人)に蹴飛ばされるシーン。「どうしたアーサー! やられっぱなしか? 玉ついてんのか? それでも男か? 持ってるもんあんだろ? それ、やれ、やっちまえ!」と観る者ほぼほぼすべてが無言で煽ったはず。 その観客の期待通りにアーサーは一歩を踏み出す。一線を越える。 彼に最後のひと押しをしたのは同僚が裏ルートらしきものか
3月のライオン第10話、安井さんの全作画が凄かった。 クソ女死ねばいいなあ。 ひとりキャンプの第三話。相撲のガキ、殺したい。ひたすら殺したい。 狩猟ギャル、声が甲高く耳障りで騒々しく、ミスキャストな気がした。 ケース入ってれば銃ひとに向けるのはありなの? そういうのも気になった。
SKOS、goodの音楽。 追悼ロバートハンター。 1962LSDスタンフォードCIA。潜在意識と直結。 つき出し、小芋煮たの。 孫の手の瞬間。 浅いも深いも。浅漬け。古漬け。 65歳行き放題。 War Paint.
SKOS、分かる音楽・分からない音楽。 ネタバレバラカン。 パットマルティーノ。 えげつない。がな。ぎょうさん。みえます。読んどるがな。じゃん。じゃけ。イリノイジャケエ。オムスケムスデムスおむっしゃいませおむいなあ。 わかっちゃいるけどやめられねえ。親鸞。 背が高くて、大きくて、分厚い。 わかってないなあ。 何をなすべきか。 ジャズ、二千円、スルメ、コスパ。 音痴。

村上春樹『ノルウェイの森』

いま頃読んだ。 むう、よかった。意外なほどよかった。 賞取ったり人気高かったりすんのも当然だなと思った。いま頃。 もっと若い時分に普通に読んでりゃよかったなと思った。食わず嫌いせず。 文学に効用を求めるべきではないけれど、我が貧しい青春のみっともないエピソードを6割くらいは減ずることができたのではないかと思う。村上春樹を読んでおくことによって。 アスペ。メンヘラ。虚言症。いま読んでもいささかも色褪せないどころか、今日的な要請に十分応える内容。 登場人物がみんな好ましい人物なのも、なんというか、村上春樹の人柄なのだろうか。突撃兵ですら俺には愛すべき人物に変貌していった(彼の失踪原因が気になる)。永沢先輩も好きだなあ。本物の悪人であれば彼は思いやり深い好人物を演じることができるはずで、だが彼はそうしなかった。ある種の誠実を彼なりに貫いていたのだろうと思う。それは老獪とは程遠い青い努力だ。 それにしても痛快だ。芥川賞だエラいひとだと褒めそやした連中はたとえ買い求めたとしてもたぶん2,3頁も読まず、そのおかげでこれが本当に届くべき青年子女はおおっぴらにこれを書架に置き自由に読むことができる。父母公認に読むことを推奨されたりする。この笑うべき状況には村上本人大いに哄笑したのではないか。こうなると俗な賞の冠もあながち馬鹿にできない。 ワタナベ君が物置から自転車や机やを引きずり出し丁寧に補修する場面に特徴的だが、彼の真面目な学生生活とそのトリビアルな叙述は "What a methodist man Philip Marlowe is." を想起させる。これはたぶんハードボイルドの文体なんだろう。 突撃兵が途中でいなくなることは白鯨の黒人少年に似ているし(つまりそんな男は最初からいなかった)、冒頭印象深く始まる寮の国旗掲揚儀式も、その思想云々よりも「毎日決まった時間に決まったことを機械仕掛けに繰り返すことに執拗にこだわる」性格、症例の描写としてたぶん必要だったのだ。 つまり、突撃兵も寮監のふたりも、ワタナベ本人の第2人格ではなかったか。「これがまたおかしな奴でね……」とワタナベは自分自身の話を直子や緑、レイコさんに語っていた可能性があるのだ。もはやサイコスリラーであるが、突撃兵本人に彼女たちは会っていない。彼女たちからすればワタナベ
「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」。日テレの録画でいま頃観た。 なんかこう、ねえ。 バットマンとスーパーマンを咬み合わせる。スーパーマンを最後とりあえず殺しとく。そういうゴールを設定した時に出来上がる脚本の、まあまあ出来の悪い方の見本。そんな感じの映画だったなあ。 ゴール地点に到達するまでの見せ方が説得力欠け欠けでねえ。「話聞いてやれよ」とか「他にうまい方法あんじゃない? 三人も雁首揃えて、君らチームプレイもできんのか」とか、もう呆れるやら退屈だやら。 ベンアフレックとジェレミーアイアンズのバットマンコンビはなかなか良かったので、このキャストで次回作撮ってくれるのはいいと思う。マント男なしで。もう現代に蘇生はできないよ、タイツ男は。 DCコミックスもろともお弔いするにふさわしい、そういうみすぼらしい映画でしたね。 MCUのさわやかさ、勢い、面白さともう比べもんにならない。 エンドゲームを百点とするならこれは12点くらいかなあ……とかぼんやり考えてたら、みっすぼらしいキャンドルの葬列を見るに至って考え直しました。2点だ2点。 ダークナイトで一発当ててしまったことがDCを変な沼に突き落としちゃったんだろうね。何が善なんだ。悪とは。とか厨房の悩みに自己陶酔してる間に、アヴェンジャーズはどんどんと先に、どんどんと大人に成長してしまった。「悩んでるふりしてる暇があったら動け、闘え、この怠け者」と。キャップに至っては完全燃焼、引退までしてしまった。
SKOS、自分の名前の音楽。 追悼、ジンジャベイカ。 ヘロイン。クリーム。 ジャークオムラ。 「私はグルーヴィーです」 ハードフォークエンケン。 ウランバートル、立ち入り禁止寺。
「アパルーサの決闘」、午後ローの録画を観た。結構なおばちゃんだな。昔の映画かよ。往年の単純な西部劇だね。とか思ってたらこれがミスリードなんだね。ああいう昔風のおばちゃんをヒロインにキャスティングしたのは、一旦そう思わせる作戦。 単純どころか、とても風変わりな西部劇。 エドハリスいい映画作るなあ。スターリングラードなんかよりこれ全然いいよ。 西部劇だけど西部の話じゃないんだよねこれ実は。人生。正義。男の意地。男と女。女性不信の映画でもある。俺は共感しましたね。こういうのに共感する俺は勿論あんまいい人生は送ってない。

新海誠「君の名は。」

星を追うなんたら で「新海誠はもうだめだ」と見限っていたのだが、「君の名は。」まさかのビッグヒット。ほんとにおもろいの? と疑って先延ばしにしてきたが、テレ朝の録画いま頃見たら意外にも良かった。なるほど、これは売れるわ。 「大林の二番煎じかー。何をいまさら」と思ったらこれ、うまいことミスリーディングだったんだよね。やられた。まさかね。単純な入れ替わりじゃなく、三年ずれてたのがキモ。 そしてこのズレによりうまいこと「やりなおし」ができる。うまいこと考えよった。 「秒速5センチメートル」のセルフリメイク、ブラッシュアップ、メジャーアップデート版という感じかな。共通するいくつかの要素がある。 ミュージックビデオというフォーマットへの着目。 婚約指輪。 代々木界隈への執心。 そして勿論違うところも。何より、ハッピーエンドになった。ふたりはもう外れものじゃないし。 自分が作りたいもの、から売れるもの、へ。劇場映画としてのクオリティーを確保したものへ。その作戦なり狙いなりがドンピシャにハマったのだろう。 確かに。5cmはいい作品だけれどメジャー受けはしない。男は傷つきボロボロになってもなお蒼穹に夢を追い女は現実と賢く握手、なんて、俺は大喜び、大爆笑だけどラブストーリーとして大衆が受容するはずがない。 中央線快速と総武線各駅停車の並走邂逅。感動的なクライマックスであると同時に野暮な疑問もある。瀧は御苑越しに東京タワーを望める結構いいマンション住まい(俺の推測。四ツ谷の公務員官舎住まいという情報もあり、それは彼が新宿駅下車の高校に通う事と符合はする。しかし最初の邂逅時夕刻、四ツ谷で中学生の瀧は下車しないし乗ってるのは代々木にも止まる各停)。その彼が新宿駅から(これも俺の推測)中央線に乗り代々木を通過(ただし快速からはスレート壁で隔てられて代々木駅構内は見えないはず)後並走する総武線のみつはに遭遇し新宿駅で下車(これは画面から確か)し四谷須賀神社方向に駆け出すのがちょっと解せない二重に解せない。俺はなんか勘違いしてんのか?(瀧の乗ってたのが快速でなく山手線の可能性もあるが、それはそれでまた別の矛盾が生じる。)彼の下車駅が四ツ谷なら千駄ヶ谷からくる彼女との中間地点が須賀神社でちょうど符合するのだが。まあどうでもいいけど。「そういうトリビアルな指摘はこのド
SKOS、異色と異端の音楽。 追悼、ヨンリコスコット。絵。 ジョンコーエン、ロバートフランク。 For Paul Allen. チャールズアイブズ、生前。 シモンバルトボディービルダー。 いのうえともえボネスキ。 黄玉。 トリスターノ、クラシックテクノ。 ユザーン録音、うざーんさん。 クルアンビン。 ピアソラ。
SKOS、時計の音楽。 奄美アイヌ。 まれうれう。 リチャードトンプソン改宗。 駅、親時計。 懐中時計。 怒りに近い熱量。光線出てる。熱視線を言葉で払う。 お店に時計がない。 鯛の子。とびこブーム。数の子。筋子。白子。ぶりこ。グレコ。 琵琶湖腕時計。
SKOS、異なる楽器によるデュオの音楽。 オダギリジョー、フィグラ。 かに。母。ひとりで。 車ゆっくりお迎え。 生ギター&ラップ。ポルタメント楽器。 「物ォ落としたり。誰かわからんかったり」「ポケトークで」「それ忘れてるいう証拠や」「好きな趣味いうて些細な違いで逆に血ィ見ることも」 「人生の週末や土日や」「オ村」
SKOS、破る音楽。 とよひこ全飛ばし。 追悼、ジミージョンソン。 オーダーてれこがおいしかった! 障子原稿安吾パソコン。 セルロイド。ハロルドロイド。レンズなし。檀一雄、古川緑波、東海林太郎、大江健三郎。 オム丼カフェ喫茶謎。 新潟県山中ニホンカモシカの子供写真つじこうすけ。

ザ・ファブル 第19巻

やー、やられた。 ついに同門対決、竜虎相まみゆ! ってミスリードにまんまと乗っかってしまった。作者の思惑通りに。 フックはあったよねちゃんと、確かに。いま更言っても後出しジャンケンなんだけどさ。目を剥くアザミ。「ほら、ヨーコ」っつってわざわざ渡すコート。「帰国が遅れた時点で気づいとくべきだったー!」って山岡の叫びはまさに俺たち読者の叫びだよね。 作者はわざとフックを残しておいた。「勘のいいやつァわかんだろ」と。んで勿論俺は佐藤明ほど勘が鋭くなかったわけ。 でも破れて爽やか。面白い! まさかこんな展開になるとは。 不思議だよねー。ただの漫画、絵空事なのに、もう俺、真剣にみんなのこと心配しちゃってる。大変な事になっちゃったよ、って。
SKOS、送る音楽。 「仕事だけですねメールのやりとりは」 道路改名運動。 「こゆことやったんや!」 追悼、ジョアンジルベルト。

「アヴェンジャーズ エンドゲーム」Avengers, Endgame.

9月4日販売解禁。映画館には行かなかったのでブルーレイで今回初見。 感動した。 アヴェンジャーズの名が、「アヴェンジャーズ、アッセンブル」の語がそのように意味を為した瞬間に、泣いた。 生き残った者全員が喪に服する、あの長回しに泣いた。 MCU、アヴェンジャーズプロジェクトは成功裡に、ここにひとまず一段落した。映画史上初めての試みがこんなにも重層的に、感動的に幕を閉じることができたことを心から慶賀したい。 ウルトロンでだったっけ?「お前これ持ち上がる?」「無理だわー。俺無理だわー」。どうでもいいボーイズトーク、無意味な無駄話かと思ったら。意味があったのだ。 インカムから「聞こえるか? サムだ。左を」と声が。そう、それはサムでなければならないし、"On your left"でなければならないのだ。 そしてそのサムはキャップからバトンを渡される。二人共、最も困難な闘いを闘った冬の戦士だ。ウィンターソルジャーが手にするその星条旗を模した盾が、偏狭な愛国主義の防具となろうはずがない。 アッセンブルの瞬間を盛り上げるアランシルヴェストリのスコア。コメンタリーで「オスカーもの」と激賞されるのも頷ける。 葬儀のオーケストラスコアがギターの独奏に切り替わるアレンジに泣く。 ニックフューリーが銃撃される時のあの歌で幕。そしてそのリズムをキープしたまま顔見世のグランドフィナーレ。 先行するタイムマシンSF映画を全部全否定してくれたのも胸がすく快挙。「自分自身に会った途端全宇宙が吹っ飛ぶぞ!」みたいなまだるっこしい空虚な脅しを無効化してくれた点で、このジャンルを格段に進歩させてくれた感がある。 過去に戻った自分は自分であり、過去の自分と会ったとしてもそれはもはや他人なのだ。パラドックスもへったくれもない。 そしてこの時間旅行理論がミクロの決死圏とタイムマシン物の融合であるのも新しい。面白い。 寝食を共にする時間泥棒大作戦強化合宿、コメンタリーで語られてる通り企画会議の再現なのがまた面白い。この映画どう着地させようか、喧々諤々の議論をそのままアヴェンジャーズが再演しているのだ。 ピーターパーカーが伊集院光と再会する場面も感涙。そう、あれは都立足立新田高校であり、クイーンズとはあそこらへんを指すのである。
SKOS、暗闇の音楽。 ゾンビーズ、オデシー。 ブラッドオレンジ。ベルガモット。カシューナッツカシューアップル。 本物ジュース専門店じるじるみじる。 「最近は暗くしないと寝れない。松村さんは入眠時間15秒」 「血を見るの嫌です」 「なんかおっきいひとがいんな」ドクタージョン。
SKOS、連なりの音楽。 秋田土砂災害警戒情報。 猫、手を上に置き直す。 ハッタリ。口上。ブラフ。 「これァハッタリやないで」。ハッタリングカフェマタハリのハットリさん。 ギンギンヨーデルベルカント。

『三体』

  めちゃくちゃ面白かった。いままで読んだ本の中でいちばん面白いんじゃないか。 面白い映画が5、6本この一冊に詰まってる感じがある。それで二千円。コスパ良過ぎだよ。そういう褒め方するあれじゃないけど。 なんといっても史強、シーチアンだよね。 知の陥穽を平然と突き破るヴァンダリズム。そしてそれはこの作品のテーマでもある。結論でもある。 冒頭で短く語られるだけにしては妙に引っかかりを、心に影を落とす白沐霖、パイムーリンの挿話だがそれも当然で、この「良心的知識人ではあるが結局肝心なところで頼りにならない弱い人間」は作品のテーマそのものだったと後でわかる。物語はフラクタル構造であり(作中バッハの名はわざと語られている)、小さな挿話は全体の構成と同型である。そして勿論白沐霖をそのまま裏返したところに出現するのが史強そのひとなのである。 同型と等方性原理。作品の構成において、作者の思考において、その二つは明確に意識されているように思う。 ここにあるならそれは向こうにもある。ここにないならそれは向こうにもない。 地上が汚穢に満ちているなら天界もまた汚穢と無縁であるはずがない。 斉花屯に親切な人々がいたのなら、4光年先の観測衛星に監視員1379号が必ずいる。「返信するな!」と衷心から叫んでくれる、思いやり深い心のやさしいひとが。 知識階級の人間なら、ワンミャオが遭遇したような事件に巻き込まれ、未知なるものと遭遇した場合、表面的には冷静さを装ったとしても、実際にはどうしようもない恐怖に襲われるだろう。それに対して、史強の場合、もしそういうものに直面したとしても、怖がりさえしない。それこそが力だ。無知な者は恐れを知らないということではけっしてない。 ……俗世間に溶け込んで生活する史強のような庶民の精神を、未知への恐怖が押しつぶそうとしても、ワンミャオやヤンドンの場合と同じようにはうまくいかない。彼ら庶民は、未知なるものに対抗するたくましい生命力を有している。その力は、知識ではけっして得られない。 全433頁ある物語のまだ序盤95頁で、実はもう作品のテーマも帰結も、全てが語られてしまっている。これ、三体皇帝の傲慢と同型なんだよね。作者の執筆態度が。「早々に全部種明かししてしまっても、我が書物の面白さは最終頁まで一片も損なわれることはない!」
WS。特集、1969。 シカゴトランジットオーソリティー、Questions 67 And 68。 フリー、身近。 Talking at me. 噂になってるわけじゃない。 トニージョーホワイト、自分の生活を。
WS、特集 ウッドストック。 SKOS、港町の音楽。 八月十五十六十七十八。50周年キャンセル。三十八枚組、限定1969セット即完売。十枚組。 ボブディランが住んでる所、ウッドストック。スタジオ。べセル。 He shall be released. フリーフェス化。無名のサンタナ。 雨、感電。人種混成楽団スライ& The ファミリーストーン。 十万ドル。 四十万人。 アルバートグロスマンvsアトランティック。 世界三大なんちゃら。三大珍味。フォアグラ、トリュフ、キャビア。三大B。 三大珈琲、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、コナ。三大珍品。ジャコウネコ、猿、たぬき。 マンション動いてはる。豪華客船。 駅前公設市場。洋食更科。 絶滅、フルーツ牛乳。 商人の港コペンハーゲン。 秋田県土砂災害警戒情報解除。 映画カーマインストリートギター、200年廃材。
「夜は短し歩けよ乙女」をいま頃観た。 アニメーター湯浅政明氏の才能はクレヨンしんちゃんで知っていたから期待度数が高く、それでまあ、その。 これは既視感があんのよ。何年か前深夜にやってた四畳半なんたら、これも絵柄から湯浅氏の仕事であることは明らかで期待を持って観始めたんだけど、15秒位でもうやんなってね。テレビ消しちゃった。大正ロマンっつうんですか(なんかこの時期流行ったよね)、文語調の饒舌な独白が空間恐怖症のように際限なく隙間を埋める鬱陶しさ。 この映画も観始めたらまったくおんなじで、おんなじなのも当然で原作があんのね。原作者が同じなのね。なんたらミトシとかいう。 ミトシじゃねえや。トミヒコだ。 だからそのひとのせいなわけだけど、二度も同じひとの原作で作品撮ってんだから当然湯浅氏もこういうのを嫌いじゃないわけだ。好きなわけだ。なんか意外。いささか、もといかなりがっかり。 ひとことで言えばペダンティシズム、衒学、学をてらうみすぼらしさ、ってことになんだけど。 面白いですか? 詭弁踊り。クスリとでも笑えましたか? 俺にはひとつも面白くない。 湯浅さん、この仕事楽しいのかなあ。まあ楽しいんだろうなあ。 久しぶりに神保町行ったらなんか和装やら大正モダニズムやらの扮装で古書を探す自分にうっとりしてる若者たちがいて。そういうのに媚びた読書カフェなんかもできてて。あのうんざりする感じ。 ヒロインには名前がない。黒髪の乙女、という役名。まあそうだよね。先輩君に都合のいいイデアなんだから。生身の人間である必要がない。何を考えてるのかさっぱりわからない、血肉の通わない木偶人形のような女。言われるままに万引の片棒を担ぎ演劇で濡れ場を演じ。そんな、中身のスカスカな女。 先輩君とパンツ番長、同一人物だよね(そして当然作者の分身)。目と目が合ったら結婚、妊娠の世界。恋する男、恋に憧れる男の気持ち悪さ。パンツを長期間穿き替えない、そんなハードルを設けてもなお僕を愛してくれる無償の愛(≒母の愛)募集中。 フェミニズムなんかまさにこの作品をこそある種の典型として批判すべきなのにと俺は思ったけれど、俺が憂慮するまでもなくその文脈の批判はペンギンハイウェイで澎湃と沸き起こっているらしい。やはりなんたらトミヒコ原作なのである。 湯浅氏のしゃれおつなグラフィック感覚

初二郎

生きてるうちにと思って二郎に行くことにした。 難易度の高い店らしいので この記事 でしっかり予習をしておいた。が、今日赴いた二郎小岩店はいろいろ親切設計で、過度の心配が杞憂に終わった。二郎初心者にやさしい店だった。 小岩店はまずもって麺のコールが要らない。食券の段階でもう量が選べるのだ。 半量650円を購入したが、これが普通一般のラーメン並盛量だったので安心した。「今日の夕めしは少なめに控えた方がいいな」と考えていたが、大丈夫、これなら夕飯いつもどおりいける。 野菜のコールもやり方が目の前に貼ってある。サーブされる直前に訊かれるのでそのとおりすればいい。「少なめ、少なめ、」と予習を胸に心で唱え続けそうしたのだが、普通量でもよかったかもしれない。法外に莫大な量盛られることはなさそうだ。 塩味が濃いね。常食すると死ぬ味。おいしいけど。 うーん。 リピーターには……ならないかな。俺は普通の安い醤油ラーメンがやっぱ好きかな。 並ぶのも正直めんどくせえし。 居並ぶ達人、概ね青葉真司君に顔や着衣や体型や雰囲気が似ていた。まあ、そういうカロリーの食いもんである。
SKOS、ニックネームの音楽。 CHOM、元素。 追悼、アートネヴィル。 メンフィスのブッカT、ニューオリンズのミーターズ。 世界一のライヴバンド、ネヴィルブラザーズ。 ダニエルラノワ。アポロ。 みかやん。チチガール。 けら。じー。 修三おさみサリー一徳。 ケロヨーン。だよんのおじさん。 図らずも露呈してしまう。漢字を知らない。ステーキサプライズ。バレル。 おむら八番館の主人にめっかった! まさひこまさひでマサ。 「ボス」「主任にして」 まっちゃんとみかやん。
イーストウッドの「目撃」をいま頃観た。午後ロー版。 イーストウッド、ハックマン、エドハリスとなんとも贅沢な布陣。しかも無駄遣いじゃなくちゃんと面白い。 みんな当然上手いなあ。おばちゃんも。あのダンスシーンは傑作。「ひとりもの」×3も。いい脚本(原作?)。 野沢那智が山田康雄を意識して当てている所もまた感激ものである。 空港で初めて大統領と気付くのはさすがに変だけどねw
SKOS: showの音楽 幕間、お弁当。 豪州南端レストランぶちゅー。 紙芝居。 宝塚。 ロッキーホラーショー。 どこに行っても会う謎の人物。会いたい、と思ったら消えた。 「北海道の屋台で焼きとうもろこし食った途端すべての憂慮が消えた」「黄色い食いもん好きですね」 大雨特別警報が長崎県に。数十年に一度の、最大級レヴェル5の。 クルアンビン。 ルイスアームストロング。 国際フォーラムジルベルト沈黙の10分。 ラウンドハウス。
レンタルでキャプテンマーヴェルを観た。 うーん。 なんかこう、盛り上がりに欠けたかなあ。 何が足りないんだろうねえ? ブリーラーソンはちょっと下膨れでかわいいんだけど。 監督アンナボーデンもかわいいんだけど。 途中どんでん返しがあるのは良かった。 婆さん思いっきり殴って電車でみんな「えーっ!」ってなるとこも良かった。 冒頭の献辞は勿論素晴らしい演出だった。安らかに、スタンリー。
WS: 特集 デイヴバーソロミュー SKOS: earlyの音楽 ファッツドミノ。ロクンロール。軍バンド。デュラックス。ジャンカーズブルーズ。2, 4, the big beat. 岐路。浅川マキはかもめをやってくれなかった。 白。カッター。 こゆきちゃん……おっさんやん! 早起きさんアーリーバード。
WS、追悼 ドクタージョン。 SKOS、蜂と蟻の音楽。 マックレベナック、41.11.27。ハーン。グリグラジャケ。ジェリーウェクスラー、録音、ガンボ。アイコアイコアンデイジャカモオフィナネイ。ライナー。アラントゥーサント、ミーターズ、ドリームチーム。トミーリプーマ。ジョン語、ボナルー。 ブルース、蜂、「僕はない」。 ジャズ、パスタ、ワイン、代表するもの。「富士山」「はなし短か済んだな」。砂風呂。 蟻の街。 カワハギカチカチ。ジャミラ。
進撃の新しいオープニングテーマ「憧憬と屍の道」がなかなかいい。 しょっぱな「あの日人類は思い出した」から明らかにそうであるように、過去作オープニング断片のキマイラ構造となっている。長篇人気シリーズの主題歌としてこういう作り方もあるのだというひとつの先鞭をつけるものだ。 多過ぎる情報量を容赦なく投入した歌詞も逆に魅力的。容易な咀嚼を許さないから飽きが来ない。
(幾原邦彦歌謡ショー)さらざんまいの第六話面白かった。 五話まで重ねてきた「定型」が破られる楽しさ。そういう楽しさを生むための定型構築。 塔に備わった仕組みの楽しさ。塔で繰り広げられる東映動画的追っかけっこの楽しさ。 「さらば宇宙戦艦ヤマト」的、「ここは俺が食い止める!」的展開。その他豊富な映画的、アニメ的参照がてんこ盛りに放り込まれていた気配を感じたが、それが映画検定的嫌味、退屈に堕していなかったのが良い。つまり知らなくても楽しめる。監督が自分の表現として自家薬籠中に取り込めてる証拠。 世界線、事象の地平から外れる概念の提示。 そして、これでもかと畳み掛ける急展開。 いま頃気づいたが、オープニングエンディング共にストレート&ミニマムなバンドサウンド。このチョイスもいい感じ。あらゆる点に監督のセンスの良さを感じる。

テレビ研究 3 PCモニタ。ツルテカ冬の時代

テレビを買おうとしているのだがどうも適当なものが見当たらない。 PCモニタをテレビにしてしまおうか。 レコーダーは持っているので、これとHDMIでつなぐ。レコーダ内蔵のチューナにテレビ機能を依存するわけである。 しかしこのやり方だと音量調節の問題が生じる。「リモコンで電源のオンオフ、音量の上げ下げができる」ことが日常使いにおいてテレビのおそらく最重要機能だからだ。だからこれをどう代替するか。手段はいくつかあるが。 その代替が煩雑に過ぎれば「結局専用機よね、テレビよね」という結論になる。 更にまたフルレンジ出力の問題で悩むことになるか。いちいち切り替えをしなければならないので、PCとの併用に支障が出るだろう。 いま持ってるの以外に、テレビ専用にモニタを買った方が、って話になる。 しかしまあ冬の時代である。テレビにおいても希少だが、PCモニタではIPSツルテカモニタ、ほぼ全滅と言って良い状況である。 S2216H買っといて本当に良かった。 頼みの綱のデルであったが光沢を謳う機種はもはやなく、半光沢の機種も僅か。S2719Hの実機がアキヨドにあったので見たが、確かにハーフグレア。希望するピッカピカの光沢感はない。 31.5型のD3218HNもいつの間にか消滅。半年くらい前には二万五千くらいで売ってたんにな。ボーッとしてた。いつまでもあると思うな光沢液晶。後悔先に立たず。 PCが売れないとか言うけど、こちらに訴求する商品をどんどんなくしていってる感が俺なんかからすればある。勿論俺はメインストリームのコンシューマーじゃねえんだろうけどさあ。
世界の快適音楽セレクション、空気とムードの音楽。 1981.5.11、ボブマーリー。 ジョゼフスペンス石工波止場。サミュエルチャーターズ、ライクーダー、ギター断念。 Small island, big song. Playing for change. タジマハル77歳。Devil at the clossroads. Robert Mapplethorpe. トマート。 ハープで登場、二人でお茶を。いまはパイド。出囃子。 1950ムード音楽。ポールウェストン。おじさん。 輸入盤の匂い。 イカの一夜干し。ぬた。小エビの素揚げ。 ジョンスコ「イージーリスニングにだけはしたくない」 公共の場異常者問題天使の杖。ピヨピヨ。 風呂の中でカラダ洗てるひと。 ウォンカーウェイ歌謡なんちゃらナトキンピアノ。 気まずい二人に。松村さん肝心な時は読む。 ムード音楽再評価。 ナシメント。フビオ、MINAS。 ナナカイミ激怒。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星(1)

ジオンズムダイクンが心労と寝不足から勝手に斃れ、サスロ兄が死ぬ回。 うーん。 安彦氏の美麗な絵を動かせるにまで至った、その技術は凄い。ユニコーンで培われた実績だろう。しかし。 ちょっと動かし過ぎ。オーヴァーアクションが鼻につく二枚目の大根役者揃い、といった感じ。 動かすのに手間も費用もかかるのだから、ちょっともったいない話だ。その頑張りでむしろ印象が悪くなっちゃってるんだから。 だから。 79年がいかに奇跡の時代だったのかを改めて思う。 監督と作監の深刻な対立。 少ない予算、限られた人員×工数。 自覚的に「理想よりも飯」をモットーとした製作現場。しかしそこに否応なく忍び込む各人の凶暴な情熱、技倆。 何もかもが不如意な、しかしその中でしか生まれない奇跡の作品がある。 機動戦士ガンダムはワンアンドオンリー、79年にあのような形でしか生まれ得なかったんだ。改めてそう思う。 ジ・オリジンは安彦良和作監の神回を生み出せるだろうか? もちろんそれは大いに期待したいところであるのだが。

テレビ研究 2 真ん中がない

店頭でテレビを渉猟して気づいたのだが。 真ん中が、ない。 いま4Kの出現で各社それを推すのは良いとしても、じゃあ下位モデルは、となると。 いきなりハイヴィジョン、HD画質に落ちる。 32インチ以下は小型機に分類され、そしてその画質はいきなり1366 x 768にまで落ちる。 そしてその上、43インチ以上は4K画質、3840 x 2160。 中間のフルハイビジョン、1980 x 1080の機種がなぜかほぼない。全滅。 なんでだろう。 地上波テレビ放送は圧縮があるとはいえ一応フルハイビジョン送出なのに。そしてブルーレイも。 ツルテカ光沢画面の32インチフルハイビジョン機が自分の希望であるのだが、市場にそういうものはない。残念だし不思議に思うところである。

さらざんまい讃

いきなり歌謡ショーが始まんのがなんか面白い。 っちゅうか、おばはんらがああいうの面白がる気持ちがなんか少しわかるようになった。 幾原さんについて詳しくないけど、定型、型をつくることに重きを置いてるひとなんだろうなあと思った。 そして型は、デジタル、デザインと親和性が高い。 主要人物以外みんなピクトグラムにしちゃった思い切りがまた良い。

テレビ研究 1 ツルテカ大好き

 必要が生じたのでテレビの購入を検討することになった。  自分は 1. ツルテカいの 2. あんま大きくないの(50はデカ過ぎ。せいぜい43インチ)  の基準で探したいので、その方向でこれから色々研究したいと思う。  お店で実際に見てみると、これはPCモニターなんかもそうなのだが、ツルテカは冬の時代である。  勿論有機ELとなるとその特性を活かすため光沢面一色となるのだが、いかんせんまだ値段が高い(25万超え)。消費電力がでかい。そして55型未満は存在しない。  で、自分の御予算はまあ十万以下(十万っくらいならまあ出せる)なので、そうすっとなんかシャープのが良さげ、というのが店頭の見聞でなんとなくわかってきた。  いま出てるのでAM1、AN1ラインというのがツルテカく、AJラインというのはツルテカくない。これはオフィシャルの仕様ページやカタログには表記がなく、自分の目で店頭で確かめるしかない。確かめるとわかる。特にメーカーで「ウチは非光沢一択!」と決めてることはなく、なにか製品ライン別に定見なく場当たり的に表面加工が決まってる感がある(想像です)。  んでANラインは最低でも50インチなので、そうすっと自分の選択肢はAM1の43型一択となってしまう。 製品ラインアップ AM1ライン 4T-C43AM1  今日現在の価格.com最安値は72,439円。ヨドバシ価格は83,420円。まあ気の遠くなるような価格ではない。なんとか手が届く。  ただ調べると多少難はあるみたい。発売日が一年前(2018/6/26)なので、ちょっと様子を見たほうがいいのかもしれない。  どうもアンドロイドTVの作り込みが甘く録画再生の質に難があるらしい。  重量が重かったり(20kg。他社同等品の倍)すんのもちょっと気になる。スイーベル、首振り機構があるので堅牢性を保つためどうしてもそうなるのか。
世界の快適音楽セレクション、誓いと約束の音楽。 ホモディウス「マインドとは何か?」 コロンビアLP、RCAシングル。 目覚まし2つタクシーピンポン、10分身支度できるもんだな。 一日三回休日に同僚と年末。デパート福引き地下鉄。 コンパイセグンドファッションリーダー。 けなす。甘えた。わがまま言われた。 ブラインドウィリージョンソン。 HISホソノイマワノフユミ。 サトウヒロシラグタイム。 誓いと約束は破られる運命。 ナトキン生誕百年。 胃。
世界の快適音楽セレクション、thingの音楽。 特集、ヴァンモリソン。 楽しい川辺。風俗業界スキンゲーム。ベルファスト路演。 Songs of our native... 黒人女性四人バンジョー。バンジョーを取り戻す。 大まかな調整。すごく大事。 ババア三人新幹線、ほぼ名古屋。 ジャンゴフォロワーロビーノーラントリオ。 ジョージに動態保存されたビートルズ。 スモックに雑巾縫い付けてもうた。ボタンぐるぐる。家庭科。宝石。オムブローチ。ジャケット襟焼きそばブローチ本物。 マジックサム良い。 番台の高いとこから、やさしい、よい。「ひとはなんのために生まれてきたのか」。生き方がずるくなるばかり。映画のポスター。 兄カーソンパークス。

予想

 エンドゲームの公開まであと一週間。「そんなんありならもうなんでもありじゃん」な最強の敵サノスをどう倒すのか、胸躍る後篇である。  サノスを評してブルーレイ(インフィニティーウォー)のコメンタリーで脚本のルッソ兄弟は言っていた。ソシオパスだと。評するも何もつまりそういう人物として造型したわけだが、なるほどいい表現である。社会病質者。悪そうだけど彼は一種の社会主義者、ユートピストなのである。  この悪辣な理想主義者に引導を渡すのはこれに拮抗する資本主義者、奸智に長けた企業経営者ではなかろうか。 「コミュニズムはねえ……負けたんだ。そして、勝てないんだよ。絶対」。そんなセリフをトニースタークが吐いて、決定的な逆転劇に持ち込む。そんな予想をとりあえずいま残して置く。
世界の快適音楽セレクション、チューの音楽。 特集、レコードストアデイ。 ケルタマシェック。トゥアレグ。 コモ。 モンタレー、オーティス、ブカT。 味噌汁、店のレヴェル。とんじる。ぶたじる。ブラじる。 下駄ちゅー。 ガーベラ。色。薔薇湯のあとは腰に手当ててコーヒー牛乳。 親指を回す。ウェスモンのダンディズム。 追悼、フォックスさん。

BS1スペシャル「絶対監督主義~シネマラボ 押井守たちの挑戦~」

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2357183/index.html  なんかカメ止めの監督さんが無理無理参加させられてる感じがすごい気の毒だった。 「いや、僕いま、結構オファー来てるんで、ちょっと予定が……」って顔曇らせてんのに、参加費三千万のプロジェクトに無理無理引き入れようとしてる胡散臭い自称ヴェテラン達。  天下の押井どんもとうとう新人監督の人気にあやかる、おこぼれに預かる生き方を始めたんだなあ。 「押井守たちの挑戦」とは確かに言い得て妙だね。ヴェテランさんなのに大御所のはずなのに、どういうわけか挑戦を始めてる。なんか必死にあがいてる。 「上田監督、参加決まりました!」「ウオーッ! やったー!」。こんな惨めな押井先生、見たことない。ここまで墜ちたか。  押井さん。やりたいことあんなら勝手にやれよ。ひと巻き込むなよ。新人さん困らすなよ。そう思った。

進撃の巨人 28

「ひとの価値を決めるのは知識の多寡、知能体力の優劣、財力、身分門地の差などではない。誠実、思いやりの心が何より大事なのだ」。そんなことを言ったり書いたりしたらたいていのひとから鼻で嘲笑われるに違いないのだが、諫山創は本巻で実に説得力のある形でそれを言い切った。  初期に埋め草として書かれたかのように見えたブライス親子のエピソードが、実は進撃の巨人最重要テーマであったと誰が予測していたであろうか。  しかし、最近最新刊出るたびに思うが、もうアニメーションの方、絶対追っつかねえだろうという気がする(あっちはあっちで追っつこうと相当はしょっているにも関わらず!)。作る意味あんの? という気も若干する。原作の濃さを表現することはやはり難しいから。
世界の快適音楽セレクション、manyの音楽。 春風。xtc。 シャンクシスポウニー=歩って帰る。 「タンゴのルーツはアフリカにある」ゴタンプロジェクト。 一時間55分の番組です。 ちょっとずつ。ワンプレート。 858人、171人。 「亀松湯ー」「変わりましたね」「わし銭湯が好きやろ」「番台から」「土豚を一週間預かったら餌喰わへん。白蟻。歩く掘削機。出てきたお宝が。もっと掘ったら出たんや」「温泉が」「今日がオープンやで」「ひとおらへんがな」「恋死にや。熱いんや」 「仮歌でコーラス入れますかねw」「三上さんもよおもったいないことしますよね」 「ハウリンウルフ、公設市場の声。公設市場のひと、日常もあの声」 釣り。ひとりキャンプ大流行り。「生き絶えます。よおしません」 情景の描写。 接ぎ木演奏ジャックバイヤード。 語り物、パンソリ、グリオ。 まつたにけん。

「メイズ・ランナー」(2014)

 午後ローで観た。  面白かったけど、「あれ?」って思う所が二箇所あった。  ひとつ。「最後のボックスが来てから、そのあと音沙汰がない」とか言ったその後で「三日目の新入りが偉そうに」みたいなセリフがある。三日しか立ってないんじゃ音沙汰も何もないでしょう。  二つ目。太陽が荒れ狂ったとか言ってたけど、メイズの中にも降り注いでいたのでは? 随分平穏だけど。  まあそういうとこはあんまつつかないでいいのでしょう。三部作らしいから次作、次々作が楽しみ。  CGが可能にした描写ってあるよね。映画の可能性はまだまだ無限に広がっている。
ウィークエンドサンシャイン、ボブディラン「モアブラッド、モアトラックス」特集。 世界の快適音楽セレクション、新規と継続の音楽。 コロンビアの恋、エレンバーンスティン。サラ。否定。 フィルラモーン。 スーズロトロ、イタリア、四丁目の恋。 74年春ノーマンレイベン、絵、時間圧縮。 「手に入ったらどうなんでしょうか」「手に入るまで、っちゅってるんで破綻はないんじゃないですか」 「どう思います?」「たまたまです」 窮地。ひとを助けたことがない。 デパート待機夫。すけたい。すけない。 BB、ザジ、サルバドル。 タイタニック、細野晴臣。 役に立ちたい。 ジョニミッチェル、ジェイムズテイラー。
世界の快適音楽セレクション、万事快調の音楽。 追悼、トミーリプーマ。 ベンソン、ブリージング。 ガラス越しでない同じ部屋。 YMOリミックス。 昼ご飯、空、撮影、快調。口内炎も膝痛もない、快調。 土日。 「調子ええな思った瞬間に駄目なりますね」 ゴンドラ下り、水バシャーン、口入った、脚痛い。 労基、アルバイト、パート。ガソリンスタンド。パンチ。「なぜこのような人間模様を」 「オムの卵焼き、カツの衣の厚みチェック係のパート」「ないと思いますよ」 1952-1954、陸軍、ハンプトンホウズ。 「海外に行きたくない」以外にヤなことがなかった。充実。

安彦良和『革命とサブカル』

 ずいぶんド直球なタイトルで、なおかつこのタイトル通りの内容。  岩波から先行して出た『原点』の続き、補遺でもある。 「自費出版でも出すつもりだった」という言通り、安彦氏自身が自分たちの青春にケリをつける、総括するただそのために作っている感じがむしろ好もしい。あの数年間の体験は何だったのか。なぜその数年間の体験が生涯を呪縛し続けているのか。「若いひとたちに先轍を踏ますまい」とかいう老婆心、老爺心は二の次。だからむしろ信用できる。プロパガンダではないのだ。わかりやすさなどすっ飛ばして、当事者が語りたいままに語っている。  それで興味を持つ若い読者がもしいるなら、彼は自分でその用語、事件、思想、闘争について積極的に調べる労を厭わないだろう。それだけの行動をひとに起こさせる、そういう魅力に満ちた証言の書になっている。  安彦良和氏がどれだけの重要人物か多言を要しないが、しかしおそらくアニメ、漫画ジャーナリズム界隈が触れない、触れようとしない氏の側面がある。氏が秘密にしているわけでもないのに。  そしてそれはたぶん日本アニメーション史を俯瞰する上で、欠落させるとむしろ不自然である事柄でもある。 「文化運動」の語を持ち出せばそれが戦後日本において政治と無関係ではなく、むしろ直結していたことを往時のひとは知っているはずだ。  宮崎、高畑。つまりジブリ組に対して本書で氏はかなり直截な事を言っている。横っ面を先に張ったのは宮崎の方だ。アニメーションに多少詳しいひとなら、宮崎が安彦氏に向けた軽侮と思しきものに思い当たるはずだ(軽侮どころか、宮崎はアニメ誌の対談企画を「そんなひと知らない」と一蹴までしている)。  そしてその軽侮はもちろんある種の羨望、嫉妬に裏打ちされている。単に技量上のそれにとどまらず、日共対反日共という党派的感情を丸出しにした。 「党の良い子」で居続けた優等生にとって、そこを飛び出たアウトロー、全共闘という鬼子に向ける感情は単なる批判にとどまるはずがない。  そして安彦氏の絵は、主人公の昏い目は、言語による思想の直截な表明以上に、「良い子(の欺瞞)」に向かって何事か突きつける衝迫力を持っている。  宮崎駿はアムロレイの昏い目に怯えたのだ。ブライトノア、富野喜幸がそうだったように。叛逆の怨念(ルサンチマン)を宿した、極左暴力集団トロツキスト

蛭子能収が行く!イチかバチかのバクチ飯▼横浜中華街の究極牛バラ煮込み (BS-TBS)

 俺、蛭子さんはめちゃめちゃ大好きなんだよ。  テレビでトッぽい芸人が蛭子さんイジって嘲笑ってたりすんの見てめちゃめちゃ腹立ててた口なんだよ。お前ら、このひとがどんだけ偉い漫画家か知らないのか。それに蛭子さんが何をした。ひとつもおかしいことなんかしてないじゃないか。いちいちその所作を取り出して笑うなよ。と。  ところが、この12分の番組見て気持ちがちょっと一瞬で変わったね。申し訳ないけど変わってしまった。  あー。確かに、ひとを苛つかせてもおかしくない個性を持ってる。かなりひどい。  蛭子さんを悪しざまに言うひとたちの気持ちが初めてわかった。いま頃わかった。  どんだけデリカシーのないひとか。 「萬珍樓ってなんか、変な名前ですよね。へへへ」。これを三回繰り返した時にはさすがに唖然とした。  作品を通じて以外に接触しちゃいけないアーティスト、そのひとつの典型例、究極例を体現してる感じは確かにある。  と、そういうことを体感するには絶好の番組ではあるな、これは。
世界の快適音楽セレクション、スリムの音楽。 「若い女子アナに言って欲しい」ホチョノハウス。 サムクック謎の死。 マークノップラー。デモヴァージョン、チャーリーギレット、ホンキートンク。 にながわ。そういうとこな。 コンバット、リトルジョンでかかったで。 15、水泳、モダン焼き、おでん、刻みうどん。 アンディーマッケイにしむらけんと、オリジナル。 「このまま痩せたままなんじゃないか」 オリジナルダンス。下町のプリンス。「和風、好きー!」。ナオぺさん、みんなやめとけの目、「よー腰動くなー」 オム、小躍りダンス。

「カメラを止めるな!」

 金曜ロードショーを録画して観た。  なるほど、秘宝で評価高いのも納得。  これはあれだね、スケールの小さい話だね。  そこがいい。  戦争でも天変地異でも、世界を救う話でもない。そこがいい。  神経症やアル中、頼まれてない熱演に励む大根役者。やる気だけ空回りする映画監督の卵。ひとりひとりはダメ人間であるのに、それが映画製作に協業した時起こる奇跡。  いや、出来た代物は大したものじゃない。最初の37分で俺たちが目にした通り。粗が多く整合性を欠き当然感動も何もない。  だが、映画はこの37分経過後から始まるのだ。  娘のピュアな情熱がサラリーマン化した駄目父さんを動かした。そういう解釈を取り感動したひとも多いのかもしれない。  俺は逆なんだと思う。  キャップをポン! と跳ね上げられておばちゃん呼ばわりされたおばちゃん以下、「速い、安い、質はそこそこ」の仕事を黙々とこなしてきた「チーム日暮」の底力があったからこそ、この奇跡は生まれたのだ。彼女があの写真を父親に渡す時、依然その事に気づいていないとしたら、娘は何一つ成長していない。そこには単なる増上慢心しかない。  傍証はある。金曜ロードショー放送時の生副音声で上田監督ははっきり証言している。「妥協できるカッコよさ」と。ヴァラエティーの再現Vで飯を食ってきた職人日暮隆之に監督が体現させたものはそのプロ根性なのだ。  この解説副音声上映、いいよね。午後ローなんかも映画秘宝とコラボして気鋭のライターに好き勝手しゃべらせる解説上映なんか是非やって欲しいなあ(原語トラックつぶしちゃうことになるけど。でもまあ原語で観るひとなんてたぶん一割にも満たんでしょ)。  そしたら放送、毎回が永久保存版にもなるし。  なんか日大芸術学部映画学科の傑作「チャリン」を思い出したね。肌合いが凄く似ている。  いや、むしろ映画学科(及び学生映画サークル)が一般に背伸びして作りたがるのは彼女が着てたTシャツの面々(キューブリック、ゴダール、タランティーノ)なんだけど、チャリンは逆に等身大の大学生、ありふれた親子関係に立脚した、ものすごく足が地に着いたベタなドラマでそれが良かったんだよね。それとものすごくテーマ、作風が似ている。  廃工場、鉄柵の間隔が広過ぎ(柵としての機能が弱い)で、それが見てて冷や冷やし
世界の快適音楽セレクション、YesとNoの音楽。 いけだとよひこ部分スキップ。 新宿、耳。 すずめ、ガラス。じぇいらもたすずめ。 スニーカーを作る子供達、学校にも行けないんだって? ゴーンカーカー亀松堂。 ええとこ。 僕が果断にしても信じてもらえん。 口に中にオーケストラ入ってるビングクロスビー。 「地球の住み心地どうや」「どおて」 1976LAライブ。 マノンとグリュー。メロドラマ「割と普通。最後は高らかにw」 トナカイ、ツノが凄い。ヨイク。9-10月は出荷で。 映画ヤングアットハート。
 こないだできた秋葉ガード下のだん家(ダンケ)、なかなか良かった。  トルコライス(チキンカツ、チキンライス、ナポリタン、サラダのワンプレート。大人のお子様ランチ)美味しかった。デミグラスソースがたっぷりかかったチキンカツはヴォリューミー。通常サイズで十分お腹いっぱいになった。メガ盛りにしなくて良かった。  スープもサイゼのみたく臭いやつじゃなく、丁寧につくってあって美味しい。  セルフの珈琲付きで税込み880円。  ガラス張りの厨房も印象が良い。

玄人志向の2.5インチハードディスクケース

 で困った、というお話。 「工具不要! ディスク入れて閉めるだけ!」みたいな触れ込みで価格も六百円くらいならまあ手頃だから買うよね。そしたらなんかいろいろ不調というか読まなかったり読んでる途中で接続が落ちたり。  ディスクがきちんと刺さってないのかなあと思って、差し直そうと思ってケース開けようとしたらこれが開かねえんだ。渾身の力を込めてツメのあるあたり手のひら圧し付けて開けようとすんだけど開かねえ開かねえ。  やっとこさ開けた時に気づいたんは、なんかケースの電子回路が微妙に破壊されてる。ケース蓋のツメで。  これつまりあれです。開けるためにはツメのロックを解除するために手のひらを渾身の力で蓋に圧しあてながらスライドさせなきゃいけない。しかしそうすることで蓋下端のツメが基盤の配線をズタズタに破壊していくという。  たぶん、製品購入後最初に蓋を開ける段階でとっくに俺は製品を破壊してたんだと思う。  そんで購入したのがこれです。オリコのアルミ製、ネジ止め二箇所方式のケース。  もう「工具不要! スライドするだけ!」のケースは嫌。懲り懲り。ネジ止め二個くらいならするよ。そんなんもめんどいひとはPC関係触らない方がいい。 しゃれおつな箱  USB3.0ケーブル、ネジ、工具同梱がうれしい。いや、うれしいっつーか、星型の特殊ネジなんでこのドライバがないと締めらんない。必須。  ケース外装は肉厚のアルミで高級感もあり。品質にたいして期待してなかったのでこれは予想外にうれしい。  日立の1テラをこれに載せ替えると接続の不調が消え気持ちよく動くようになった。  オリコのこれはリピーターになりたい。千四百円くらいでこの質感。出来合いのプラ製外付けディスクよか全然所有感がある。安い内蔵ドライブを入手できれば値段的にも引き合うんじゃないか。  添付のUSB3.0ケーブルだけが難点。裏表どちらにも刻印がない。こういうのっぺらタイプのケーブルには 懲りている のだ。  だからごめん、捨てた。正常品だとは思うんだけど。

こんなん出ました

「USBポートの電力サージ  不明なUSBデバイスには、ポートで供給可能な電力よりも多くの電力が必要です。  エクスプローラー」  IOデータの外付け4テラディスクをPCにつなげたらこんなん出てどうにも回復しない。読めない。認識しない。  なんだよ「エクスプローラー」って。手紙かw 差出人かw 「探さないでください」って言いたいのかw  データ4テラ飛んだのか。まあハードディスクだもんな。いきなりこうなることもあり得る構造の機器だ。……4テラともなると不思議と何の感情もわかない。パニックにすらならない。たぶん衝撃が大きすぎると脳の保護回路、リミッターが全開になって、感情の起伏を遮断するんだろう。  おかげで割と冷静に問題の切り分けができた。ACアダプターを交換しても駄目。ディスクの電気回路自体が死んだのか。ん? もしや……USBケーブルを替えたらお、いけた。正常に読めた。  通常のUSB3.0ケーブルってこんなんだよね。  表と裏、異なる刻印がある。  ところが、このIOの外付けに添付してあったの、  裏も表も刻印がなくてさ、どっちものっぺらぼう(ちなみにのっぺらぽうが正しいらしい。余談)なんだよね。  こののっぺらケーブル、以前にもなんか不調があって一本捨てた記憶がある。信頼性の低い安物なんだろう。  以上、問題の所在、切り分けができてよかったよかった、というお話でした。  4テラが一万900円(訳あり中古なら九千円)っくらいで買えるようになったんだからまあありがたいよね。  3.0ケーブルなんて手元にいくらでもあっからIOさんにおかれましては別に気にせずコスト削減努力を続けてもらって構わない。消費者の側も賢く球ァ拾っていかないとね。落ち度ばっか見っけてギャンギャン喚かずにさ。

「沈黙の戦艦」(1992)

 午後ローで久しぶりに観たが相当ひどいね。ここまで愚作だったか。  午後ローでちょうどいいよね。こんなんをゴールデン洋画劇場だ水ローだでやってた時代にむしろ唖然とする。どんだけ敷居低かったんだ。  女まずいらないし。邪魔。すっげー邪魔(しかも先日の午後ロー、ご時世なのかパイオツケーキがカットされてる。唯一この女の見せ場なのに)。  ダイハードの成功後雨後の筍が叢生したけれど、ダイハードが如何に飛び抜けて優れているか、セオリーだけ真似ても駄目なんだということを如実に示す一作だよねこれも。  岡田斗司夫が著書で「ダイハードなんてあんなん全部ハリウッドの文法通りに組み立てただけ」みたいなこと書いてたけど、んなこと言ったらさあ、コケる映画この世から消滅すんじゃん。いい加減な事言ってんじゃねえよ。  セオリー以上の精神性っつーか心意気、魂、そういうもんは確実にあんだよ。斜に構えてなんでもかんでも否定すんじゃねえよ、ガキ(岡田斗司夫に向けて言いました)。  ラスト、トミーリージョーンズ御大とセガール御大、両御大の近接戦闘だけが一瞬輝きを見せる。が、あとは。  これよりかむしろセガール後期、Vシネ路線、低予算やっつけ仕事の方が全然出来いいんだよね。  同じアンドリューデイヴィス&トミーリージョーンズコンビなのに「逃亡者」(1993)とどうしてこうも作品世界の拡がり感が違うのか。監督、一年で急に大成したのか。
 世界の快適音楽セレクション、3月の音楽。  多民族ヒューストン。  生き字引きウーティン。  天才にしむらけんと。  稲妻の畑、ウォルターデマリア。  アーサーアレクサンダージュニア、ジュン。  ボイキン、ジーズベンド。クウィルト。  時計電池の怪。  年度末。決算。 「いしまるかんじさんも聴いてます」 「通常営業に戻りました」  めんどい爺さん。 「マリーさん言うて……嫌われる」「鋭い」  ちゃらんぽらんたん、街頭。  りんしょう。  五畜。「羊、ラクダ、馬、牛、ヤギ」「全問正解。大吉」「メソポタミアくらいから」「わからへんw 七千年。新石器。カシミアってヤギやであれ」 「猫犬ヤギろばアヒル。わたしの五畜」  3月15日に気をつけろ。ホワイターシェイドパクリ。  天知茂。眉間に皺。  ちょっと考えてみよう。  スワンプドッグ。神戸ヤスダケンイチ。

「ラ・ラ・ランド」

 金曜ロードショーの録画をちびちび観た。  ひとのデートを延々見させられる退屈な前半で気が狂いそうになった。ところが後半四十分、ことに最後のあれに至っては。  なるほど、評価が高いわけだ。別の意味で狂いそうになった。  臨死体験の完璧な映像化があるとするなら、これがまさにそれだ。  二人共かつて熱く語ったそれぞれの夢を叶えたのだ。なのにいまふたりは地獄を見ている。それが至福の幻像であるからこそ、ふたりの感じる地獄は深い。  これがララランドに生きるということ。アメリカ合州国に、夢を持って生きるということ。この酷薄に耐えて、生きていくということ。  崩折れそうな喪失感と絶望に耐えながらしかしジャズマンは口の端を吊り上げ彼女を真っ直ぐに見つめる。女優もまた精一杯の笑顔を無理矢理にこしらえ彼に微笑む。  一緒にはならなかった。それでも、ふたりの愛は本物だったのだ。
世界の快適音楽セレクション、新2分未満の音楽。  2インチテープ。  追悼、コーフィーバーブリッジ。  サフィアカーンの十戒。ニセインテリ。  テリーホール、鬱。 「これのどこがロシア系の音楽なんだろう」  疲れるからもうやめようって言ったのに。新。  初回プレス紙ヤスリ。  かんがるう?  げんちゃん、7.8キロ。お米10キロねこ12キロ。  にゃっくれー。  ジョージア、メルツハウ、つばめ。  バウル。  パラフィン紙?  前に川、北か南か。都会、土、情熱。  キタの方かなあ。ミナミ中華ソース焼きそば。  ジェリーバーン、マックレベナック。  ジェスロタル、ジャケ。  70曲。ボネスキ友の会。最終回。唖然。泡。宅配古物載せ。  LAFMS。  たぶんパート4。

ルパン三世#10「ニセ札つくりを狙え!」

カリオストロ カリオストロ カリオストロ カリオストロ
 ウィークエンドサンシャイン。追悼、レジーヤング。  世界の快適音楽セレクション、室内楽の音楽。 「馬、七三に分けて」「分けてはおらんがな」 干支120。ひと千歳。 「アレクサンドルデスプラ」「ご飯食べましたよね」「握手しました」 労働の対価、リトルうんざり。 「オムライスうんざりせえへんの」「それは全然」
 ウィークエンドサンシャイン、Grammy Nominations。  世界の快適音楽セレクション、禁断の音楽。  ディクシーキッチン、35歳デビュー。メアリーゴーシェイ。  追悼、こやまきよし。  パシフィックノースウェスト、パッケージ。デッド。  四日で上映禁止インパリ。 「ささっと絵ぇ描きよるな」「腕組み」「下書きせんひとも居るな」 「似顔絵」 「また似たような男を」「好きなんですね」 「同じキノコが時期によって」  石器。火。パン、エジプト。麺「四国」「中国やがな」。酒。  オムライスも天津丼も日本の賄い。かつ・丼太郎。  中性脂肪、ガラス、ケーキ。
 世界の快適音楽セレクション、冬の楽しみの音楽。  ノーザンソウル。ソウルシティー。カヴァーアップ。逆プライド。サッカー。自分たちだけのもの。  クライディーキング。ブラックベリーズ。  ビール通りが喋れれば。  水炊き、うどんすき。二つ鍋。ルーレット鍋。 「タイトル、シンセサウンド」「まんまや」 「わしもシンセ」「やめときなはれ」  ドリトル&海賊。至宝デュオ。  回転雑貨店。二号店キャラセル。空港のあれ。
 世界の快適音楽セレクション、一息つく音楽。  アリアランゴ、満員電車、リュック、小指、二ヶ月。  ラディーノ。  ビル、ベリンダ。  夭逝のドニーハサウェイ。  カフェ。休みたい。座りたい。  会いたいミュージシャン「ハーブオオタさんしかいません」「僕、海嫌いなんだよねーて」  法則。肉美女。イグアナの棘、実は。  スーパー人生おじいさん、カート、交差点スック。  下戸で珈琲好きの作詞ふじうらこうが。  不安になる宿もある。  ブラームスのかかる天むす屋。  イタリアホテル相部屋空天井。公園。寝にくい寝にくい。  The Don Ellis Orchestra, Turkish Bath. 「心は」「大体閉じてます。ジルベルトのピザ以上。ひとりに開け過ぎて引かれるので」「わしはひとに開かれ過ぎてなあ。勝手に身の上話始めて泣き崩れよる」「相手の内っかわ入ってますからね御主人」  公園ベンチ、百貨店。遠くを見る旦那さん。  クールストラッティンにほんで大人気。 「メニャ合ってますよ。間違いなくメニャな感じ」

「SSSS.GRIDMAN」

 録ってあったのいま頃一気観した。いや、めっちゃ良かった。  実相寺で上原で少年ドラマシリーズでPプロで、そして生き物地球紀行w  エヴァスタイルは歴然とそうなんだけど、広げた風呂敷全部回収してるのはエヴァより偉い。きちんとしてる。衒学だのメタだのに逃げず戦いきった雨宮哲監督に拍手。  才能、能力、技能ゆえに凄いんだけど、何より俺はこのひとの感覚、考え方と肌が合うんだろうと思う。庵野秀明よりも。  例えば。  三話。パチン!「どんだけ心配したと思ってんのよ!」。そんなカビの生えたクリシェを逆手に取った、繊細かつ新しい機微の表現。  ラムネ瓶から取り出したビー玉、が象徴するもの。  何もかもが作り物の世界、に拮抗する、レジ袋いっぱいの汚れた硬貨。その表現するリアル。 「おかしいよ。都合が良すぎる」。第九話「夢想」。三人が駆け出すとこはもう胸が熱くなった。いいなあ、少年ドラマシリーズだなあ。友情の形に仮託された理想主義。 「いや。いまのあいつは、本物だ!」。このダブルミーニング。第十話もまた熱い。アンチ君は自分の生まれた意味を考え、思いつめ、ついには発見するのではなく自らそれを決めるのだ。  新世紀中学生ってなんだよあいつらw どっから来たんだよw すごくいい。キャリバーさんもマスクのひと(思いやりの深い人情家なんだよねこれがまた)もドリルさんもイケメンさんも全員いい。いや、やっぱキャリバー氏のあの目つき、あのキャラクター造型を考え出せたのは何より凄い。ファッションもいい。 「アクセスコード!」っつって全員てんでんバラバラに叫ぶんで全然聞き取れないのが楽しい。「わかんないよ何言ってんのか!」とかいうツッコミなしに投げっぱなしなのが凄くいい。  シリーズ最終回で驚いたのはなんと昔実写のテレビドラマがあったんだと知った瞬間。ああそうなの。  もちろんSSSS(Special Signature to Save a Soul)と異同はあるんだろうけど、1993年当時にして既におおまかな設定が同じなんだとしたらこれは凄い。マトリックスに先行してるじゃないですか。  引きこもりでヲタクのリスカ常習メンヘラ眼鏡クソ女(まんこ臭そう)を甘やかさず引導渡す冷酷かつ健康な締め方も良かった。こういうのにおもねった作劇は駄目です。いまの深夜アニメはたぶ
 世界の快適音楽セレクション、きら星の音楽。  I’m with her.  Game=やる気。Game to lose. 損失を怖れる者は何も勝ち得ない。  テじゃねえよ。バティーストだよ。 「星空を見て感慨にふけることは」「ないですね」  ポゴレリチ、ショパン、アルゲリチ。  ナイスチョイス。長崎、ソース焼きそば。5回目。 「懇願」「されたことないです」「したことは」「大きな望みがないので」  ペンチャーワゴンリーマービン。
 ウィークエンドサンシャイン、listeners’ best of 2018。  世界の快適音楽セレクション、年明け大盤ぶるまい。 コルトレーン。  #950。  ゴンゾ。  ぴあーのー! ぷるぷるぷる、ばっぎゃー。  プリプリしてる。  ししファン、出待ち。  シャンガーン。のじんじゃ、ドッグ。  グラスパー楊枝。  ぷんちゃどる、風ぐるま。  ドローン。コマ。部屋に巨大なコマが。  レミーキルミスター。 「やっぱいいですね。好きな曲持ち寄ると」  スパイナルタップ、デレクスモールズ。
 Weekend Sunshine, Winter Special.  ピーターバラカン年間ベスト。  民謡クルセイダーズ。中村マリ。なかのまき。  ビートルズホワイトアルバムなんちゃら。  プルーデンスファロー、瞑想。  偶然の名盤。

西荻、元日

映画ひとやまいくら2019

「SSSS.GRIDMAN」◎ 実相寺、上原、少年ドラマシリーズ、Pプロ味 「ラ・ラ・ランド」◎ 臨死体験 「カメラを止めるな!」◎ ものづくりの至福 「メイズ・ランナー」○ CGで可能になった作品 「ドクターストレンジ」○ この力がサの字の伏線という皮肉 「ヒート」○ てんこ盛りなのにまとまってる 「キャプテンマーヴェル」△ 何かが足りない 「目撃」◎ 名優てんこ盛りで話も面白い 「夜は短し歩けよ乙女」✕ スノビズム。がっかり 「必死剣 鳥刺し」◎ 迫力あるクライマックス 「アヴェンジャーズ エンドゲーム」◎ シニシズムへの回答 「ブロークン・アロー」✕ ごみ映画 「君の名は。」○ 意外にも良かった 「アパルーサの決闘」◎ 不思議な映画 「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」✕  DCにふさわしいみすぼらしい葬儀 「タクシードライバー」○ ラストが意外 「ジョーカー」○ 巧みな脚本 「ダークナイト」✕ 脅迫恐喝の契約は無効 「ダイヤルM」○ グヴィネスの色香 「紙の月」◎ 小林聡美やっぱうまい